SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】412 モロッコが中国製ワクチン16,500万回分契約

 2021年2月22日17時までにコロナワクチンを接種した日本人は11,934人だと、首相官邸が発表しています。 一方、日本から多額のODA支援を受けているモロッコは、同日同時刻までに「コロナワクチン接種者が2,500,000人を超えた」と、モロッコ健康省が発表しました。 発展途上国のモロッコはどんな方法で大量のワクチンを手に入れたのでしょうね?  未だに84万回分しか確保していない日本は、モロッコにノウハウを聞いてみるとか?大量生産中の中国に相談してみるとか?  解決策は多々ありそうです。  

① モロッコ魔法のコロナ算数:
 2021年2月24日、COVAX(ワクチン平等分配団体)が、ワクチン船荷60万回分を、
初めてアフリカ・ガーナの首都アクラ港に着けた。人口30,000,000程度の貧しい国に配達するCOVAXは、今年末までに20,000,000,000回分のワクチンを、無料でお届けする計画を立てている。保管や接種作業など、アフターサービス付きだ。お代は、COVAX運動に賛同し参加している金持ち国が立て替える。一応、金持ち国に分類されている日本は、ワクチンを貰えず金を支払うことになっている。COVAXとは、新型コロナウィルス・ワクチンを共同購入し途上国などに分配する、WHO指導の国際的枠組みを言う。
 モロッコは1月末から自主的にワクチン接種を開始しているが、COVAXにも唾をつけていて、6月末までに1,881,600回分の英国アストラゼニカ・オクスフォード大学製コロナ・ワクチンをCOVAXから貰えるそうだ。
 2021年2月24日20時、モロッコ健康省は、「これまでの新型コロナ感染累計者数
は481,709人、1月28日から始まったモロッコ・ワクチン・キャンペーンでこれまでに」
2,552,017人のモロッコ人にワクチン接種をした。少なくとも、33,000,000人のモロッコ人に接種する予定だ。モロッコの総人口は2018年の世銀調査によると約36,000,000人だ。
 2021年の冒頭に、モロッコ・ムハンマドⅥ世国王陛下が<66,000,000回分ワクチン確保>の王令を出した。つまり、総国民2回接種の王令だ。モロッコ国民80%以上がワクチン接種を切望と、モロッコ健康省が伝えている。王令の数値を出すために、モロッコはあらゆる手を使う。

② 中国シノ・ファーム・ワクチン:
 MWN (モロッコ世界ニュース)が伝えるネット通信Le360 情報によると、「モロッコは2月16日に中国シノ・ファーム・ワクチン500,000回分を受け取った。これまでモロッコはシノ・ファーム・ワクチン500,000回分を2021年1月26日に受領している。アストラ・ぜネカ・ワクチンは、1月22日にインドから2,000,000回分を、2月19日には4,000,000回分、計6,000,000回分を受け取っている」と、ある。Le360はモロッコ健康省の発表によるとしている。これらはCOVAXプログラムの範疇になく、モロッコ独自の入手だ。モロッコ健康省は、支払いやアフターサービスなどには触れていない。
 2020年末の中国通信社などの情報によると、「シノファーム(中国製薬大手中国医薬集 
団)が開発するワクチン4種を世界に宣伝中」とあった。さらに中国は、「4種は臨床試験の最終段階にあり、複数の国で人を対象とした大規模な試験が進行中で、フィリピン、エチオピア、マレーシア、UAE、パキスタンなどが契約した」と、公表している。つまり、これらの国々は、中国によるワクチン生体実験の承認と引き換えに、中国からシノ・ファーム・ワクチンを分配してもらった、ということになる。 因みに中国のお友達、ロシアは新型コロナウィルス・ワクチン<スプートニクV>を開発し、アルゼンチン等が採用している。2020年12月29日、ドイツでのコロナ治療を終えて本国に戻ったアルジェリア大統領も、ロシア製ワクチン<スプ―トニクⅤ>を承認した。
 ところが年が明け2021年になると、世界中がコロナワクチン商売戦争に突進し、中国はワクチン大量生産を超加速させた。元々、<新型コロナウィルス>の名称は<Sars Cov-2
 (サーズ・コロナ2 )>で、2002年11月16日に中国広東省で発生したサーズ(急性呼吸器症候群)に似ていることから、この名前が付けられた。病原体をばら撒いては、薬で儲けるという、中国商法だ。今回の<サーズ・コロナ2>新型コロナウィルスも中国湖北省武漢で発生し、中国はワクチン開発にすぐ着手した。が、人体実験中に強烈な副反応があり、中断していた。しかし、金儲けの前には副反応も臨床実験もない!共産主義国も資本主義国も、開発優先・安全後退で、実験を飛ばしてワクチン戦争に驀進していった。
 現在、中国では16種のワクチンが開発中で、シノヴァク・バイオテック(科興控股生物技術)とシノファーム(中国医薬集団)の2社が先陣を争っている。
 そのうち、百円ショップで、中国製ワクチンが見られるかもしれません、、

MWN(モロッコ世界ニュース))に流れた中国製ワクチン
「シノ・ファーム・ワクチン」の画像

③ 新型コロナウィルス・ワクチンって何だ?:
 新型コロナウィルスって、一体なにものなのか? 新型コロナウィルス・ワクチンって、どんなものなのか? ワクチンに関しては、100近くの本が出版されているし、ユーチューブでもたくさんの動画がある。 情報過多で庶民はオドオドしてしまうが、気になる点を挙げてみる。
 まず、今回の新型コロナウィルス・ワクチンは一般庶民がイメージしている<生ワクチン>の類ではなく<拡散ワクチン>と呼ばれるものだ。言い換えると<拡散物質>と呼ばれる物質を体内に注射し、遺伝子を刺激し人体内で抗体を作らせるとか、、通常、薬品を市販させるには、①微生物実験、②動物実験、③人体実験と、三段階の実験が必要で、特に③番目の人体実験は、効果に加え副反応も見るので年月がかかる。世界中の薬品会社と生産国が早期量産を強要したため、動物や人体の実験を省いたワクチン接種にゴーサインを出してしまった。ワクチンの早期認可をしたWHO(世界保健機関)も同罪だ。
 私たちはコロナウィルスの事も知らないし、生体実験の結果を知らないからワクチン副作用のこともしらない。「コロナより怖いワクチン副作用」と言われる所以だ。 安心安全のないワクチンもどき<拡散物質>でやる<人間の遺伝子組み換え>は、奇形を生み出す結果となりかねない。<人間の遺伝子組み換え>は、明らかに人権侵害に払拭する。

 東京オリンピック・パラリンピックはワクチン確保状況と関係なくやるそうです。 栃木足利では山火事が燃え続けています。 地震も頻発していて、2月13日から余震が絶えない福島沖地震では、東京電力福島第一原子力発電所にたまり続けているトリチウムなど放射性物質の漏れが心配されています。 こんな日本でよかったら、どうぞお越しください。

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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、
定価:本体1,800円+税、
発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861

同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。

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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU

Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa]  英語版URL:   https://youtu.be/au5p6mxvheo

WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十     2021年2月25日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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