SJJA&JWSPO【西サハラ最新情報】182 ハッカー・クリス・コールマン

 「私がヒラリーを嫌っているというのは、デマだ。<ウィキリークス>が機密情報を暴露するのは、民主党を潰すためでも、アメリカ大統領選挙を妨害するためでもない」と、<ウィキリークス>代表アサンジは、10月の初めにアメリカに関する機密情報の暴露を予告しました。 声明を発表した場所は、彼が身を寄せているエクアドル大使館のバルコニーではなく、インターネットの中でした。 <ウィキリークス>自らが語っているところによると、ヒラリーはかねてから、「アサンジをドローンで消すべきだ」と公言しているそうです。 ヒラリーの悍ましい本性、見たぞ~ !
 同じ頃、西サハラ難民政府の国連代表が、モロッコのクラッキングをばらしました。 ご存知のように、ハッキングと違って相手を陥れるクラッキングは、犯罪行為です。

(1)<ウィキリークス>のヒラリー・クリントン・スキャンダル:
 アサンジは予告通り2016年10月7日に、まずは2,000通のメールで、クリントン暴露作戦を開始した。CNN,ロイター、AP、AFP、、これまでヒラリー陣営の指導で対抗馬のトランプをゲスネタ攻撃してきたマスコミが、渋々、ヒラリー・スキャンダルを取り上げた。ヒラリー・クリントン選挙陣営内部のメールは毎日のように公開されている。
主な記事を列挙する。
①「中国を我々のMDミサイル防衛で完全包囲。太平洋はアメリカ海」2013ヒラリー
➁「我々はあんたたち庶民とは違う、財閥との密着が最優先」2014年ヒラリー講演
⓷「もう自殺するしかない!」娘と親父の我儘にクリントン財団元会長が悲痛な叫び
⓸「俺はビル・クリントンの落とし子だ。ヒラリーは認知しろ!」英デイリーメール発
⓹「ロシア大統領プーチン、大好き!」ロシア贔屓のトランプを非難するヒラリーの本音
一番気になる④は、デニー・ウィリアムスという若い男性がSNSに投稿した動画で明らかになった。1984年アーカンソー州で、元売春婦のデニーの母親とビル・クリントン氏の間に情事があったそうだ。元大統領のビルは認知を拒否し、ヒラリーは無視した。デニーの母親は、「その当時、ビルはオンリーの客だったので、他の誰かの子供だということはありえない」と、断言している。さらに、動画の中でデニーは、「アーカンソー州では俺が大統領の息子だということをみんな知っている」と語り、二人の相似点を強調している。

(2)ハッカーのクリス・コールマン:
 2016年10月13日、ニューヨークに駐在する西サハラ難民政府国連代表部が、賄賂と恫喝を乱用するモロッコ外交策略を暴露した。暗躍するモロッコ国連ロビー活動を語るハッカーはクリス・コールマンというコード名を使って、2012年頃から蠢いている。明るみに出たモロッコ外務省発の機密文書は、国連脱植民地化第4委員会でのモロッコ支持発言者の選択や、買収の手段を具体的に明記している。モロッコ外務省の機密文書の一つは2014年第69回国連総会での妨害工作を、「モロッコの外交官たちはすべからず、国連でのアルジェリアとポリサリオ西サハラ難民政府の動きを邪魔するように」と、指令している。
クリス・コールマンを検索してみると、ウェールズ出身の元サッカー選手でサッカー監督だったコールマンがでてくる。もう一人のクリス・コールマンは2歳の頃からドラムを叩いていたという、天才アメリカ黒人ドラマ―だ。ハッカーのクリス・コールマンとは?

(3)国連PKOの機密情報もモロッコにバレバレ:
 ハッカーのハンス・コールマンは西サハラ難民の味方ではない。2015年7月1日、故西サハラ難民政府大統領がゼイド・ラード・フセインUNOHCHR国連人権高等弁務官に、「<Chris_coleman24>という渾名のハッカーが、ジュネーブの国連人権高等弁務官事務所で暗躍している。国連人権問題作業を妨害している」と、強い警告を出しているのだ。ハッカーのハンス・コールマンはモロッコのために働いている。ハッカーをハッカーする信頼すべき筋によると、西サハラ問題に関する国連事務所のコンピューターを、モロッコはハッカー会社数軒に大金を払ってスパイさせているという。モロッコはこの業界で三番目のお得意様で、300万ユーロ(約4億5千万円)以上を注ぎ込んでいるらしい。ハッカー会社がモロッコに流した国連関連スパイ情報は、400ギガバイト以上になると、信頼すべきハッカー筋が2015年7月12日に暴露した。 
モロッコはイタリア・ミラノ某ハッカー会社の会員で、<Chris Coleman>の渾名を使って、国連PKOの機密情報を獲得している。他のルートでも、様々な国連事務局の機密文書をスパイしている。モロッコはカサブランカ、ラバト、タンジェの三拠点でAmesays, Vupen といったフランスのハッカー関連会社指導の下にスパイ活動に精を出している。国境なき記者団も、「Mamfakinchというモロッコの情報サイトがスパイ活動をしている」

(4)FiSahara(西サハラ難民映画祭):
毎年、FiSahara (西サハラ難民映画祭)は4月から5月にかけて開催される。しかし、今年は国連事務総長の難民キャンプ訪問があったり、40年にわたる独立運動指導者のアブドル・アジズ難民大統領を亡くしたり、、なにかと慌ただしくて延期に延期が続き、やっと10月11日から16日にかけて行われた。

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第13回西サハラ難民映画祭FiSaharaのポスター

場所は例年と同じく難民センターから160km離れたダハラ西サハラ難民キャンプ。テーマは「占領下の人々」。とは言っても、モロッコ占領地・西サハラでの撮影はモロッコに禁じられているから、「占領下の西サハラの人々」は登場しない。アルジェリア参加作品は歴史物で、フランス植民地下のアルジェリア人被占領民を紹介している。約400人の外国映画人が砂漠を越えてやってきた。「ハッカー攻撃の対象になるくらい、盛り上がってほしい」と、主催者のムスタファ・モハンマド・ファデル情報大臣は語った。

  世の中、隠し事はできなくなったようですね、、ハッカーさんもクロッカーさんも大歓迎! アメリカ大統領選挙を見ても明らかなように、アメリカのマスコミは嘘をでっち上げて世界の庶民を騙そうとしています。 我々庶民にとって、辛うじてウィキリークスなどが公開してくれる情報が、頼りなんです。 
ウィキリークスさん、ハッカーさん、クラッカーさん、ありがとう!!

WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之     2016年10月17日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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