Global Headlines:国民議会選挙第一回投票に関して理解すべき点

著者: 髭郁彦 ひげいくひこ : 言語哲学
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M6ニュース:2017年6月11日

 

https://m6info.yahoo.com/en-direct-legislatives-2017-cest-parti-pour-le-premier-tour-061119714.html

 

(要約)

6月11日に行われたフランス国民議会選挙の第一回投票結果は、事前最終アンケートの結果通りに、エマニュエル・マクロンの新党である共和国前進 (旧名:アン・マルシュ![前進!]) が30%以上の得票率を得て、圧勝する見込みとなった。共和国前進は全議席の過半数である289議席を大きく超え、第二回の選挙結果次第では400議席以上を獲得する可能性さえある。マクロンは新党を結成して、安定政権を目指すという賭けに完全に勝利した。

 

(報告者コメント)

今年の5月7日に行われた大統領選の決選投票時のマリーヌ・ルペンの投票率は33.9%であったが、今回の選挙におけるルペンの党である国民戦線への投票率は13.9%にしか過ぎず、獲得議席数も15議席程度になる見込みである。マクロンに対する国民の支持率の高さは、国民戦線の勢力拡大を完璧に阻止したようである。しかし、何故フランスの最近の選挙戦における予想通りの結果とはまったく逆の結果が、米英の最近の選挙戦では頻繁に起きるのか。この問題は現代の欧米の政治状況を考える上で重要な探究課題となるであろう。

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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