トランプ米大統領が1月20日に就任して以来、グテーレス国連事務総長は再三のお願いにも拘わらず、全くトランプ米大統領に会ってもらえません。 G7サミットでも、グテーレスはトランプに会えませんでした。
G7でトランプから肩すかしを食らった、ゼレンスキーなどは次にトランプが現れる6月24日から26日までのNATO首脳会議で待ち伏せをかけるそうです。 石破首相もオランダ・ハーグまで追っかけるそうです。 グテーレスは追っかけ組なんかに加わらず、国際法を無視して不法所持している、イスラエルの核弾道を摘発してください。
① 国連事務総長は 費用削減への改革案を出したが、増長するアメリカはさらなる要求:
1月のトランプ新政権発足後、トランプ米政権は国連に対し「組織の見直しや予算削減を進めろ」と、圧力をかけ、国連機関などへの援助金を大幅に削減した。
6月12日、グテーレス国連事務総長は、最大の資金拠出国アメリカに忖度して、国連の費用削減に向けた改革案の検討状況を国連安保理で、「平和維持や開発支援などの分野を中心に重複業務の解消や地域拠点の再編を行う、、40機関以上を統廃合や機能再編の対象とし、約7、000人の国連事務局職員の削減を検討」と語った。アメリカの脅迫を受けたグテーレス国連事務総長は全面降伏した。国連はアメリカに隷属した。
一方、アメリカの国連代表の要求はさらにエスカレートし、「国連は本来の目的に立ち戻るべきだ」と述べ、人道援助の削除や人権問題への介入を拒否するよう、国連に求めた。
そして翌6月13日、イスラエルはイランを攻撃した。ネタニヤフ・イスラエル首相は6月15日、16日、17日に開催されたカナダのカナナスキスG 7 サミットに向けて、「悪魔のイランを解体」というプロパガンダを売り込んだ。

IRNAが6月16日に公表した、イスラエルの空爆を受け燃え上がるイラン放送局の一部
イスラエルはイラン攻撃合言葉である「イランは核兵器を開発している」を連呼して、イランを潰そうと訴える。そういうイスラエルは核兵器を持っていて、しかもIAEA(国際原子力機関)に申告もしていない。ICC(國際刑事裁判所)のお尋ね者ネタニヤフの狙いは、シリア政権転覆と同じ要領で、欧米を味方につけイラン政権を壊滅し、この地域をユダヤの支配下に置くことだ。どさくさに紛れて、ガザ住民ジェノサイドという大罪も、ウヤムヤにしてしまおうと目論んでいる。
脅迫、降伏、隷属、と、この3点セットで、ネタニヤフ・ユダヤ戦略は地域を支配しようとしている。国連には<徹底した無視>という脅迫、そしてイランには、<空爆と暗殺>という脅迫。そして、「イランは無条件降伏しろ!」と、ネタニヤフは盟友トランプに言わせた。残るは、イランのイスラエル隷属、この3点セットは、ユダヤ神話と旧約聖書の昔から変わらない。
② 脅迫、降伏、隷属、の3点セットはユダヤ戦法?ギャング戦法?:
ICC(國際刑事裁判所)から逮捕状が出ているお尋ね者・ネタニヤフのイラン攻撃は、G7サミットのサブイベントとして、派手になっていった。ネタニヤフは<イランの核施設>破壊を看板にしていたが、イラン攻撃三日目になると、民間施設、燃料施設、病院、学校、人口密集地にまで及んだ。ガザ戦争のように、イスラエル軍は被害がより一層拡大する場所に集中していく。
そして、暗殺を任務の一つに謳うモサド(イスラエル諜報特務機関)がイランの首都テヘランに暗躍し、イランの軍高官12人を抹殺した。お尋ね者ネタニヤフは、「イランの国民に告ぐ、、あなた方は現イラン体制を倒すために、立ち上がるべきだ、、我々はあなた方を助ける」と、イランに向け挑発映像を流した。お尋ね者ネタニヤフは、ガザでも同様の挑発手段で、ガザ支援物資を強奪するギャング団を煽っている。ユダヤ戦法は古代から手段を問わない。
「イスラエルは制空権を握った!」と、お尋ね者ネタニヤフはあの爬虫類の目で、偽情報を流した。お尋ね者ネタニヤフは6月16日、ABC米テレビで、イランの最高指導者ハメネイ師の殺害計画を排除しないと明言した。「ハメネイ師暗殺は戦争を終結させるためだ」と主張した。「広島長崎に原爆を落としたのは終戦を早めるためだ」と、アメリカ高官とイスラエル高官が言ったことを、日本の庶民は忘れていない。
お尋ね者ネタニヤフは、「ハメネイ師を頂点とするイランの指導部が、私たちを核戦争の瀬戸際まで追い込んでいる」と、核兵器保有国イスラエルのおのが身を棚に上げて主張し、「トランプの支援に深く感謝している」と、言及した。トランプのイラン戦争関与を故意にばらした。
6月17日、イスラエルのカッツ国防相は、「サダム・フセインのようにならないようにナ!」と、イランを脅した。イラク戦争でサダム・フセイン・イラク大統領を逮捕し絞首刑にしたモサドの暗躍を、匂わせた。
G7サミットの記者会見で右派のメルツ・ドイツ首相は、「イスラエルは我々のために、汚い仕事をしてくれている」とネタニヤフに謝意を述べた。
③ 中国がイスラエルによる戦争犯罪を糾弾:
6月16日、突然、カナダのG7 サミットをすっぽかして米大統領は帰国した。
出発前にカナダ首相カー二ーと記者会見を行った時、トランプ米大統領は、記者団の質問に答えて「かってG8だったサミットから、オバマと十ルドーがプーチンを追い出したのは間違いだ」とか、「中国の参加?誰かが中国の参加を提案したいのであれば、提案すべきだ」と、ロシアと中国に気を使った。
トランプ米大統領が抜けたG7―1首脳たちは、、イスラエルの自衛権を確認し、イランの核保有を認めないとする議長声明を発表した。「米国が停戦を達成できれば、それは非常に良いことだ」と、マクロン仏大統領はトランプ退席の後、語った。
「目立ちたがり屋のエマニュエル・マクロン大統領は、イスラエル・イラン間の 停戦のために私がG7サミットを離れてワシントンに戻ると、間違ったことを言った」と、トランプは自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、反論した。そう言うトランプこそ、<目立ちたがり屋>だ。そして、「違う!なぜ私が今ワシントンに戻ったのか、彼は分かってない」「エマニュエルはいつも間違える」と、畳み込んだ。
一方、中国の王毅外相は6月14日、イランとイスラエルの外相と相次いで電話協議した。中国外相は、「イスラエルによるイランの攻撃には、明確に反対する」と表明した。
中国外相はアラグチ・イラン外相に、「イスラエルの武力行使は<国際法違反>だ、、イランが国家の主権や人民の安全を守ることを支持する」と明言した。サール・イスラエル外相には、「イラン核施設への攻撃は危険な先例をつくった。これは壊滅的結果を招く可能性がある」と、今回のイスラエルによるイラン攻撃を強く非難した。
習中国主席は、「他国の主権と安全、領土の一体性を侵害するいかなる行為にも反対する」そして「関係国は早期鎮静化を進め緊張が高まるのを回避すべきだ」と述べた上で情勢の安定に向け中国として建設的な役割を果たす用意があると強調した。
6月18日、トランプ米大統領は記者団に、「昨日プーチンと話したが、彼は仲裁を申し出てくれた。私は、頼むから、自国をなんとかしろ、、いいか?君は他国の心配をしてる場合じゃないだろうと、言った」と語った。これに対してペスコフ:ロシア大統領報道官は、「彼は波乱に満ちた生活を送っていて、6月14日のことが昨日のように感じるのだろう」と反論した。「君は他国の心配をしてる場合じゃないだろう」と言う言葉は、ソックリ、プーチンからトランプに返したいそうだ。
イギリス、フランス、ドイツ、EUの外務大臣は、アラグチ・イラン外務大臣とジュネーブで会談した。トランプは、「イランはヨーロッパと話したがらない、イランは我々と話したがっている」と述べた。
ハッキリしたのは、トランプさんは戦争も平和も何もかも自分が主導したいという目立ちたがり屋さんなんだということです。トランプさんの暴走を止めるには、トランプさんを追っかけないことです。
「 単独でも、イランの核施設を破壊する!」と、お尋ね者ネタニヤフ・イスラエル首相は豪語しました。 「ネタニヤフは30年前に<グリーンブレイク>という文書を出して、<ナイル川からユーフラテス川>までと旧約聖書が語るユダヤ支配を目指してきた。今回のイラン・イスラエル戦争は、ネタニヤフの野望を遂げるチャンスだ」と、米コロンビア大学経済学教授のジェフリー・サックスはネタニヤフの戦争を嘆いています。
この瞬間も、パレスチナのガザでは、僅かな食料を手に入れようと列を作っているガザの子供たちに、イスラエル軍が機関銃を乱射しています、、言葉もありません、、
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。 著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、 定価:本体1,800円+税、 発行人:松田健二、 発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。 「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc 「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。 「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo 「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十 2025年6月21日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
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