SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】555 ナチもビックリ、イスラエルの狂気と残虐

 「どうしてあんなに美しい愛する子供たちを殺すことができるの? おまえには心がまったくないのか?」と、ガス室に連行される一人の女性が通り過ぎるときにアウシュヴィッツ強制収容所のヘス所長に近づいてきて、幼い子供たちを助けて歩き続ける4人の子供たちを指さし、囁きました。 ヘスは、ドイツ・ナチ親衛隊将校です。
 そして82年後、そのユダヤ人が、美しい愛するガザの子供たちを、ガザ北部から南部へ、さらにエジプトへ、爆撃を浴びせながら強制追放しています、、

① 「おまえには心が全くないのか?」:
 ルドルフ・フランツ・フェルディナント・ヘスは、1920年代初頭にナチに入党し、後に親衛隊将校となり、1941年6月から1943年末までアウシュヴィッツ強制収容所で、ユダヤ人とジプシーのガス処刑を指揮した。彼は他の収容所を視察し、その方法を評価した。約600万人のユダヤ人がホロコーストアウシュビッツはその大量虐殺の中心になった。しかし、ヘスは戦争の終わりに自ら脱出した。
 ドイツが破れ第二次世界大戦が終わると、戦勝国はドイツ・ナチ残党の根絶やしを始めた。ビクター・クロス英国陸軍大尉は、終戦時にドイツに派遣され、他の部隊とともに逃亡したナチを捕らえる任務を負った。1946年3月15日付けの陸軍の公式報告書で、クロス大尉は<ヘス根絶やし>を記述している。「5カ月にわたる継続的な捜査、尋問、広範な捜索の結果、悪名高いアウシュヴィッツ強制収容所を指揮したルドルフ・フランツ・フェルディナント・ヘスを逮捕した」と彼は書いている。「ヘスの妻ヘドウィグが夫の隠れ場を吐いた」と、クロス大尉が明かしている。1946年3月11日遅く、デンマークとの国境に近いドイツ北部のフレンスブルク近郊の農家を包囲し、パジャマ姿のヘスを逮捕した。ヘスはフランツ・ラングという偽名で農場に住み込みで働いていたが、逮捕から10分も経たずに正体を認めた」とクロス大尉は書いている。
 1946年4月15日、ヘスはニュルンベルク裁判で、「1941年の夏、私はベルリンに赴き、親衛隊総統ヒムラーから個人的に命令を受けるよう命じられた。総統はユダヤ人問題の最終的解決を命じた。我々親衛隊は、この命令の実行を任されている。彼がアウシュヴィッツを選んだのは、兵站上の理由からである。彼は続けて、収容所が鉄道に近く、孤立した場所にあることが、収容所が選ばれた理由の一つである」と、証言した。ニュルンベルクでのヘスの証人陳述は、他の上級将校が犯罪を否定し第三帝国を擁護する一方で、ナチスの行動とユダヤ人の大量絶滅を世界史に記録させた。その後、ヘスはポーランドに引き渡され、1947年3月11日にワルシャワでの裁判が始まり1947年4月2日に死刑宣告。1947年4月16日、絞首刑、絞首台はアウシュヴィッツの最初の焼却棟の隣、収容所のゲシュタポ(ドイツ・ナチの国家秘密警察)棟の跡地に建てられた。(参照BBC・TV)
 1943年、ヘスは200万人のユダヤ人を根絶やしにした。2023年、ネタニヤフは230万人のガザ住民を根絶やしにしようとしている。ネタニヤフさん、ユダヤ人の仇はドイツ・ナチで、パレスチナ人ではありません!「おまえには、心が全くないのか?」
 
② やっと、国連安保理が停戦決議を可決:
 2023年11月15日、国連安保理は人質全員の即時解放と、民間人の命を救い保護するため、ガザ全域に緊急かつ拡張された人道回廊を設置を求める決議を採択した。国連安保理は、10月7日に始まったガザ戦争に関する4回の投票に失敗した後、やっと決議2712が賛成12カ国、反対なし、棄権3カ国(ロシア、英国、米国)で、可決した。 「この決議は、戦いの火付け役となった10月7日のハマスの攻撃を非難するものではない。今日の私たちの投票は、一刻を争う人間の命と生活に直結している」と、決議2712の草案者であるマルタ国連大使は述べた。
 英国と米国の国連大使は、草案がハマスを非難しなかったことを批難し、民間人保護と迅速な援助物資の輸送措置は支持した。ロシア大使は、真の停戦が必要であり、紛争地域にどのような監視員を派遣するか、どの国連派遣団が関与するかなどを提言し、「安保理はさらなる措置について決定を下す必要がある」と言及した。
 午後4時41分、オブザーバー国であるパレスチナのリヤド・マンスール国連代表は、「この狂気は終わらせなければならない」と、語った。「安保理は、やっと停戦を呼びかけた。いまや、軍事的解決はないと確信しているはずだと述べた。安保理は、人道的停戦を求める国連と地球上のあらゆる人道支援団体の呼びかけに耳を傾けるべきだった、、少なくとも、敵対行為の停止につながる、即時かつ永続的な人道的停戦を求める国連総会の呼びかけに同調すべきだった、、これは恐ろしいほどの人類の失敗だ」と彼は言った。「しかし、議論よりも、緊急に命を救うことだ。殺戮を止め、強制退去を止め、人道支援を受け入れ、人道的アクセスを確保し、民間人と民間インフラを保護することが先決だ。イスラエルの計画は声明、リークされたメモ、論説で明らかになった」と、イスラエルのガザ住民殲滅作戦を強く非難した。「この狂気は終わらせなければならない」と、再び語気を強めた。
 午後4時50分、イスラエルのブレット・ジョナサン・ミラー副常駐代表が、会議の最後に発言した。「ハマスや他のテロ組織に関しては耳を貸さない」と安保理決議を非難した。「ハマスが武器を捨て、自首し、人質を無傷で引き渡すことを選べば」、戦争は直ちに終わるだろうと豪語した。
 11月16日、イスラエルはハマスの指導者ハニヤ氏の自宅を空爆した。

③ この期に及んで安保理停戦決議に逆らう狂気のイスラエル;
 「16才以上は手を上げろ!」と、拡声器でアラビア語を叫びながら、ガザ最大のシファ病院に数十人のイスラエル兵が突入してきた。目出し帽を被ったり、威嚇射撃を繰り返したり、テロリストの襲撃そのものだ。安保理で停戦決議が出された11月15日のことである。病院内には患者や医療従事者、避難民など数千人が残っていた。
 「<建物から中庭へ出て、降伏しろ>と、怒号と威嚇射撃を発しながら、怪我人や死体で埋まった院内の部屋から部屋へ、ハマスの戦闘員を探してイスラエル兵は走り回った。中庭にはイスラエル戦車が数台、陣取っている」と、ガザのジャーナリストが発信している。イスラエル、パレスチナ双方の当局によると、ここ数日でイスラエル軍はガザ北部にあるシファ病院を包囲し、昼夜を問わず激しい攻撃を浴びせている。周辺も空爆されており、10日には病院自体が砲撃を受け、13人が死亡した。「我々は動物じゃない!人間だ!!」と、音声で訴えたハンマーム医師も殺された。

イスラエル軍の空爆は、シファ病院の天井に大穴を開け、
医療機器も設備もズタズタにしてしまった!

 ハマスとアラブ連盟とイスラム協力機構と国際社会とさらに国連安保理が、病院を攻撃するイスラエル軍の蛮行は<戦争犯罪と人道に対する罪>に相当すると非難した。その一方で、ジョン・カービー戦略広報調整官・米ホワイトハウス報道官は、「ハマスとパレスチナの別の武装組織イスラム聖戦がシファ病院の地下に作戦用の<指揮統制司令部>を設けたとするイスラエル軍の主張を米情報筋が裏付けた」と、発表した。しかし、11月15日のイスラエル軍突入でも、11月16日のガラント・イスラエル国防大臣のシファ病院視察映像でも、その<指揮統制司令部>の確実な証拠を捏造できなかった。OCHA(国連人道問題調整事務所)はガザ保健当局のまとめで、14日に同病院で患者40人が死亡したと発表した。モハマド・アブ・サルミヤ・シファ病院院長は、「これまでに計179人の遺体が敷地内の集団墓地に埋葬された」と、語った。
 「アメリカの害虫との言葉は、30年代にドイツ・ナチが発信した言葉遣いとそっくり!」
と、バイデン現米大統領は14日、サンフランシスコで開かれた募金活動で、2024年米大統領選挙の敵・トランプ前米大統領を<ドイツ・ナチ>とこき下ろした。翌11月15日には習近平中国国家主席との首脳会談後に、「習氏は独裁者」と捨て台詞を吐いて退場した。「ガザ住民」の後ろにはハマスがいる」というネタニヤフの狂言を無条件でオウム返しするバイデン氏の狂気も、誰かが終わらせなければ、、

 バイデンさん、ネタニヤフさん、ガラントさん、、、皆様がたには
「心がまったくないのね」?

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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、
定価:本体1,800円+税、
発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861

同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。

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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU

Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa]  英語版URL:   https://youtu.be/au5p6mxvheo

WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十  2023年11月18日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
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