2024年12月26日、サール・イスラエル外相との電話会談で岩屋毅外務大臣は、同国が新年に施行する、UNRWA・国連パレスチナ難民救済事業機関の活動禁止の法律に強い懸念を伝え、国際人道法を含む国際法の順守を求めました
12月28日、NHKでのインタビューで山崎和之国連大使は、「安保理の任期はもうすぐ終わるが心は非常に重い。現実に人が救われなければ価値はない」とし、「平和構築に一層力を入れていく」と、新年に向け決意を語りました。
① 2024年カウントダウンぎりぎりまで虐殺、爆撃、破壊をやる戦争犯罪人イスラエル!:
2024年12月29日、ネタニヤフ戦争犯罪人は。長い車列を組んでエルサレム病院に入っていった。その夜、前立腺を摘出する手術を受け成功したが、数日間入院するそうで、年末に控えていた自身の汚職裁判での証言も、延期にした。この戦争犯罪人、何を企む?
2024年12月26日にネタニヤフ・イスラエル戦争犯罪人は、テドロスWHO(世界保健機構)事務局長を狙って、イエメン。サヌアの民間飛行場を爆破した。テドロスがイエメンの案内女性と間一髪で逃げる映像が出回ったが、イスラエルは彼の訪問は知らなかったと、惚けた。しかし、12月30日の国連安保理でダノン・イスラエル国連大使は、「われわれを破壊しようとした者たちに何が起きたのか思い出させてあげよう。これが最後の警告だ。」と、ガザ地区のイスラム組織ハマスや、レバノンのシーア派組織ヒズボラ、シリアのアサド元大統領の名前をあげ、恫喝した。いまや、戦争犯罪人たちは、開き直って自分たちの犯した犯罪を、見せびらかすようになった。
12月27日、ガザ北部で唯一残っていたカマル・アドワン病院が、イスラエル軍に襲撃された。患者とスタッフの強制避難、施設長の拘留に続くものだと述べた。10人の患者が病院から搬送され、そのうち4人はその地域を離れる検問所でイスラエル軍に逮捕された。施設には7人の患者と15人の介護士と医療従事者が残っているが、施設は深刻な被害を受けており、現在、医療を提供する能力はない。病院には水、電気、衛生設備がなく、この地域では武装略奪も続いている。テドロス世界保健機関(WHO)事務局長は、ガザ北部のカマル・アドワン病院が現在機能しなくなったと述べた。イスラエル軍は病院に火をつけた
OCHAを始め国際機関は、医療施設への攻撃は戦争犯罪だとしている。OHCHR=国連人権高等弁務官事務所はイスラエル軍がおととし10月から去年6月にかけて行ったガザ地区の医療施設に対する攻撃について調査し、31日、報告書を公表。この期間に39の病院や医療施設が少なくとも136回攻撃、医療関係者の死者数は500人以上を数えた。
2度の軍事作戦が行われた北部のシファ病院では、イスラエル軍の撤退後に3つの集団墓地が見つかり、患者とみられるものも含めた少なくとも80の遺体が回収された。
② 2025年早々から虐殺、爆撃、破壊を続ける戦争犯罪人イスラエル!:
新生児シーラは2024年12月25日、「重度の低体温症」で死んだ。彼女の死はイスラエル軍による爆死ではない。雨漏りがするテント、イスラエル飢餓作戦で食料もなく、寒い夜はお母さんの懐の中でやり過ごすしかない、、が、新生児にとって限界がある。
2025年になって、夜間の気温が摂氏7度(華氏45度)に下がったガザで、2週間以内に低体温症で死亡した新生児の数は10人を数えた。地元の保健当局によると、何千ものテントが天候によって損傷したとも報告している。赤ちゃんは自分の体温を維持するためのメカニズムが未発達であり、寒い環境では低体温症になる可能性があると、ファラ小児専門医が語っている。
1月2日の国連定例記者会見でファラハーン副報道官が、「イスラエル軍は、イスラエルへのロケット弾発射を理由に、ガザ地区内の広い地域の避難を再び命じたUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)のフィリップ・ラザリーニ事務局長は、これは「安全地帯」はおろか、「人道地帯」など存在しないことを改めて想起させる声明を発表した。彼は、停戦のない毎日はさらなるジェノサイド悲劇を巻き起こすと、非難した」と、発表した。
同日1月2日、ダニー・ダノン大使は論説を出し、基本的にはUNRWAはイスラエルに受け入れられないと、強調した。イスラエル軍は元旦の夜、ガザのハーンユニス地区を住民の避難先として指定する<人道エリア>に空爆を行いイスラム組織ハマスの関係者43人を殺害したと発表した。UNRWA(アンルワ)事務局長が名言しているように、ガザには<人道エリア>など存在しない。イスラエル軍は、殺害したのはガザ地区の住民に暴力的な尋問などを行ってきた部門の責任者だとして攻撃を合法化しようとしたが、「死者の大部分は女性と子供たちだった」と、アルジャジーラTVが報じている。
元旦の夜、ヨルダン川西岸のラマッラにあるアルジャジーラのオフィスを、パレスチナ暫定政府軍が襲撃した。5月の襲撃はイスラエル軍だった。正月そうそう、何があったのか?
③ アルジェリア国連活動に期待!!!:
1月2日、アマル・ベンジャマ・アルジェリア国連大使は、安全保障理事会1月議長として、「世界の平和と安全に対するいくつかの課題に対処するために<効果的でたゆまぬ努力>を続けていこう」と、メンバー国に呼びかけた。
駐アルジェリア米国大使館が、稀有な事に、アルジェリアが1月の国連安全保障理事会の議長国に就任に関して、祝辞を送ってきた。
同日の午後1時、ベンジャマ・アルジェリア国連大使が国連安保理1月偽証就任の記者会見を行った。会見場には常連のAPやロイター記者たちが出席せずイスラエル記者はボイコットし、通常1時間以上のところを40分に設定し、異例だった。様々な妨害にも拘わらず、会場は異例に盛会だった。そして、ベンジャマ・アルジェリア国連大使は挨拶の中で、「1月国連安保理が予定している議題は、アフリカがスーダンとリビア、中東がイエメンとシリアとパレスチナ、欧州がキプロス、アメリカがコロンビアとハイチ、とされている。一方、アルジェリアはパレスチナ国家の正式承認と<二国家共存>を基本に、パレスチナ人民のために働く。イスラエルのガザ戦争や学校や病院を襲撃するイスラエルのジェノサイドに、断固、反対する」と、力強い異例な安保理議長就任演説を勇壮にぶちあげた。
国連安保理1月議長に就任した、アマル・ベンジャマ・アルジェリア国連大使
西サハラに関して、ハビエル・スペイン新聞記者が、「西サハラ紛争は50年目を迎えた。西サハラ紛争はアルジェリアにとって重要課題ではないのか?1月の安保理でとりあげないのか?」と質問した。ベンジャマ1月議長は、「西サハラは、アルジェリア、アフリカそして国連の、重大な関心事だ。これは、脱植民地化の問題だ。安保理は3か月前に西サハラ問題を取り上げ、この問題解決のためさらに1年の任期を決め、MINURSO(ミヌルソ国連西サハラ人民投票監視団)任期も一年延長された。MINURSOは、西サハラ人民投票の役を担ている。我々は、この任務の進行状況に目を光らせている。1月の予定表には入れてないが、緊急事態には対処する。アルジェリアは国連安保理を始め様々な国際組織に
参加し、国連総会決議1514に則って西サハラ民族自決権の行使を促してきた」と、答えた。
アルジェリア国連安保理1月議長の発言が終わると、どっと報道陣がひな壇に押し寄せ、会見は異例の盛り上がりで終わった。
1月3日、ベンジャマ・アルジェリア国連大使は、<カマラ・アドワン病院壊滅事件は戦争犯罪か?>という課題で、国連安保理緊急会議を開きました。 マンスール・パレスチナ国連大使は涙を隠さずイスラエルに爆破された子供たちや破壊された病院の写真を見せ、机を叩いてイスラエルのジェノサイド中止を訴えました。
ベンジャマ国連大使は、ストップ・ジェノサイド、ストップ・ガザ戦争を連呼しました。
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。 著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、 定価:本体1,800円+税、 発行人:松田健二、 発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。 「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc 「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。 「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo 「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十 2025年1月4日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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