第12回 文化の耳あるいは音の文化誌 >往< 野沢敏治さんへ 石塚正英から シリーズ最終回ですよ、野沢さん。ここは私の問題関心であります感性文化から話題を拾います。文化の耳あるいは音の文化誌です。なお、最初に述べます
本文を読むISHIZUKAの執筆一覧
舩山信一の人間学的唯物論―3・完―
著者: やすい・ゆたか( 5 ) 西田哲学の評価を巡って 「西田哲学は生きているか?」の中で、戦争中西田哲学がブームになった頃、三木清が「もし西田哲学がほんとうに理解されているならば、そのときはこのような政治的思想的状況が生ずるはずがない
本文を読む「一つ頭のしわがふえたよう」なキャンプ生活――『土に生きる』第6号を手にして(7)
著者: 野沢敏治本号は1979年12月15日、発行。特集「三芳子どもテント村」(企画・編集は菅洋子)が組まれている。その標語が「子供に自然を」となっている。一楽照雄さんの言葉であろう。 この特集は同時に「カット」特集号と言ってよいほ
本文を読む舩山信一の人間学的唯物論―2―
著者: やすい・ゆたか( 2 ) マルクス対フォイエルバッハ 「フォイエルバッハとマルクス及びへーゲル」は、一九八三年の早稲田大学の「疎外論の現代的意義」のシンポジウムでの報告をもとにしたもので、舩山の人間学的唯物論とフォイエルバッハ・マル
本文を読むフランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(9)
著者: 二本柳隆著(石塚正英編)5.ヘルダーとフランス革命――ヘルダーの「ナショナリズム」論の確立 「国家は革命を避けるべきではなくて、それをわがものとせねばならない」(1)といった文章が、現在遺されている。この革命が、ヘルダーにおいてフランス革
本文を読む客観報道幻想への決別を
著者: 宇井 宙藤田博司氏の「記者の「思い」を感じたい」を拝読し、共感すると同時に、物足りなさも覚えた。 最近(に限らず昔からだと思うが)の新聞記事には、一体何を伝えたいのかはっきりせず、報道に携わる記者の気概や「思い」が感じられず
本文を読む学問の道を歩む―4―
著者: 石塚正英わが恩師、村瀬興雄先生は2000年3月に亡くなった。その少し前、何か虫が知らせたのか、私は1999年末に先生に電話で連絡をとり、ナチズム研究に関して先生の近況を尋ねた。そして、村瀬学説に関して解説文をまとめることにした
本文を読む舩山信一の人間学的唯物論―1―
著者: やすい・ゆたかはじめに この論稿は一九九八年から一九九九年にかけて刊行された『舩山信一著作集』(こぶし書房刊)の第五巻『西田・ヘーゲル・マルクス』(一九九九年三月刊)に寄せた解説です。舩山 信一(一九〇七年七月二九日 –
本文を読む7.4~「全生の森」2001~2012 黒崎彰写真展
著者:「全生の森」2001~2012 黒崎彰写真展 元ハンセン病図書館員 山下道輔氏の記録 日程:7月4日~11日 10:00~18:00 会場:明治大学(駿河台キャンパス)アカデミーコモン 1Fエントランスホール左 写真展
本文を読むフランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(8)
著者: 二本柳隆著(石塚正英編)4.ヘルダーにおけるナショナルなものの基本的性格 前節で述べたように、ヘルダーの社会観をなしていた前提には、近代自然法の流れがあったものの、ホッブズやルソーの捉え方と異なって、歴史的・実在的・具体的・実証的な仕方だった
本文を読む学問の道を歩む―3―
著者: 石塚正英1998年7月、私は20世紀が終わる前に、どうしても出版しておきたい単行本の編集に取りかかった。それは、過去に発表してあった論文群を次の3点の著作にまとめる作業であった。「ソキエタスの方へ――政党の廃絶とアソシアシオン
本文を読む学問の道を歩む―2―
著者: 石塚正英むかし、マルクスがもてはやされていたころ、マルクスはいつマルクスになったか、という問題が真剣に議論された。①或る人は、経済学哲学草稿のとき(1844年)と言い、②或る人はドイツ・イデオロギーのとき(1845~46年)と
本文を読む三木清と西田幾多郎の人間学 (3・完)
著者: やすい・ゆたか十、実在としての薔薇の意識 やすい:西田哲学ではあくまで経験を実在として捉えますから、現象即実在なのです。それは人間の感覚によって構成された事物が実在だということですが、その場合、ノエシスつまり意識の作用面とノエマつまり
本文を読む人間がすることは自然の手助けをすること――『土に生きる』第5号を手にして(6)
著者: 野沢敏治本会は1978、発足してから5周年に入った。本号はそれを記念した特集号である。1979年3月31日発行。表紙のデザインと本文中のカットは杉野和子作であり、表紙は私が知る限り第4号から18号まで変わらない。会誌も5年にな
本文を読むハシゲ現象という徒花
著者: 宇井 宙橋下徹とかいう大阪の市長が人気らしい。 『現代思想』5月号は「大阪」という特集を組み、昨日(6月19日)の東京新聞は「「橋下流」政治(「ハシズム」)なぜ人気?」という記事を掲載している。 ・公務員や教師や「学者」などを
本文を読むフランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(7)
著者: 二本柳隆著(石塚正英編)2.ヘルダーの専制政治への批判 ヘルダーが生まれたのは1744年だが、フリードリヒ2世(大王)が即位したのはその4年前であった。ヘルダーが19歳になるまで、大王は2度大きな戦争を行なった。一つは、オーストリア継承戦争(
本文を読む三木清と西田幾多郎の人間学 (2)
著者: やすい・ゆたか1.三木から西田へ 2.存在論的人間把握 3.交渉的存在としての人間 4.交渉的存在の存在構造 5.三木清のアントロポロギー (以上前回、以下今回) 6.基礎経験とアントロポロギー 7.内的人間と歴史的人間 8.純粋経験
本文を読む近代的自我の横超と歴史知研究
著者: 石塚正英思想家の吉本隆明は、著作『未来の親鸞』(春秋社、1990年)の中で、作家宮沢賢治の宗教観にかんしてこう記述している。「宮沢賢治という人は「あの世」をわりに実体化していましたから、「あの世」にいった妹さんとさかんに交信し
本文を読む〔休憩室〕19・20世紀古典読書会―3―
著者: 石塚正英このコーナー〔休憩室〕は「ちきゅう座」田中正司初代運営委員長の提案で設置されましたが、しばらく開店休業でした。田中精神は継続する価値がなお持続しています。本コーナーはちきゅう座のエッセンスです。今後、これを軸にいっそうの
本文を読む三木清と西田幾多郎の人間学 (1)
著者: やすい・ゆたか1.三木から西田へ 2.存在論的人間把握 3.交渉的存在としての人間 4.交渉的存在の存在構造 5.三木清のアントロポロギー (以上今回、以下次回) 6.基礎経験とアントロポロギー 7.内的人間と歴史的人間 8.純粋経験
本文を読む大飯原発再稼働反対緊急ネット署名
著者: 宇井 宙グリーン・アクション、美浜の会、FoE Japan、フクロウの会、グリーンピースの5団体が、大飯原発の再稼働に反対する緊急ネット署名を呼び掛けています。7日(木)正午が締切となっています。 「声明文と署名のサイト」(↓)
本文を読む音と音楽――その面白くて不思議なもの(11)
著者: 野沢敏治・石塚正英第11回 男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり >往< 石塚正英さんへ 野沢敏治から 石塚さんと今回のテーマのことを話してから、『土佐日記』の冒頭を思い出し、それを標題に掲げました。『土佐日記』は高
本文を読む三芳の鶏の身になってもみませんか――『土に生きる』第4号を手にして(5-2)
著者: 野沢敏治C 座談会・「鶏と卵、ざっくばらん」 この座談会は本号の白眉と言ってよい。知らなかったことを、でもやはりそうでしかないと思ってしまうことを教えてくれる。自然農業と生活様式の見直しは現代文明を批判するものだが、それは同時
本文を読む6月30日 シンポジム「ヘーゲルとオリエント」
著者: 石塚正英ヘーゲルが参照した多大なオリエント関係の資料―ヘーゲル自身がテキストクリィティークを行なった版を含む本邦初訳の資料群―を座右に、<オリエントに無理解なヘーゲル>俗説を根本から書きかえる決定的なシンポジウム! ヘーゲル
本文を読む尊厳死の法制化に反対する
著者: 宇井 宙超党派の「尊厳死の法制化を進める議員連盟」(会長・増子輝彦民主党参院議員)がいわゆる尊厳死法案(「終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案(仮称)」)の今国会か次期臨時国会への提出を目指している。今年の3月2
本文を読む消費者による生産者理解のさまざまと、「納得のし直し」――『土に生きる』第4号を手にして(5-1)
著者: 野沢敏治会ができて5年、「夢中の創成期から安定供給の時期」に入る。 会誌の内容が充実してきた感じがする。ページ数も80頁と前号の2倍半にまで膨れる。3人によって筆耕され、3人の編集者がつく。表紙とカットの制作者の名も出る。編集が
本文を読む歴史における神話のアクチュアリティ(5・完)
著者: 石塚正英五 20世紀神話のアクチュアリティ(2)――ファシズムと家族神話 ユートピア(utopia)には対になる語「ディストピア(distopia)」がつくられている。逆ユートピアである。例えば、共産主義はすべての権力を否定す
本文を読む青山森人の東チモールだより 第214号(2012年5月27日)
著者:インドネシアの娯楽番組から想うこと 青山森人 e-mail: aoyamamorito@yahoo.com 東チモールとインドネシアの新しい関係を期待する インドネシアの娯楽番組をたまに見ると、昔の日本の雰囲気を感じます
本文を読む日本的霊性とは何か(下)
著者: やすい・ゆたかキリスト教は世界最大の宗教ですが、日本人は大きな影響を受けているにもかかわらず、キリスト教について無知な人が多いのです。キリスト教会の礼拝をカトリックではミサと呼び、プロテスタントでは聖餐式と呼びます。礼拝の中に聖餐が
本文を読む青山森人の東チモールだより 第213号(2012年5月22日)
著者:祝!東チモール民主共和国、独立10周年 青山森人 e-mail: aoyamamorito@yahoo.com 独立10周年……訂正させてください、独立回復10周年 5月17日朝、オーストラリアABCのラジオニュース番組
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