西サハラ通信とサハラウィ・ネットが、「サラー 西サハラ難民アスリート」の出版を報道しました。 長~いアラビア語の記事の出だしを、意訳しました。 読んでみてください。 西サハラで大評判です!
الصحراوي من أجل الاستقلال عبر تجربة العداء الصحراوي صلاح الدين أميدان
كتاب ياباني جديد ينقل نضال الشعب الصحراوي من أجل الاستقلال عبر تجربة العداء الصحراوي صلاح الدين أميدان
الصحراوي 2 ديسمبر 2020
اليابانية، السيدة هيراتا اتسوكو، يوم الاثنين 30 نوفمبر كتابا جديدا، هو كتابها الثالث عن القضية الصحراوية، تناولت فيه هذه المرة تجربة المناضلين الصحراويين من أجل الاستقلال، بعيون العداء الصحراوي، صلاح الدين أميدان.
وقررت الكاتبة اختيار تجربة العداء الصحراوي، بمناسبة استعداد اليابان لاحتضان الألعاب الأولمبية هذه السنة، والتي تم تأجيلها لسنة 2021 بسبب انتشار فيروس كوفيد-19، حيث أكدت أنها ومنذ علمت بترشح العداء الصحراوي للمشاركة في هذه الألعاب بصفته عداء لاجئا، اهتمت بقصته وتجربته، وأجرت اتصالات به لنقل قصته إلى القراء اليابانيين.
وقسمت الكاتبة اليابانية كتابها إلى عدة فصول، بدأتها بمقدمة عن حياة وقصة صلاح الدين أميدان، وتميزه خلال فترة صباه في رياضة العدو، وما تعرض له من مضايقات من قبل سلطات الاحتلال المغربي، التي تضع كافة أنواع العراقيل أمام المواهب الصحراوية بالمناطق المحتلة من الصحراء الغربية لحرمانها من البروز والتميز دوليا وقاريا.
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① 「サラー 西サハラ難民アスリート」出版が、西サハラで報道:
上の写真と記事は、西サハラ通信とサハラウィ・ネットに掲載された、「サラー 西サハラ難民アスリート」出版に関するアラビア語記事だ。その意訳を下に紹介する。
「独立に向けた西サハラ人の闘争を、ひとりの西サハラ人サラーハ・デイ―ンに託して描いた新刊書が日本で発売された (2020年12月2日、アル・サハラウィ―発):
(2020年12月2日、東京・日本)日本のジャーナリストで著作家の平田伊都子が、独立運動家の西サハラ人をテーマにした新刊書を出版した。
この新しい本は2020年11月30日に発売され、アマイダン・サラーハ・ディーンの物語をベースにして独立のため戦う西サハラ人活動家たちの姿を描いている。
日本人の筆者は、日本がオリンピックを主催することにちなみ、西サハラ人アスリートの物語を紹介する出版を考えたそうだ。そのオリンピックはコロナのため、2021年に延期された。「この西サハラ・アスリートがオリンピックに、<難民アスリート>としての参加を希望していることを知り、彼の生い立ちやスポーツ歴を調べた。そして、彼の生き方や考え方を、日本の人々にぜひとも知って欲しいと、強く願うようになった」と、筆者は語る、、
➁ 軍事闘争を支持しつつ、平和交渉の窓は開けたままの西サハラ交渉団:
ハトリ・西サハラ国連交渉団団長は、「11月13日に国連停戦協定を破ってエル・ゲルゲラト国連緩衝地帯に軍事侵攻したのは、モロッコだ。我々西サハラ人は、祖国を守るために応戦した。国際法も認める自主防衛権を行使した」と、モロッコによる停戦違反の軍事侵攻を、11月14日に強く非難した。
12月2日、ポリサリオ戦線と大統領政治局の担当大臣バシール・ムスタファ・サイードは、「モロッコは、11月13日の軍事侵犯をきっかけに、西サハラ開放区にどんどん侵攻してくるつもりだ。我々は、モロッコの危険で不法な拡張主義を食い止めなければならない。マグレブ地域の不安定要因をモロッコが作っている。我々はこれまで何度となく国連に、モロッコの軍事侵攻を警告してきた。しかし、国連は我々の忠告に耳を貸さないばかりか、国連自ら提示した国連和平案を30年近く放り出したままだ。今回の明らかな国連停戦違反にたいしても、国連は真剣に行動を起こさない。裁かれるべきは、停戦違反をしたモロッコだ。我々は自らの手で身を守らなければならない。しかしその一方で、交渉に入る準備も整えている」と、国連の不平等で理不尽な対応を厳しく非難する声明を出した。バシールはポリサリオ戦線とSADR(サハラウィ・アラブ民主共和国)の創設者・故エルワリ(享年28才)の実弟だ。
② サラーの本にエールを送る西サハラ外交官たち:
イケイケ・ムードのSPLA(サハラ人民解放軍)は、毎日、戦況報告を公表している。男性も女性も入隊を志願して、エルワリ軍事訓練学校に押し寄せている。45年間も難民生活や被占領民生活で抑えつけられてきた西サハラ人民の憤懣が、一挙に爆発したようだ。
しかし、気概だけで最新兵器に勝てるわけがない。バシール大臣も最前線の外交戦士も、険しい交渉の道を探っている。どう見ても、国連事務総長はフランスが後押しするモロッコの味方なのだ。そんな時に出てきたアスリート・サラーの本は、彼らをホッとさせたようだ。オマル西サハラ国連代表、ベイサット南アフリカ大使、ブレイカ西サハラ英国代表、そして、サラーを紹介してくれたマライニン・ボツワナ大使などなどが、早速、メールをくれた。要点を紹介しておく。
1-オマル代表:「大変ありがとう。これからも本の記事とニュースを共有しながら、連絡を取り合っていこう。くれぐれも、気を付けてね!」
2-ーベイサット大使:「ハロー、親愛なる姉妹、君の暖かい努力と連帯に、心からお礼を延べたい。君のような友を持てて我々は幸せだ」
3-ブレイカ大使:「西サハラ紛争地に焦点を当ててくれる、君の弛まない熱意に感動を覚える。出版、おめでとう。全く、サラーは抵抗心と決断力のある素晴らしい人権活動家でスポーツマンだ。君たちの幸運を祈る」
4-マライニン大使:「ハ~イ、また会えたね!君たちの本のことを書いた記事が、サハラウィ・ネットとサハラ通信に載ってるよ!!」
モロッコの軍事侵攻が始まった頃のサラーは、「僕は、難民キャンプのサハラ人民解放軍
に志願する!これは、義務だ!!」と、「止めないでくれ」とばかりの意気込みでした。
筆者には、止める権利など全くありませんが、「軍隊などに入りませんように」と、願っ
ておりました。 やるせない気分でいる時に、「戦争は長引きそうだ。コロナのおかげで、
ここ3か月間、僕は動けない」と、サラーから連絡が入りました。
サラーが住むフランスでは、相変わらずコロナが猛威を振るっていて、12月2日には、ジスカールデスタン元大統領も犠牲になられました。 ご冥福をお祈りしつつ、スミマセン、ホッとしてます。
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、
定価:本体1,800円+税、
発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十 2020年12月3日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion10338:201204〕