フランス3ニュース、2017年9月25日
(要約)
9月24日に行われたドイツの総選挙で、反ユーロ、反移民を唱える極右政党が大躍進をした。AfD (ドイツのための選択肢) は凡そ13%の得票率を得て、議会における第三勢力になる勢いである。極右政党の党首は総選挙後に、「われわれはこの国を変えるだろう」という最初のコメントを発表した。それに対して、マルティン・シュルツ率いるSPD (社会民主主党) は歴史的敗北を喫する見込みだ。また、アンゲラ・メルケル率いる与党は第一党となり、首相4期目が確実なものとなった。
(コメント)
ARD (ドイツ公共放送連盟) の出口調査によれば、与党のCDU (キリスト教民主同盟)及びCSU (キリスト教社会同盟) の得票率は32.9%で第一党となり、第二党はSPDで20.2%、第三党はAfDで13.3%になる見込みだ。これによって極右のAfDは90議席余りを獲得する見込みである。メルケルの与党の勝利は予想通りであるが、右傾化の波はドイツでも変わらず、極右勢力が大きな勢力を確保した。国家主義、排外主義的政治傾向はこれからもEUの脅威になり続ける可能性は高い。日本やアメリカも国家主義的右派政権であり、世界がみんな右倣えしている危険な状態に歯止めがかからない状況が続いている。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
〔opinion6980:170925〕