Global Headlines:M6ニュース、4月24日

著者: 髭郁彦 ひげいくひこ : 言語哲学
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https://m6info.yahoo.com/sondage-second-tour-emmanuel-macron-donne-vainqueur-64-face-marine-le-pen-36-201313124.html

決選投票のアンケート調査:マリーヌ・ルペン 36% に対してエマニュエル・マクロン 64% で、勝者となる

ハリス・インタラクティブがM6のために行った調査によると決選投票の勝者はエマニュエル・マクロンとなる

(記事要約)

フランス大統領選の第一次選挙の結果、決選投票に残る二人の候補が決まる。一次選でトップはエマニュエル・マクロンで投票率は24.3%、二位はマリーヌ・ルペン21.8%で、この二人が決選投票を争う。三位はフランソワ・フィヨンで19.6%。四位のジャン=リュック・メランションとはほとんど差が見られないようだ。2684人の18歳以上の有権者へのアンケート調査によれば、マクロンとルペンの決選投票で前者を支持すると答えた有権者のパーセンテージは64%、後者のパーセンテージは36%となっており、この結果に基づけばマクロンが勝利するだろう。

(コメント)

M6の調査によれば、フランスではトランプ旋風のような嵐は吹き荒れない見込みである。そうであったとしても、ルペンの躍進は特筆に値する。極右であるルペンを何故フランスの有権者がこれほどまでに支持するのかという正確な理由を示すことは簡単ではないが、以下に挙げる人々が強力にルペンを支持しているようである。(1)労働者階級の白人層は移民が自分たちの職を奪っていると考えている、(2)農業生産者もEU内での価格競争によって厳しい生活状況に陥っている、(3)同性婚を認めたパックス法の制定を快く思わない伝統的倫理主義者の不満が高まっている。(4)テロへの怒りが死刑復活を叫ぶ人々を増加させている、(5)EU参加がフランスの国力を衰退させたと考える人々が少なからず存在する。つまりは、下層労働者、農民、伝統主義者、反ヨーロッパ主義者、国粋主義者である。

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
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