ロイター、2017年8月19日
https://fr.news.yahoo.com/lespagne-maintient-son-niveau-dalerte-antiterroriste-105424012.html
<要約>
スペイン政府はテロ警戒レベルを5段階中の4レベルのままに維持するとしたが、同様のテロ行為が起きる危険性はないとの見解を示した。ホアン・イグナシオ・ソイド内務大臣が取材陣の前で、テロの脅威の可能性についての説明を行い、述べたものである。スペインでは18日の金曜日、バルセロナでイスラム国メンバーによる車を使ったテロが起き、13人が死亡し、100人以上が負傷していた。また、同日、バルセロナから120㎞離れたカンブリスでも自動車によるテロがあり、1人が死亡、6人が負傷し、テロ犯人の5人全員が警察に射殺されていた。
<コメント>
イスラム過激派による車を使ったテロがヨーロッパ各地で多発しているが、今回はスペインのバルセロナと近隣の町で起きた。車を凶器に変えるテロは未然に防ぐことが困難であり、早急の予防対策が望まれている。しかし、イスラム過激派によるテロの問題は物理的な予防だけでは解決しない問題である。イラン系フランス人社会学者のファラッド・コスロカヴァールが述べている政治的、経済的、社会的、民族的、宗教的、文化的な「憎しみ」をどう解決していくかという問題は、今世界的レベルで問われなければならない問題である。しかしながら、
「憎しみ」の連鎖を断ち切ることは容易なことではない。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
〔opinion6883:170821〕