スタディルームの執筆一覧

山路愛山 : 時勢の変化に応じた考えを――先人の営みから――(3)

著者: 野沢敏治

歴史の効用について  過去のことを知ると、今ではどうなんだろうと気になる。そうなれば歴史研究は一つの現代研究となるだろう。言うまでもないが、歴史がじかに現在の問題に答えてくれることはない。幕末から明治維新のころは、日本が

本文を読む

連載―(6)やさしい仏教経済学原子力発電は「人類の生存に脅威」/(5)シューマッハーの「小さいことは素敵」

著者: 安原和雄

(6)やさしい仏教経済学原子力発電は「人類の生存に脅威」  仏教経済学は原子力発電にはどういう姿勢なのか。仏教経済学の提唱者、シューマッハーは著作『スモール イズ ビューティフル』で「原子力 ― 救いか呪いか」と題する一

本文を読む

田口卯吉:「日本のスミス」はどこにいるか――先人の営みから――(2)

著者: 野沢敏治

 田口卯吉、この名は高校の日本史の授業で聞いたことがあるだろう。田口は明治の文明開化期にあって自由貿易を説いた人である。自由貿易と言えば、アダム・スミス。だから彼は「日本のスミス」と称された。私も最初はそんなものかと受け

本文を読む