2019年2月24日の沖縄レファレンダム(辺野古移設県民投票)が行われ、移設反対の県民票が7割を超えました。 凄い~~!
2月23日のNHKが、「県民投票は地方公共団体が条例に基づいて行うものであり、政府としてコメントすることは差し控える」と、菅官房長官の沖縄レファレンダムに対するコメントを発表しました。 「ええ~!沖縄県民は日本国民じゃないの?」と、思わず届かない声を上げました。 菅官房長官は、「工事を進める考えに変わりはない」とも、述べました。 「ええええ~~~!県民の声を無視するの?投票を無視するの??」
国民を馬鹿にしているのでしょうか?
それとも馬鹿にされている私たち日本の国民が馬鹿なんでしょうか?
一方、西サハラ難民の訴えに答えて、アメリカの超党派議員団が難民キャンプを訪問しました。 日本はいつも、アメリカの<後塵を拝する>のですね?
西サハラ難民キャンプを訪問したアメリカの超党派議員団、前列右端に2度訪日したムロード代表
(1) 西サハラの子供を逮捕し拷問:
2019年2月17日夕方、モロッコ占領地・西サハラ首都ラユーンのスケイキマ通り近くで、中学生のラギブ・モハンマド・ルゲイビがモロッコ占領警察に逮捕され、警察署に連行され、拷問された。モロッコ占領警察の逮捕理由は、彼が西サハラ民族自決権を求める平和デモに参加していたからと釈明している。
モロッコ占領地・西サハラでは、モロッコ占領当局の差別と弾圧に抗議して、連日のように西サハラ住民の平和デモが続いている。モロッコ占領警察の西サハラに住民に対する締め付けは、ますます厳しくなってきた。最近はデモの周辺にいたという理由で、年少者が狙われ逮捕されている。学校にもモロッコ占領警察が入り込み、子供たちを監視している。民間人権団体が、「デモを見ていたラギブは、モロッコ占領警察の目にとまり、誘拐された。そして警察署で暴行され拷問された。未成年者の逮捕拘束拷問は国際法で固く禁じられている」と、抗議の声明文を出した。
モロッコ占領地・西サハラではデモも集会も禁止されている。しかし、西サハラ人民はデモを止めない。
(2) モロッコ国内でのデモを弾圧するモロッコ治安部隊:
一方、モロッコの国内各地でも、モロッコ人臨時教員たちの抗議活動が続いていた。「私たちも先生だ!」、「屈辱か死か!」「臨時教員と正教員の差別をするな!」などという横断幕を掲げて、教育庁の前でアピールした。抗議活動は2月18日から2月23日まで予定されていた。
2月20日には、<2月20日運動>蜂起8周年を記念して、<2月20日運動>本部がこの臨時教員デモをモロッコ各都市で組織した。<2月20日運動>は2012年2月20日、当時のアラブ世界に吹き荒れた<アラブの春>に呼応して、モロッコの反体制活動家たちが立ち上げた運動体だ。2011年2月20日には、首都ラバトやカサブランカなど国内の50ヶ所で、フェイスブックで情報を共有した若者達数千人が国王権限の縮小を盛りこんだ新憲法制定を要求するデモを起こした。モハンマドⅥ世モロッコ国王はフランスに避難し、活動家たちの大部分は逮捕され、<モロッコの春嵐>は治まった。その後、モハンマドⅥ世モロッコ国王は国王権限を僅かに縮小し議会権限を僅かに拡大した。が、モロッコ人民の活動は熾火になって燃え続けてきた。
この日、首都ラバトでは、<臨時教員への差別撤廃>をスローガンに、数百人の先生たちがモハンマドⅤ世通りからバブ・ルーアにある教育省に向かおうとラバト王宮に近づいた。突然、モロッコ治安部隊が放水しこん棒を振りかざし、平和なデモ隊を襲った。デモは潰され、多数の怪我人と逮捕者を出した。元来、モロッコでは官製デモ以外は禁止なので、治安部隊は思いっきりデモ隊を攻撃した。それでも、デモは続く、、
翌2月21日、臨時教員のデモに対する治安部隊の過剰攻撃に反対して、医学生たちが強い抗議声明を出した。2月21日の定例記者会見でモロッコ政府報道官ムスタファ・エルハルフィは、「政府は、臨時教員の置かれた経済状況に注視している」と、表明した。が、イスラエル首相ネタニヤフとモロッコ外務大臣ブリタの秘密会談を問いただす記者の質問には、答えなかった。
MWN(モロッコ世界ニュース)が、「2018年10月にブリタがネタニヤフにアメリカへの橋渡しを依頼し、そのお礼にネタニヤフをモロッコへ招待した」と、スクープしている。ベネズエラ紛争では侵略を画策するアメリカを強く支持したりして、モロッコはアメリカを味方につけようと躍起になっている。
(3) レファレンダム(人民投票)を称賛するグテーレス国連事務総長:
2月20日、グテーレス国連事務総長が、ミヌルソMINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)のPKO(平和維持軍)新隊長にパキスタン出身のジア・ウル・ラフマン少将を任命した。彼は、2月17日に任期を全うした中国人シャオフン・ワン少将の後継者だ。
翌2月21日、国連脱植民地化委員会は2019年の開会を宣言し、委員と委員長を選んだ。
冒頭でグテーレス国連事務総長は、「脱植民地化を達成させるには、当該地(未確定地域)人民の声に、まず、耳を傾けることだ。脱植民地化は当組織(UN)のなかで、最も重要な憲章の一つだ、、世界には、未だに17の当該地(非自治地域)が残存している、、これらの非自治地域の全ての人民に、彼らの選択を礎に実りのある結果を目指し、彼らに脱植民地化を供与できるように、我々の義務を果たそうじゃないか、、 」と、演説した。そして、2018年のニューカレドニア・レフェレンダム(島民投票)を称賛した。当然、西サハラは非自治地域として、当該地17の一つに指定されている。
国連脱植民地化員会は、委員会議長にケイシャ・アニヤ・マクギル(グレナダ出身)を、アナ・シルビア・ロドリゲス(キューバ出身)とディアン・トゥリアンシャ・ジャニ(インドネシア出身)とフランシス・カイ・カイ(シェラレオネ出身)の3人を副議長に選んだ。さらに、バシャル・ジャアファリ(シリア出身)を報告者に任命した。グレナダ、キューバ、シェラレオネ、シリアは、SADR(西サハラ難民政府)を正式に国家承認をしている。
西サハラ難民と国連事務総長の声に呼応して、アメリカの超党派議員団が、2019年2月24日に西サハラ難民キャンプを訪れた。アメリカ議員団は、米軍事援助委員会委員長のジェームス・インフォフェ共和党下院議員と財政委員会委員長エンチ・ミカエル・ブラドリ共和党上院議員が率いるアメリカ議員団は、17人(内6人が議員)で構成されている。一行は西サハラ人の民族自決権と人民投票の早期実現を巡って、西サハラ難民政府と討議した。ジェームス・インフォフェ上院議員は、2017年2月にも同じ規模の米議員団を引き連れて西サハラ難民キャンプを訪問している。
沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設埋め立ての賛否を問う県民投票では、埋め立て「反対」が43万4273票に上り、投票総数の71・7%を占めました。
潔く沖縄県民の民意を汲み取って、埋め立てを止めませんか?
4月に入ると世界中で、様々な選挙が行われます。4月9日イスラエル総選挙、4月18日アルジェリア大統領選挙、4月28日スペイン上下院総選挙、日本でも4月7日と21日に統一地方選挙などなど、、
この際だから、思いっきり野次馬根性を発揮して、選挙という民主主義を学んでみませんか?
Youtubeにアップした「人民投票」(Referendum)のご案内です。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いいたします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2019年2月25日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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