日曜日、この日も暑そうだったが、7時前、フィッシュマルクトに出かけることにした。ホテル最寄りの地下鉄駅からは一つ先のバウムヴァルで、その先は工事中で、一駅歩くことになる。人の流れについて歩いてゆくが結構な距離、川沿いのコンクリートの道は、かなり暑い。ようやく、市場の賑わいが見えてきた。大変な人出。野菜のスライサーのデモには、かなりの人だかりができるのは日本でもおなじみの光景か。何でもそろいそうで、いろいろな店が次々と現れる。連れ合いは、戻らぬバゲッジの着替えの代りにと、所狭しとぶら下がるTシャツの値札を覗くと、46€!少し高すぎない?と見送る。私たちは、ホテルで夜にでもとイチゴを2€ほどで買うが、なんと果物かごいっぱい、スイカ、リンゴ、バナナ、プラム、ブドウ、見たこともない果物・・・もちろんイチゴも山ほど盛り合わせたものが15€で、威勢のいい掛け声とともに売られてゆく。別の店では、大きな紙袋に、大盛りの果物が、10€、バナナの一房はおまけと、さらに積み上げる。ああ、買って帰りたいが。大型車の日陰で、若い女性のグループ5・6人、観光客なのか、その大盛りの果物を、楽しそうに分け合って食べているではないか。ああなるほど。もちろん、魚の大きな切り身、丸ごとだったり、フィッシュバーガーだったり、買って帰ることもならず。少し歩き疲れ、帰ろうとした矢先、一台のタクシーのドライバーが何やら口に頬ばりながら、叫んでいる。ホテルまでと頼むと、シェアのお客がいるということで、地元の男性のお年寄りと同乗し、無事7€でホテル到着した。やや遅い朝食となった。
朝食後、一休みしてから、市庁舎のガイドツアーに参加しようと出かける。11時からの英語コース、15・6人で、ガイドさんにどこからかと問われて、国を名乗らされる。アメリカ、カナダ、フランス・・・。市役所として、州議会議場として現役ながら、豪華な部屋が幾室も続く。ガイドさんの英語が半分でも聞き取れたならの思いしきりだったが、ちょうど一時間で終了、それでもなかなか楽しいコースだった。
中庭の噴水には、ギリシャ神話の健康と衛生の女神、1897年コレラの大流行で市内で8000人も亡くなった由、市民の衛生意識を高めるためにもと設置されたらしい。
州議会の議場に繋がる階段は赤じゅうたんである。下は州議会議場。
豪華なシャンデリア、絵画にも囲まれる部屋、部屋、部屋・・・。
掲げられているのは、”Concordia res parvae crescunt Discncordia maxiae dilabuntur”と読めるのだが?後で調べてみると、「小さなものでも調和によって成長する、最も大きなもので不調和によってバラバラになってしまう」とか。
途中通路には、ビスマルク(1815~1898)の胸像も。後日、見上げる、ビスマルク公園の巨大なビスマルク石像の汚れ様はすさまじかった。
市庁舎内のレストランも日曜で閉まっているし、近くの商業施設ヨーロッパ・パサージュへ出かけてみるがここもほとんどが閉店、「働き方改革」が徹底しているのは、日本と大違い。開いていたスタバで、ベ-グルのサンドイッチを買い込んで、ホテルで済ます。朝からのフィッシュマルクト、市庁舎ツアーは、やはり私たちにはきつかったのか、横になると、結構な昼寝をしてしまった。荷物は届かないが、思い直して、ミヒャエリス教会近くの、きのうのガイドさんもお勧めだったオールド・コマーシャル・ルームというレストランに行ってみることにした。残念ながら、予約制ということで、明日ということになった。ホテルまでの、休日のビジネス街を往復したことになる。夕食は、ホテルのレストランでとることにした。値段も手ごろのようで、宿泊客というよりは、女性一人だったり、家族連れだったり、男性同士の飲み会?だったりのお客さんが多いようだった。お料理もおいしくいただき、よく歩いた一日が終わった。この日、1万7418歩。
展望台からの眺めは満喫したが、教会内の見学は、6時ですでに閉館。周りは閑散としていた。
上段が昨日のミヒャエリス教会見学チケット、下段がこの日の市庁舎見学のチケット。
明日の夕食を楽しみに。ラプスカウスという料理が有名だそうだ。
きのうもガイドさんに案内してもらっていた、レモン売りのおばさんの像で、左手の人差し指に触れると運が訪れる?とかで、やけに光っていた。彼女(1841~1916)は晩年の20年間は街でレモンを売っていたそうだが、なぜ像になるほど?聞きそびれてしまった。
初出:「内野光子のブログ」2019.8.27より許可を得て転載
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〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
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