SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】570 シオニストはアイスクリームがお好き

 イスラエルのシオニスト戦争内閣は、ガザへの食料搬入を止め、220万人ガザ市民の60%に当たる子供たちを飢餓に陥れました。 既に10人の子供たちが重度栄養失調で死んでいきました。  バケツを手に食べ物を探す子供たちをよそ事に、イスラエルのガザ戦争を支持するバイデン米大統領は、2月26日にニューヨークでアイスクリームを嘗めながら、「来週の月曜日には休戦になるかも?」と、モグモグ言いました。
 そして2月27日、「I am a Zionist(私はシオニストだ)」と、言いました!!
 

家族のために食料を探し回るガザの子供たち

 
① IJC公開審理で、イスラエル支援のアメリカとイギリス:
 2月19日から始まった、<パレスチナでのイスラエル占領に関して>IJC国際司法裁判所に勧告を求める公開審理が、2月26日に終わった。50か国とAUアフリカ連合やアラブ連盟など数団体が、夫々30分の持ち時間を大きく超えて、イスラエルの占領と軍事攻撃に対し、陳述した。殆どの国と団体が、1947年の国連総会決議181と1967年の国連安保理決議242を無視して、二か国共存を否定しパレスチナを占領支配し国連管轄下のエルサレムをイスラエルの首都とするイスラエルを強く非難した。それにもまして、ガザ市民、とりわけ子供たちを無慈悲に虐殺し続けるイスラエル軍に、即時撤退を求めた。正視できないジェノサイド(民族虐殺)を止めろと、叫んだ。
 パレスチナ人の土地を国連総会決議181で分割し、ユダヤ人国家イスラエルを強引にでっち上げたアメリカとイギリスだけが、IJC国際司法裁判所でイスラエルを庇った。
 そもそも流浪の民・ユダヤ人たちが、ハンガリー系ユダヤ人ジャーナリスト・ヘルツルの<ユダヤ人国家建設運動>に賛同して、初の<シオニスト大会>をスイス・バーゼルで開催したのは、1897年のことである。シオンはパレスチナの古名であり、<シオニスト>はユダヤ人国家建設をする人で、<シオニズム>とはユダヤ国家建設運動を言う。当初、国家建設の場所はパレスチナと規定せず、ウガンダやアルゼンチンも候補地に上げていた。パレスチナにきたウクライナの学生が「ここ、おれん地みたい!」と叫んでから、パレスチナに決まったとか、、ユダヤ系財閥ロスチャイルドがシオニズムを財政的に援助した。
 パレスチナをユダヤ国家建設の地に仕立て上げたのは、第一次大戦でオスマン帝国に勝利しパレスチナを手に入れたイギリスで、1917年11月、バルフォア英国外相が<パレスチナにユダヤ国家建設を認めるバルフォア書簡>をロスチャイルドに送った。
  第二次世界大戦後、イギリスとアメリカの支援を受けて1948年にイスラエルを建国し、シオニズムは目的を達したが、そこに居住していたパレスチナ住民はシオニストのナクバ(大虐殺)に襲われ、パレスチナ難民となりガザや周辺国に逃れていった。
 「イスラエルは国際法を遵守」と大嘘をつくシオニスト・ネタニヤフは「アメリカ人の8割がイスラエル支持、これが戦争続行の原動力」と、騙った。ワシントンで「パレスチナ解放!」と叫び焼身自殺した米空軍兵士や<即時停戦>のうねりなど、何とも思ってない。
 「私は昔からシオニスト」と声高に自称するシオニスト・バイデンの狙いは、大統領選挙資金の源と頼むユダヤ資本。ロスチャイルド(欧州大財閥)もロックフェラー(米国大財閥)も、共にユダヤ人だ。ぼろ儲けの武器産業を牛耳る世界の財閥にとって、戦場という消費市場は手放せない。爆死し、餓死するガザの子供のことなど、何とも思ってない

② 「シオニストの占領者は飢餓を戦争の武器として使っている」アルジェリア国連大使:
 150万人殉教という膨大な犠牲を払って、アルジェリアは植民地支配国フランスから1962年に独立を勝ち取った。アルジェリアは常に独立を目指す<虐げられた人々>の味方をしてきた。西サハラには1975年から難民を受け入れ、パレスチナには、国連オブザーバーの席をプレゼントした。1988年11月15日に詩人マフムード・ダルウィーシュ草案のパレスチナ独立国家宣言を故ヤエル・アラファトが読み上げたのも、アルジェリアだった。
 アパルトヘイト(人種隔離政策)を勝ちぬいた南アフリカによるIJC国際司法裁判所ジェノサイド提訴に続いて、北アフリカのアルジェリアは国連安保理理事国に就任し、ガザでの悲惨極まりない戦争を終結させようと、奮戦している。
 2024年2月27日夜、アマル・ベンジャマ・アルジェリア国連大使はガイアナ、スイス、スロベニアを誘って、「武力紛争下の民間人の保護とガザ地区の食料安全保障」と題する国連安保理公開会議を開催した。アルジェリア国連大使は、「人道支援をひたすら待つガザの人々に、シオニストの占領者は飢餓を戦争の武器として使っている、、この悪質な非人道的戦略は、目に余る国際法の違反だ」と、イスラエル戦争内閣の非道な作戦を強く非難した。さらに、イスラエル軍の絶え間ない攻撃で中断されている援助物資の輸送問題に
 関しアルジェリア国連大使は、「侵略が止まらなければ、人道支援の輸送は不可能」とし
「ガザに対する攻撃はパレスチナ人民に科せられた集団的懲罰だ。私たちの沈黙は、あたかも飢餓政策とパレスチナ人に対する虐殺を支持しているかのようだ」と、問いかけた。
 2024年2月29日、シオニスト占領軍はガザ市西部のアル・ラシッド通りで、支援食料の到着を待っていたガザ市民に向かって一斉射撃! 112人以上の殉教者と760人以上の負傷者を出した。ガザ戦争で、死者の累計は30,035人、負傷者は70,457人になった。
 アルジェリアの呼びかけで、国連安保理は2月29日午後4時、<シオニスト占領軍による新たなガザ市民虐殺>に関して、緊急非公開会合を開催した。
 2024年3月6日にアルジェリア国連代表部は、ガザの人々10人と5才の子供一人を、国連安保理に招待する。ランチもご用意しているそうです、、

③ アルジェリアが主催する第7回ガス輸出国(GECF)首脳会議:
 アルジェリアは原油・天然ガスの宝庫だ。アルジェリアは国際問題でも資源問題でも、実質的な世界のリーダーシップを取るようになってきた。
 そのアルジェリアの首都アルジェで、2024年2月29日から3月2日まで第7回ガス輸出国(GECF)首脳会議が開かれた。アルジェリア再生可能エネルギー委員会・ハンマダ委員長が、「首脳会議は、ウクライナ戦争とガザ戦争で悪化した、ガスの生産や供給や価格に、前向きな結果を生み出すことができる」と語った。
 「現在の混乱状況において、天然ガス輸出国首脳会議は極めて重要だ。市場の安定性を確保するため、輸出国と購入国の間の信頼を回復するのに役立つ」と、欧州エネルギー専門家でユーロガス(欧州のガス販売・流通協会)ディディエ・ホロー会長も期待を寄せた。その上で、ホロー会長はガス需要について、「アジアを中心に消費が伸びるかも?ヨーロッパでは、むしろ消費は安定している」と予測した。
 会議と並行して、国際ガス研究所(GRI)がアルジェのエネルギー鉱山省本部の「B」棟に開設された。
 一方、エネルギー問題で悩む日本は、アメリカがロシア北極アークテイックLNG2計画を2023年11月に制裁対象としたため、「撤退か?参画か?」と、悩み事が膨らんだ。
 日本は三井物産とJOGMECのプロジェクト参画を精査中だが、ボリス・シュメリョフ露経済研究所部長は「米国の圧力で日本は撤退するしかない」とし、セルゲイ・ピキン露エネルギー開発基金の責任者は「米国至上主義は日本経済の窮状に関与しない。日本を友人と思ってない」と、語った。
 日本は、アメリカに倣って、カナダやドイツなどとUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)への資金拠出を一時的に停止した。イスラエル・シオニスト軍に包囲され援助物資の搬入も阻止されているガザで、細々と活動を続けているのはUNRWAだけだ。そのUNRWAの首を絞める手伝いをする日本、アメリカにしか門戸を開かない鎖国外交の日本、、
 あの、義理とか人情とか、、日本人の優しい魂は、何処をさまよっているのでしょうか?

 IJC国際司法裁判所の2月22に出廷した英国代表サル―シー教授は、頭と終わりを「西サハラ領土問題IJC国際司法裁判所の勧告」でまとめ、英国の立ち位置を堅持しつつ「勧告」の意義を訴えました。 流暢な英語で(あたりまえだけど)民族自決権とか二か国共存とか国際法遵守とか言った言葉を並べつつイスラエル・シオニストの植民地政策を擁護するという巧妙な論調で、裁判官たちを騙そうとしました。
 この手で大英植民地帝国はナイーブなアラブの王子様たちを騙して、アラブ・パレスチナの大地を取ったのね?!
 
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、
定価:本体1,800円+税、
発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861

同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
 
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU

Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa]  英語版URL:   https://youtu.be/au5p6mxvheo
 
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十  2024年3月2日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
 
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
〔eye5206:240303〕