SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】617  総合格闘技赤コーナートランプの勝ち~

 2025年1月19日、総合格闘技などの大会場・ワシントンDCのキャピタル・ワン・アリーナで、2万人以上の支持者に向け、赤い共和党のトランプは勝利宣言をしました。

 格闘技が大好きなトランプは、米大統領選挙の終盤時にも、マスクなどの取り巻きを御供に、親友でダナ・ホワイトUFC(Ultimate Fighting Championship総合格闘技団体)会長が主催する試合を見に行きました。

 アメリカ教育省長官には、リンダ・マクマホンWWE(World Wrestling Entertainment世界プロレス団体)の元会長を指名しています。

① 1月20日の第47代大統領就任式前夜にトランプが3時間33分の勝利集会:

 就任式の前夜、ドナルド・トランプ第47代次期大統領は、ワシントンD.C.のキャピタル・ワン・アリーナで「我々は勝った!アメリカ黄金時代の再来だ!!」と、2万人を超える熱狂的な支持者に向けて雄叫びを上げた。トランプは演説で、選挙での勝利を共に祝い、アメリカ繁栄の新時代に向けた彼のビジョンを分かりやすく説明した。不況と無秩序と天災に怯える人々は、アメリカ社会の変化と迅速な政治行動に大きな期待を寄せていた。支持者は、「コストを削減し、国境を閉鎖し、外国の戦争を終わらせ、米国民から税金を取らずに外国への関税などで賄う」などの、トランプ経済カンフルに納得した。

 トランプは、2024年7月13日の暗殺未遂で命を神から授かったのも、MAGA(Make America Great Again)のためだと。神がかった自己宣伝も忘れなかった。トランプは、アメリカの力強い「新しい日」を描いてみせ、法と秩序を回復しながら旧政治体制に挑戦することを約束した。

 トランプ演説が始まって23分後、イ―ロン・マスクが自身の息子で熱狂的MAGAサポーター坊やを連れて登場し、「グレイトアメリカを作ろう」と、会場を沸かせた。

 前夜祭のトランプは、国の「危機」を解決し、アメリカの「4年間の長い衰退」を終わらせるために「歴史的なスピードと力」で行動することを約束した。

 ワシントンD.C.での勝利集会の終わりに、ヴィレッジ・ピープルは第47代次期大統領トランプの選挙賛歌「YMCA」を演奏し、トランプは格闘ポーズで自己流ダンスの動きをチラチラ、、「ヤングマン~~」と、昔ながらのヴィレッジ・ピープルは、トランプの出身地・ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジで1977年に誕生したゲイ・イメージが売りの5人(現在6人)男性グループだった。ゲイ・マーケットをターゲットに、マッチョマンの5人は、それぞれ、インデイアン、カウボーイ、道路工事人、おまわり、水兵のコスプレで踊り、ゲイ・ディスコを制覇した。「この世には男と女しかいない」と公言するトランプさん、ヴィレッジピープルはどっちですか? 矛盾だらけのトランプさん、この一件は最高の矛盾です。

 ゲイ・グループ・ヴィレッジ・ピープル実演のYMCAに合わせて踊って見せるトランプさん、「世の中は男と女しかいない」と公言するんですけど、、?

② ひな壇にトランプ一家が勢揃い:

 「私は厳粛に、米国大統領の職務を忠実に遂行し、私の能力の限りを尽くして、米国法を保護し、擁護することを誓います」とドナルド・トランプはジョン・ロバーツ最高裁判所長官に語った。米国の第47代大統領は、彼の就任演説で、「常識の革命」を呼びかけた。  「私は自信を持って、そして楽観的に、私たちは国家の成功のエキサイティングな新時代の始まりにいると確信して大統領職に戻る。変化の波が国を席巻している」と彼は宣言した。トランプ第47代米大統領と息子バロンは延々と続く米各州からの軍隊音楽パレードに、立って拍手をしていたが、メラニヤ夫人はさっさと座った。そのうち、飽きてきたバンス副大統領の小さい息子二人と娘は、バンス父ちゃんの隣にいたトランプに甘えた。

 トランプ第47代米大統領は、この日のメインゲストにガザで人質となっているアメリカ人家族一団を迎え、イスラエルとのガザ休戦交渉に成功した友人のステーヴ・ウィトコフを紹介し、米人人質解放に尽力する事を誓った。ウィトコフは、トランプの<アブラハム合意>を称賛した。そしてトランプは、ネタニヤフ・イスラエル首相と<アブラハム合意>をでっち上げた長女イバンカと夫クシュナーも紹介した。

 ぶら下がりインタヴューで「ガザ完全停戦」の行方を聞かれたトランプ第47代米大統領は、「今後の停戦交渉は両当事者がやるべきだ。私は戦争に参戦していないしするつもりもない」と、答えた。

 さて、演説を終えたトランプは、用意された机で、大統領令の署名パフォーマンスを始めた。最初に署名したのは、ジョー・バイデン前政権による大統領令78件を取り消す文書だった。署名を終えると、トランプ第47代米大統領は支持者らに向けてこれを掲げ、観衆は歓喜した。

 2万人以上の観衆を証人にして、下記を意味する文書に署名した。

・政府の完全掌握が終わるまで、軍などを除いて、すべての連邦職員の雇用を凍結する

・連邦職員は直ちにフルタイムの対面勤務に戻る

・連邦政府のすべての部局・機関に対し、生活費の問題に対処するよう指示する

・気候変動対策の国際的な枠組み「パリ協定」から離脱する

・連邦政府に対し、言論の自由を回復し言論の自由に対する政府の検閲を防ぐよう命じる

・連邦政府に対し、前政権の「政敵」を攻撃するため政府を「武器化」することをやめる

 アリーナでのサインパフォーマンスが終わるとトランプは、使用した10本以上の万年筆を観衆に投げてプレゼントした。

 そして、ホワイトハウスに戻ったトランプ大統領は、さらに別の大統領令への署名を続けた。その中には、市民権の定義に関するものや、南部国境地域において「国家非常事態」を宣言するのもあった。また、連邦議会襲撃事件で有罪とされた約1600人に恩赦を与えた。

 トランプ大統領は、国境と移民政策の変更、TikTokの規制、イーロンマスクの政府効率局、インフレ、関税、DOGE、WHO、、 など、さらには、今後90日間は一切、外国への援助をしないという一件も含めて、せっせ、せっせとサインをしまくった。

 長い一日は、トランプ一家の女たちがハリウッドもどきにロングドレスを引きずった闇鍋風舞踏会で、やっと終わった、

③ 4年後に向けて民主党は動いている:

 2025年1月15日、第44代米大統領バラク・オバマから、「ミッシェルの誕生日を祝おう」と、お誘いのメールが入った。例によって<Itsuko(伊都子)>と、ファーストネームでの呼びかけに始まり、<Donate(献金)>で終わる、集金メールだ。大統領選で民主党が危うくなった昨年から、頻繁にオバマは、オバマ自身や<Obama Foundation (オバマ財団)>の名でメールを送ってくるようになった。集金メールは、トランプに負けた後も4年後を目標に送られてくる。

 スターがいない民主党は、元ファーストレデイ―のミシェルを持ち出し始めたようだ。以下はその原文と意訳です。献金は、5$、10$、15$、、勿論、献金なんかしません!

「Itsuko、

Michelle’s birthday is just a few days away. After she surprised me on my birthday with wonderful notes from ”The Obama Foundation community”, I’m hoping you can help me return the favor. We already have a card started, and we would love to include you.
Michelle is an inspiration to me, and to millions of others. As First Lady, Michelle set an example for the next generation while making the White House a place that belonged to everybody. And now at The Obama Foundation, her legacy continues with “the Girls Opportunity Alliance”, where she is continuing to inspire a new generation of young girls and women, by helping them reach their full potential.
Barack

(意訳: ミシェルの誕生日は数日後だ。彼女が私の誕生日に、オバマ財団仲間からの素敵な言葉で私を驚かせた。今度はそのお返しをするのに、君の助けが必要だ。私たちはもうカードを準備している、君のことも含めた、、

 ミシェルは、私だけでなく、数百万の人々を鼓舞してきた。ファーストレデイとしてのミシェルは、ホワイトハウスをみんなの場所にし、次の世代に渡した。そして今、オバマ財団で、<少女隊にチャンスを与える組織>と共に、彼女の想いを繋げている。彼女は、新時代の少女や女性を鼓舞し、彼女たちの夢が叶うように支援を続けている。  バラク」

 1964年1月17日シカゴで生まれたミシェル・オバマは、弁護士でもある。

 オバマ夫妻の事務所は1月14日、声明で「バラク・オバマ元大統領は第60回大統領就任式に出席する。ミシェル・オバマ元大統領夫人は出席しない」と、発表したが、理由は明かさなかった。ミシェルは1月10日にワシントン大聖堂で行われたジミー・カーター元大統領の国葬も出席せず、ハワイで過ごしていた。葬式に出席したオバマは式典が始まるとトランプの隣に座り、歯を見せて談笑していた。

 ネイビーブルーのコートにつば広のポーターハットで決めたメラニヤ夫人と、並み居る参加者より頭一つ抜きでた息子のバロン君には、参りました!  トランプさんは、美しい夫人と息子に救われてます!!

 メラニヤ夫人の衣装をデザインしたアダム・リップスは、ミシェル夫人もお気に入りだったとか、、 背丈では、180㎝(?)と、ミシェル夫人もメラニヤ夫人に負けてないんだけど、、、

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。                                   著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、                   定価:本体1,800円+税、                                     発行人:松田健二、                                                    発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861

同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。                        「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc                       「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU

Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。               「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo                       「Last Colony in Africa]  英語版URL:   https://youtu.be/au5p6mxvheo

WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十  2025年1月25日                     SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5888 : 250125〕