「2月4日の北京五輪開会式にグテーレス国連事務総長が列席する。北京滞在中の彼は中国要人と会う」と、1月25日に国連が発表しました。 焦点の人、プーチン・ロシア大統領も列席します。 国連報道陣は、ウクライナ戦争回避に向けグテーレス事務総長が動くのでは?と、期待しています?、、
が、記者の一人が、「Guterres is in the pocket of Morocco and Chna (グテーレスはモロッコと中国に握られている)」と、呟きました。
① マグレブ北アフリカの新型コロナウィルス情報:
2022年1月27日、アルジェリアにある西サハラ難民キャンプで、ブラヒム・ガリ難民大統領出席の下に閣議が開かれた。閣議は、難民や砂漠の遊牧民や<砂の壁・地雷防御壁>周辺に配置されている難民兵士たちに向けて、あらゆる機会を捉えワクチン接種をするようにと、呼びかけた。西サハラ難民には、コロナ蔓延予防策を実行するように命じた。ワクチンやマスクは足りているのだろうか?もっとも、砂漠の民は、伝統的なターバンをマスクの代わりに使っている、、
1月28日、アルジェリアのコロナ新規感染者数は1,870人と、健康省が発表した。
1月28日、モロッコのコロナ新規感染者数は4,899人と、モロッコ健康省が発表した。
また同省は、「第一回目のワクチン接種者は24,653,642人で、1回目2回目の接種者は23,071,933人で、3回目を済ませた人は4,358,048人」と、発表している。モロッコでのワクチン最大供給源はタダより安い中国。 因みに、モロッコの全人口は約36,030,000人で、アルジェリアの全人口は約43,900,000人だ。
1月26日、モロッコ国王モハンマドⅥ世陛下は、<Fill & Finish >と銘打ったワクチン・キャンペーンを主導する<SENSYO医薬事業>のお披露目式に参列した。この医薬事業は、コロナ・ワクチンを始めあらゆるワクチンの製造を目指す。ハッシッシ王営化をしたモロッコ国王は、またもや薬での金儲けを企んでいる。7月30日から製造を開始するそうだ。モロッコ国王は、「モロッコ医薬事業はアフリカのためになる」と、AUアフリカ連合に属するアフリカCDC (疾患統制センター)にアピールし、製薬会社から推薦を取り付けようとしている。
既にワクチン依存症にかかりつつある世界の人々に、ハシッシ麻薬入りのワクチン?!
薬中になりますね!!
② アルジェリア大統領がエジプト訪問:
2022年1月24日、一か月順延されていたリビアの大統領選挙と国会議員選挙は再び流れて、リビアは内戦に戻った。アラビア半島ではイエメンとサウジアラビアが戦闘を続行し、シリアではイスラム国が刑務所を占領しそれをクルド軍が奪還し、チュニジアでは反政府の抗議デモが続き、、アラブ世界の新年は、失望と戦闘とコロナで明けた。
倦怠が渦巻く1月25日、アラブ団結のため<アラブ首脳会議>をアルジェリアで開こうとするテブン・アルジェリア大統領が、エジプトを訪問した。テブン・アルジェリア大統領は、シシ・エジプト大統領に<アラブ首脳会議>開催への協力を求め、承諾じたシシ・エジプト大統領と、共同記者会見を開いた。
テブン・アルジェリア大統領は、「アラブの指導者と共に、新しい心意気でアラブの連帯を興す礎に、来るべき<アルジェリアでのアラブ首脳会議>がなることを、願ってやまない」と語った。
シシ・エジプト大統領は、アラブ首脳会議の成功に向けて支援を約束した。そして、サヘル・サハラ地方が直面しているテロとの戦いに、アルジェリアが多大な尽力をしていることを、称賛した。<アルジェリア主催アラブ首脳会議>は3月に予定されている。
テブン・アルジェリア大統領は2021年12月7日、パレスチナ大統領のアルジェリア訪問を締めくくる両大統領共同記者会見で、「できるだけ早期にパレスチナの全派閥がアルジェリアで大集合することを、計画している。アルジェリアの努力で、バラバラになったパレスチナの人々が再会出来ることを、願ってやまない、、この再会がアラブの再会に繋がり、アルジェリアが企画している3月のアラブ首脳会議でアラブ団結の華を咲かせることを祈っている。パレスチナ問題は<アラブ首脳会議>でも、最優先事項だ」と、揺るがないパレスチナ支持を明言している。
③ 始まったモロッコの<アルジェリア・アラブ首脳会議開催>妨害キャンペーン:
一方、モロッコ国王は2021年12月10日に、イスラエルとの国交正常化と交換でトランプ前アメリカ大統領から<西サハラはモロッコ領土>という証書を取った。モロッコ国王は、今や堂々と、アラブの仇敵イスラエルを支持し、政治、経済、文化、医療、そして軍備に至るまでイスラエルと行動を共にしている。モロッコ国王がキッパ(ユダヤ教の被り物)を被るのも時間の問題、と、噂されているのだが、モロッコ国王ムハンマド陛下は「朕はアル・クゥドス委員会の委員長で、パレスチナの庇護者であることに変わりはない、、」などと、自負されておられる? アル・クドゥスとは、アラビア語でエルサレムの事を言い、ヘブライ語ではイェルシャライムと呼ぶ。
しかし、イスラエルはアル・クドゥス(エルサレム)をイスラエルの首都とし、トランプ前米政権は即刻、アメリカ大使館をテルアビブからアル・クドゥスに移した。
「アル・クドゥス委員会の議長で同組織のスポンサーでもあるモロッコ王モハンマド六世陛下は、2022年度年間事業に100万$を献金された。陛下はこの聖地アルクドゥスとその住民を放棄されることはない」と同委員会は言明し、エルサレムの庇護者兼パレスチナの庇護者はモロッコ国王だと強調している。
その一方、1月26日、ナセル・ブリタ・モロッコ外務大臣はナイフ・ファラー・アルハジュラフGCC(湾岸協力理事会)事務局長に電話をかけた。MAPモロッコ国営通信が「ブリタ外務大臣はモロッコ国王陛下と湾岸諸国の王族たちの深い繋がりを強調し、湾岸諸王たちの仇敵イランに対抗して戦う姿勢を売り込んだ」と、報告している。さらにMAPは、ブリタ外務大臣がハジュラフGCC事務局長をモロッコに招待したと、伝えた。ハジュラフ事務局長は元クウェート財務大臣で、GCCにはサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、オマーン、カタール、クウェートが加盟している。
モロッコはアルジェリア主催の<アラブ首脳会議>を妨害するため、アルジェリアにテロ国家のレッテルを貼って湾岸諸国の警戒心を煽り、パレスチナはアル・クドゥス委員会議長モロッコ国王の手の内にあると、キャンペーンを張り始めた。こうして、モロッコ主催の<アラブ首脳会議>計画を匂わせている。
1月29日、これまでアルジェリアの排除をモロッコ国王と図ってきたマクロン・フランス大統領から、AUアフリカ連合・EUヨーロッパ連合諸脳会議へ招待する電話がテブン・アルジェリア大統領にかかってきました。 プーチン・ロシア大統領と太いパイプを持つアルジェリアに、小細工のマクロンは何をお願いしたのでしょうか?
一方、ラマムラ・アルジェリア外務大臣はクウェートで1月30日に開催されるアラブ外務大臣会議へ、アルジェリアを毛嫌いしていたシェイク・アハマド・ナセル・アルアハメド・アルジャベル・アルサラー・クウェート外務大臣から招待状が届いています。
風が、春風が吹いてきたのかな??
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、
定価:本体1,800円+税、
発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十 2022年1月31日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion11714:220130〕