西サハラ難民はフォトジェニックです。 特に、民族衣装メルファを纏った少女はウスバカゲロウのように美しいのです。 かねがねご紹介したいと思っておりましたが、やっと、<アエラ>さんのおかげで願いがかなうことになりました。 3月12日発売の<アエラ>で、西サハラ難民の人々を紹介します。
以下は2月末の重大情報です。
(1) モロッコ国王陛下の心臓手術:
2018年2月26日、モロッコ王宮が、「モロッコ国王モハンマドⅥ世陛下(57才)がパリのアンブロワズ・パレ・クリニックで心臓の手術を受けられた」と、肉親に囲まれベッドに横たわる国王の写真付きで、異例の声明を出した。王宮によると、2018年1月20日に国王は倒れたそうだ。1月28日と29日のAU(アフリカ連合)首脳会議をモロッコ国王がドタキャンした理由は、心臓病だったんだ。先王ハッサンⅡ世(1929~1999)の死因も心臓発作だった。先王ハッサンⅡ世はマッサージ師に日本人女性を雇用していたことで有名だ。
「手術後に必要な休養を取ったら、国王陛下は日常生活に戻られる。公務に支障をきたすことない。」と、王宮は言及した。モハンマドⅥ世はイスラム世界で一番長期間の在位を誇っている。
「お大事に」と、心優しい西サハラ難民は、西サハラ住民を虐待する、暴君の体を気遣うメッセージを送った。
(2) モロッコEU漁業協定にストップ:
2月27日、MWN(モロッコ世界ニュース)は、「ECJ(ヨーロッパ司法裁判所)がモロッコEU漁業協定に判決を下した。それによると、両者の協定は西サハラ領海を含まないと、再度、断定している」と、渋々、厭々といった論調で伝えた。紛れもなく、ECJの判決は日本モロッコ漁業協定に影響を及ぼし、日本は西サハラ領海線を遵守しなければならなくなった。大西洋クロマグロを美味しく食べ続けるためにも、日本は西サハラ紛争に関わらざるをえなくなってきている。
西サハラ難民やモロッコ占領地の西サハラ住民は勿論、西サハラ難民の独立運動を支持する国々やNGO団諸団体も、ECJの判決に大喝采を送った。この日の国連定例記者会見でも話題になった。
(3) <アエラ>のあれこれ:
<アエラ>は1988年5月、同年の5月24日号として創刊した、朝日新聞出版のビジュアル週刊紙。「AERA」とはラテン語で「時代」を意味し、その文字に「Asahi shimbun Extra Research and Analysis」の頭部分を重ねた。「日本初の本格的ニュース週刊紙」と、わざと<紙>の文字を使い、<誌>とは称さなかったらしい。創刊当初の広告見出しは「ライバルは朝日新聞です」。初代<アエラ>編集長と当時の朝日新聞社長が握手を交わす写真で反骨精神を強調した。「人間の好奇心には上下はない」というのが、蜷川 真夫(にながわ まさお、1938年~ – )元編集長のモットーだったそうだ、、
「百聞は一見に如かず」ぜひ、お目を通してください。
ヌード写真が載った雑誌を、ドバイ空港で取り上げられ、空港警察官に油を搾られたことがあります。 宗教や習慣が違う所へお出かけの際は、お気を付けください。 でも、アエラは日本が誇る上品で素敵な写真雑誌です。 どこへでも安心して気軽にお持ちください。
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2018年3月5日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion7411:180305〕