津久井の山は、やまゆりの香りで包まれています。 一年前に不慮の死を遂げられたやまゆり園障害者の皆さま、、無念でしたね!
西サハラ難民キャンプにも障害者施設があります。 地雷で足をもがれた人、爆撃で脊髄を損傷した兵士などが、「まだ死なないよ!」と、祖国帰還を夢見ながら、命を繋いでいます。 障害者施設と中央病院には、自家発電でクーラーが働きます。 しかし、電気のない一般の難民テントや学校は、55度を超す太陽熱に焙られています。
今年もヨーロッパの西サハラ支援団体が、西サハラ難民の子供たちに2週間のサマーバカンスをプレゼントしました。 紹介します。
(1) フランス・ルマン のバカンス、7月7日~7月21日:
2017年7月7日から7月21日まで、フランスのルマンでは、レジーヌ・ヴィユモン夫人が中心になって、西サハラ難民の子供たち125人をフランス・バカンスに招待した。子供たちは、リモージュ、サンナザール、ナンテール、ルマン、グルノーブル、ヴィエルソン、ギロンデ、ルアーブル、ルーンプラージュといった地区でホームステイを楽しむ。カーレースで有名なルマンの市長ジョン・クロウド・ブラードは歓迎会で、「西サハラの子供たちを迎えることは、国際社会が認めている西サハラ人民の民族自決権を尊重することに繋がる」と、短い挨拶をした。
フランスのルマンで、市長から歓迎を受ける、西サハラ難民の子供たち
(2) イタリア・ナポリのバカンス、7月11日~7月25日:
7月11日、イタリアの観光地ナポリで2週間のバカンス、、いいなあ~、、嬉しさを隠せない西サハラ難民の子供たちを歓迎して、ナポリの市民ホールで歓迎会が催された。その席でナポリ市長が「国連が責任をもって西サハラの脱植民地化をやれと主張する西サハラ住民を、ナポリは支持する。その意味からナポリ当局は、西サハラ大義がナポリという一地方に留まらず、イタリアからヨーロッパ連合へと、連帯の輪が広がっていくことを信じている。」と、熱弁を振るった。
(3) カナリア諸島ラスパルマスのバカンス、7月14日~7月28日:
7月14日、スペイン・カナリア諸島のラスパルマス大統領アントニオ・モラレスは、西サハラ難民キャンプからきた232人の子供たちを、「我々の子供たちが夏休みに帰ってきた」と、大歓迎した。その歓迎パーテイーで大統領は、「カナリア諸島の領海を我々や西サハラの了承なしに、自国の利益を優先させて勝手に区切ったモロッコの宣言は、国際協定を無視している。この新しいモロッコ領海宣言は、カナリア諸島の住民にも悪影響を及ぼす」と、言及した。勝手に独断的なモロッコ領海宣言をする前に、モロッコは西サハラ住民に問い合わせ、サハラ・アラブ民主共和国・ポリサリオと交渉すべきだ。
(4) 子供のバカンスにケチをつけるモロッコ:
2017年7月18日、CORCASコルカス(モロッコ王立サハラ問題諮問評議会)は、モロッコがスポンサーのNGO・CSF(カナリア・サハラ)の名を借りて、西サハラ難民の子供のサマーバカンスにケチをつけた。CORCAS コルカスは、「ポリサリオ西サハラ難民政府は子供をダシに使って、ホームステイを引き受けるスペイン人の家族を、洗脳しようとしている。<平和のバカンス>と称する計画は、アルジェリア・ティンドゥフの難民キャンプに拠点を置く分離主義者たち(モロッコ王国による西サハラ難民の呼称)が、ヨーロッパの友好団体と連携して難民の子供たちにホームステイをさせ、彼らの主義主張の拡大を図る、年中行事にすぎない」と、非難している。
2週間の7月バカンスを終えた子供たちは、再び灼熱地獄の難民キャンプに戻ってきます。
難民キャンプの8月は一番熱い時、、バカンスは焼け石に水かもしれません、、
一方、日本の夏は暑いと言っても、水と緑に囲まれています。
どなたか日本人篤志家の方、手を挙げてください、、
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2017年7月19日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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