ISHIZUKAの執筆一覧

NPO活動家

フランス革命後のドイツ社会思想――フォルスター・ヘルダー・フィヒテ・カント・ノヴァーリス(1)

著者: 二本柳 隆(石塚正英編)

編集者はしがき  本書は、社会思想研究者にして(元)原学園苫小牧中央高等学校教諭の二本柳隆氏(1948~2000)がフランス革命200周年を意識して完成させ、1988年に編集者に出版を託した原稿である。しかし、種々の事情

本文を読む

哲学ファンタジーが反響を呼ぶ―大学講義のあいまに(1)

著者: やすい・ゆたか

学力低下が深刻になり、倫理学や哲学の講義も旧態依然の概論的な講義では、内容を理解させ、集中させるのは極めて困難になってきている。そこでファンタジーやミステリーなどの文学形式にすることによって、臨場感を持たせ身近に感じやす

本文を読む

音と音楽――その面白くて不思議なもの(8)

著者: 野沢敏治・石塚正英

第8回 葬送曲について  >往<  野沢敏治さんへ  石塚正英から きょうは葬送曲について語りましょう。このジャンルですと、私は真っ先にベートーヴェン「英雄」第2楽章を思い浮かべます。高校時代にクラシック愛好会をやってい

本文を読む

書評:中澤英雄『カフカとキルケゴール』(オンブック、2006)――驚異のカフカ解読

著者: 宇井 宙

 つい1カ月余り前にミラン・クンデラの『裏切られた遺言』を読み、内心これは画期的なカフカ論ではないかと感銘を受け、それに触発されて2つの雑文を書いた(「カフカの「遺言」について」2012年1月7日、「カフカの読まれ方」2

本文を読む

 音と音楽――その面白くて不思議なもの(7)

著者: 野沢敏治・石塚正英

 第7回 行進曲について   >往<  石塚正英さんへ  野沢敏治から  春の来る前に想い出すこと   新年に入って陽ざしは着実に明るくなっています。春になると聞こえてくる音、それは小学校の運動会のざわめきです。心が浮き

本文を読む

<近代の超克>論を刺戟する交換論―清家竜介著『交換と主体化』(御茶の水書房、2011年刊)書評

著者: 石塚正英

1.問題の所在 社会において交換が成立するには、交換主体のほか、必ず媒体が必要である。それは、先史社会や野生社会ではフェティシュなど聖なる存在であり、有史社会や文明社会では貨幣である。貨幣が用いられず何の媒体も介在しない

本文を読む