2022年7月16日夜、ギリシャ北部の村に、火だるまの飛行物体が墜落し爆発しました。 「火の塊が落ちてきて、地上に着いたとたんに爆発炎上し白い煙に包まれた」、「まるで、キノコ雲のようだった」などと、目撃者が語っています。
キノコ雲?!とは、聞き捨てなりません!!
① ウクライナ輸送機墜落:
飛行物体の落下爆発を目撃した人々は地元の国営放送ERTに語り、その映像はBBC英国TV、アルジャジーラ、ロイター、AP、AFPなどに配信され、世界の人々が、飛行機墜落爆発事件を知るところとなった。
そして、事故が起きた7月26日から数日経った。ギリシャの調査団が入ったはずなのに、詳細は依然として不明だ。
映像を見れば見るほど、記事を読めば読むほど、奇々怪々な謎めいた事件で、ギリシャ当局の「危険で現場に入れない」という言い訳も含め、探りを入れたくなる。
問題のウクライナ輸送機アントノーヴAn12は、2022年7月16日8時40分頃に約11.5トンの軍需品を積んで南セルビアにあるニシュ空港から離陸した。積み荷には、Valir と銘が入ったセルビア民間会社製の地雷や弾薬などが含まれている。「軍需品の届け先はバングラデシュ国防相だ」と、セルビア国防相ステファノビッチが17日に語った。
ウクライナ外務省は、「8人の乗り組員、全員がウクライナ人だ」と、言った。オレグ・ニコレンコ外務省報道官はフェイスブックで 「エンジンの一つが動かないというSOSが乗組員から、ギリシャのカバラ空港に発信された。緊急着陸を要請したが、その後通信が途絶えた」と、公表した。この時点で、ウクライナ輸送機のエンジントラブルが確認されている。その後、応答のないウクライナ輸送機は、カバラ空港に近いパレオコリ村に墜落した。通報を受け、消防士15人と車両7台が直ちに現場へ急行。続いて特殊部隊と特殊車両2台が有害物質回収のために現場入りした。地元警察と消防士で編成された緊急救助隊が住民に、「窓を閉めてマスクをし、表に出るな」と、命じた。不明の有毒ガスが事故現場付近を包んでいた。17日には白煙を吸った消防士2人が、病院に運ばれた。墜落機のフライトレコーダーはまだ回収されていない。
ERTギリシャ国営放送が、「安全が確認された後に、爆破専門家や放射能エネルギー委員会を含むギリシャ国軍が、現地調査を行う」と、発表した。
何故、ウクライナ輸送機がセルビアからバングラデシュに武器弾薬を運ぶのか? 何故、乗組員全員がウクライナ人なのか? 何故ウクライナは輸送物を明確にしないのか? 何故ウクライナ人の身元を明らかにしないのか?
7月19日、ギリシャがセルビアに、ウクライナ輸送機の情報をよこせと、迫った。現場検証ができないまま、積み荷情報も乗組員情報も進展していない。謎のまま葬り去るのが、当事者にとって都合がいいのだろうか?
② ゼレンスキー劇場:
ギリシャは、ウクライナ輸送機の積み荷や乗組員や運航予定などを。出発地セルビアでなくウクライナに聞くべきだ。もしかしたら、ギリシャもウクライナも全て知ったうえで、隠しているのかもしれない。ロシアと繋がりのあるセルビアに、事故の責任を擦りつけようとしているのかも知れない。
バイデン民主主義のヒーローを演じるゼレンスキー・ウクライナ大統領閣下は、事件の翌日、17日の夜、イワン・バカノフ保安局(SBU)長官とイリナ・ウェネディクト検事総長を解任したと発表した。ロシアに協力する反逆行為が多数見つかったためだそうだ。前日の16日には、SBU(保安局)クリミアの元幹部オレフ・クリニチを反逆容疑などで拘束した。
ゼレンスキー・ウクライナ大統領閣下の粛清ぶりは、6月20日、同国の最大野党「生活のためのプラットフォーム党(OPFL)」の政治活動を公式に禁止したことにも顕れている。OPFLの財産も没収した。が、ロシアとの良好な関係を模索してきたOPFLの2019年議会選挙得票率は13%であり、2021年の世論調査では、ゼレンスキー率いる「国民の僕」を上回る人気を誇っていたのだ。
一方、ウクライナ・ファーストレデイーはアメリカ・デビューを演じた。7月18日、モスグリーンのワンピースでブリンケン国務長官らと面会、19日には、乳白色のスーツでバイデン夫妻に濃厚接触、20日には黒服の襟に白布をあしらってアメリカ議会で演説、その間、テレビ局とのインタヴュー、、と、喜々としてスケジュールをこなした。髪型もお洋服に合わせてます。
7月19日、ワクチン産業の立役者で自身もコロナに感染したファウチ米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長が、バイデン大統領1期中に退任すると言った。バイデン政権は一期で終わり?を匂わせるような発言だった。
7月21日にはウクライナ仕掛け人のバイデン米大統領もコロナに感染した。濃厚接触者のウクライナ・ファーストレデイーは大丈夫?
③ ウクライナどころか、自分ちに火が!
アルジェリア大統領テブンにチュニジア大統領サイードから感謝の電話が入った。チュニジアでも山火事が発生し、強力な消火設備をアルジェリアが急送したことに対する謝礼電話だった。地中海に面したアルジェリアやモロッコやチュニジアは猛烈な熱さによる山火事にみまわれた。対岸のヨーロッパも同様に、猛烈な熱波に襲われている。
7月19日のBBCニュースによると、スペイン北部では18日、摂氏43度を記録したそうだ。フランス、ポルトガル、スペイン、ギリシャで発生した山火事では、数千人が避難を余儀なくされている。 フランスでは、西部の都市ナントで42度を記録するなど、この数日間の山火事で3万人以上が避難を強いられた。 フランス南西部の人気観光地ジロンド県では、12日以降で1万5000ヘクタール以上の土地が焼き尽くされた。 熱波は北上を続けており、ベルギー、ドイツ、イタリアでは今後数日間、40度前後になると予想されている。22日のWHO発表によると スペインとポルトガルでは、高温が原因でこれまで1700人以上が死亡したという。 14日のポルトガルの気温は47度に達し、7月としては記録的な暑さとなった。同国の海洋気象庁(IPMA)は国内の大部分を、火災の危険性が高い地域に指定している。スペインでは少なくとも20件の火災が制御不能となり燃え続けている。ポルトガルとの北部国境付近では、周囲で火災が発生したため列車が一時立ち往生したとか、、
ヨーロッパもアメリカもウクライナの戦火どころか、地元の火に巻き込まれて、逃げ回っている。
真っ赤に燃える欧米に油を指すかの如く、欧米の忌み嫌うプーチン・ロシア大統領が、7月19日、イランの首都テヘランを訪れた。これまでプーチン重病説を流してきたアメリカCIA長官ウィリアム・バーンズは20日、「プーチンはむしろ健康すぎる」と、語った。そして、エルドアン・トルコ大統領も加わった三か国の連携は、黒海経由のウクライナ産穀物輸出再開を可能にさせた。
7月22日、ウクライナ、ロシア、トルコ、国連のアントニオ・グテーレス事務総長が、イスタンブールで穀物輸出合意文書に署名した。さらにロシアと国連は、ロシア産農産物と肥料の輸出制裁解除に関する覚書も交わした。
「停戦に向けた希望の光」と、ウクライナ・ロシア穀物合意を仲介したエルドアン・トルコ大統領とグテーレス国連事務総長が合意式典で述べました。
風向きが変わってきました。 「プーチンは悪魔」とか「ロシアを叩き潰せ!」と、バイデンに言われるままに、日本もウクライナ側について戦争を煽ってきました。
まもなく広島と長崎で、原爆死没者慰霊式典並びに平和祈念式典が開催されます。
日本は、戦争反対でまいりましょう!
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、
定価:本体1,800円+税、
発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十 2022年7月24日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十 2022年7月24日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion12215:220724〕