2024年8月13日、シオニストのバイデン米大統領は、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアのGセブン各首脳と<イスラエルを守る>電話会談を行いました。 が、G セブンの一員であることが大自慢の岸田日本首相は声をかけてもらえませんでした。
そして、翌日の8月14日、突然、岸田首相は9月の自民党総裁選挙不出馬を宣言しました。 同日の国連定例記者会見で、「岸田文雄内閣総理大臣の辞任決定について、事務総長のコメントは?」との質問に、「何のコメントもない」と、副報道官は答えました。
① 「歴史的な不正義への対処と、安全保障理事会におけるアフリカの効果的な代表性の強化」国連安保理公開討論会:
2024年8月13日、国連安保理は<歴史的な不正義への対処と、安全保障理事会におけるアフリカの効果的な代表性(常任理事国)の強化>という題の公開討論会を開催した。
グテーレス事務総長は、「国連安全保障理事会は1945年以来、世界の平和と安全の礎石であったが、その基盤の亀裂は「無視できないほど大きくなった」と述べ、世界は変化したが、理事会の構成は「追いついていなかった」と指摘した。さらに事務総長は、アフリカはグローバルガバナンス構造において過小評価されてきた、、紛争、緊急事態、地政学的な分裂はアフリカ諸国に大きな影響を与えている」と述べた。事務総長は、「紛争、債務負担、洪水、干ばつなど、アフリカが直面している多くの課題について、国連は平和と安全のための強化された<UNとAUの共同枠組み>を通じて、アフリカ大陸の複雑な課題に対処している」と述べた。事務総長は、「アフリカ諸国はPKO国連平和維持活動のほぼ半分を受け入れており、長年にわたって世界のホットスポットに自国の軍隊を派遣していると述べ、PKO国連平和維持軍の40%以上がアフリカ人である」と、付け加えた。
8月の国連安保理公開討論会で安保理改革に向けで演説をするグテーレス国連事務総長
アルジェリア外務省のルネス・マグラマネ事務総長は、国連安全保障理事会が今日アフリカの声を必要としているというアルジェリアの確信を述べ、理事会に効果的な代表(常任理事国)がいないために、アフリカ大陸が被った歴史的な不正義を取り除くことができないと、主張した。さらにアルジェリアの外交官は、「50年以上にわたって植民地化された西サハラの人々が、国際社会が彼らの不可侵の自決権を認め、天然資源の違法な搾取を終わらせ、侵害する占領慣行を止めることを辛抱強く待っている」と、強調した。アルジェリアの外交官は、「苦闘している西サハラの人々は、西サハラ問題に関する安保理決議を活性化させ、脱植民地化の分野で国連が確立した教理の枠組みの中で和解プロセスを進めるための具体的かつ意図的な措置講じられることを、ひたすら念じている」と、付け加えた。
② ヒラール・モロッコ国連大使の言いがかり:
MAPモロッコ国営通信が、「<歴史的な不正義への対処と、安全保障理事会におけるアフリカの効果的な代表性の強化>国連安保理公開討論会に対して、すかさずヒラール・モロッコ国連大使が反発する書簡を国連事務総長や安保理議長や安保理メンバーに送った」と、伝えた。モロッコは国連の西サハラ脱植民地化に反対し、国連安保理が提案したレファレンダム(国連西サハラ人民投票)にも反対し、西サハラはモロッコ領土と主張している。
MAPが紹介するヒラール書簡では、「ルネス・マグラマネ・アルジェリア外務省事務総長が国連安保理討論会で、誤解を招く論文、誤った主張、誤った道を選んだ。明らかに、彼の国は、モロッコ恐怖症とモロッコのサハラに対する病的な執着に取りつかれている、、アルジェリアは安全保障理事会内でアフリカを代表しているにもかかわらず、例によって、反モロッコ主義をひけらかし、アフリカの大義を傷つけている」と、アルジェリアを批難した。さらにヒラール大使は、「モロッコのサハラ問題はモロッコ王国の領土保全と国家統一の問題であり、脱植民地化の問題ではないと主張し、歴史も国際法も国連事務総長の報告も、 また、国際司法裁判所の勧告的意見も、ましてや安全保障理事会の決議も、モロッコのサハラをいわゆる<植民地化された領土>とは指定していない、、モロッコ・サハラの脱植民地化は、モロッコ前国王の<栄光の緑の行進(1975年)>のおかげで決定的に解決されたことを基軸に、祖国へのその再統合も、国連によって封印されている」と、言及した。
「モロッコ自治イニシアチブは、2007年の発表以来、20回連続で採択されてきた決議で、その卓越性、真剣さ、信頼性を再確認した、、さらに、このイニシアチブは、この問題の最終的解決のための唯一の解決策として、広く拡大する国際的な支持を享受している。これには、安全保障理事会の常任理事国としてのフランスの最近の支持が含まれている」と、ヒラールはモロッコ国王イニシャチブを称賛した。
そして、ヒラール・モロッコ国連大使は、「アルジェリアは、石油とガスからの何十億ドルもの収入を自国の発展に充てる代わりに、その配下にあるポリサリオや、近隣諸国に蔓延り不安定化させている他のテロリストや分離主義者集団に資金を提供し、武装させるために使っている」と、 アルジェリアを誹謗中傷した。
③ ヒラール・モロッコ大使の賄賂と恐喝の外交:
MAP西サハラ難民ネット新聞が、2008年から2014年にかけてモロッコのスイス・ジュネーブ国連大使がモロッコ外務大臣に宛てた極秘FAXを暴露した。当時、現在のヒラール・モロッコ・ニューヨーク国連大使は、スイス・ジュネーブ国連大使の任に就いていた。
モロッコ本国に送られたヒラール・ジュネーブ国連大使の多数のFAXから、2013年1月22日に送られたFAXで、ヒラールは次のように述べている:「モロッコの残りの25万ドルの拠出金を2011年のOHCHR(国連人権高等弁務官)予算に移すことの優先事項を考慮してください。ピレイ国連人権高等弁務官は、それを2回受け取りたいという彼女の願望を表明しました…この工作により、ピレイ女史は、西サハラに関する事務総長への次回報告書に関して、私たちの懸念を加味し、より(モロッコ寄りに)注意深く行動するようになるでしょう」
流出したモロッコの極秘FAXは、モロッコ当局が、国連人権高等弁務官のピレイ女史が当該地の人道状況について報告するために西サハラを訪れるのを阻止しようとした賄賂工作を詳述している。さらにモロッコ。ジュネーブ国連大使ヒラール(当時)は、「さまざまな国連機関がピレイ国連人権高等弁務官を西サハラに行かせようと、ロビー活動を行っている」と、モロッコ外務省に警告している。かくして、モロッコ・ジュネーブ国連大使ヒラール(当時)は、ピレイ国連人権高等弁務官の西サハラ訪問を賄賂で阻止した。
結局、モロッコ占領地・西サハラでのモロッコによる迫害や人権侵害の報告書は、国連人権高等弁務官事務所にファイルされなかった。
ヒラール大使は国連ニューヨーク本部に転任してからも、卓越したスパイ活動で最後のアフリカ植民地・西サハラのレファレンダム(国連西サハラ人民投票)の妨害を続けている。
岸田首相と同様に、退陣を間近に控えたバイデン米大統領は、<有終の美>のために、カタールでのガザ停戦交渉へと動き出しました。 外交用語でどうごまかそうと、パレスチナ抜きの停戦は、<イスラエル植民地・パレスチナ>の確立が目的としか思えません。
その交渉を仕切るのは、CIA アメリカのスパイと、モサド・イスラエルのスパイです。
世界の植民地は、スパイに護られているのですかネ! ヒラールさん、鼻高々だネ!!
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、
定価:本体1,800円+税、
発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十 2024年8月17日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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