SJJA&WSJPO【西サハラ最新情報】281 北アフリカのコレラ、中国のアフリカ豚コレラ

 2018年9月6に起こった北海道地震の余震がまだ続いています。 日本の南海では、台風22号が発生しました。 運動会もイベントも、吹っ飛びました。 
 日本自衛隊は、被災者の救出や支援で大活躍しています。 私たち日本の庶民が、自衛隊の皆さまに心から感謝し手を合わせるのは、今です。 こんな大災害の時です。 天災大国日本には兵器などいりません。 自衛隊の皆さま、日本の庶民が求めている、<天災救援隊>でいてください!

(1)9月の国連:
 「金を出さず口を出す」この言葉は、9月の国連流行り文句だ。9月の国連安保理議長国はアメリカで、UNRWAの支援を全面的にカットしたのがアメリカで、イランや北朝鮮などなどの制裁を強行するのがアメリカで、、この言葉が国連の敵・アメリカに捧げる陰口であることは間違いない。 ホワイトハウスがやったように、強面のアメリカ国連大使は国連職員全員並べて犯人捜しをやるのかな?
 というわけで、9月4日の安保理議長国定例記者会見は、立見席も出るほどの大盛況。
当日のヒロインはアメリカ国連大使ニッキー・ヘイリー。中世の鎧みたいな服に身を固めて、薄ら笑いを浮かべ記者たちに立ち向かった。「国連のクライマックス9月に安保理の議長を務めるのは、エキサイ手イングだ!世界の首脳たちが国連総会に集い、その中で我々安保理は、PKOの検討やベネズエラやニカラグアなどの人権問題を検証していく」と、ヘイリー米国連大使は9月議長としての抱負を語った。質疑応答は、記者をキッチリ整理していたらしく混乱なく面白くなく、♠米大統領のご意見を披露して終わった。パレスチナ問題に関しても、♠の娘婿クシュナーを全面的に信頼していると明言したの。
しかし、この日も我らがヒーロー・リー記者は記者会見場にいなかった。

(2)北アフリカはコレラ汚染、中国はアフリカ豚コレラ:
 リー記者は数々の国連スキャンダルを暴いてきた。その一つが、地震後のハイチ・コレラ事件だ。ハイチ地震 (2010年)の後、突然、コレラが流行して1万人以上が死亡した。地震後に支援にあたっていたネパールの平和維持活動部隊がコレラを持ち込んだことを、暴露したのがリー記者で、2016年12月1日に国連は事実を認め、謝罪声明を出した。
9月5日、モロッコのカサブランカ近郊にあるベンスリマニ・ハッサンⅡ世病院でコレラ感染者が確認された。アッサバーハ・モロッコ新聞が、「この病院に緊急搬送された50才の男性が下痢と嘔吐で苦しんでいた。明らかにコレラの症状が出ていたが、病院はコレラに対応できず、救急車と酸素吸入器もなく、ラバトのイブン・シナ病院からの救急隊を待つしかなかった。結局、コレラ患者は数時間以上、放置されていた」と、伝えている。
ロイター通信は、「8月7日、アルジェリアの首都アルジェで、約50人のコレラ患者が確認された。アルジェリア当局はコレラの伝染は、8月末に鎮静したと語った」と、9月初旬に報道した。
コレラは代表的な経口感染症の1 つで、コレラ菌で汚染された水や食物を摂取することによって感染する(国立感染症研究所)。大量の下痢と嘔吐で脱水症状が進み、血行障害、血圧低下、頻脈、筋肉の痙攣、虚脱を起こし、死亡する。
NHKが9月7日、「アフリカ豚コレラが、中国でこの1か月間に18の養豚場や加工場に感染が広がり、感染したおよそ4万頭の豚を殺処分した」と発表し、「FAO国連食糧農業機関は、アジア諸国に感染が拡大するのはほぼ確実だと警告を発した」と、加えた。

(3)モロッコが裏で工作したリー記者の国連追放:
ロイター通信が、「ニューヨークのマンハッタン連邦地裁は9月6日、ベトナムの高層ビル売却に絡みカタールの当局者に賄賂を贈ろうとした罪で、潘基文前国連事務総長のおいのジュヒョン被告に禁錮6カ月の判決を下した」と伝えた。これも、リー記者が暴いた国連汚職事件だ。
9月7日、リー記者から、「国連を追放されて、もう65日になる。追放を工作しているのはモロッコだ」とメールが入った。モロッコの西サハラ占領と占領地での人権侵害を非難するリー記者を、モロッコ国連大使はウザったく思い、安保理がMINURSOに与えた10月末までの猶予期間内は国連から排除しようと考えたようだ。一方「国連内の不祥事を暴く記者を、国連総会の最大イベントがある9月と10月の間は<国連出入り禁止>にしておこうというのが、国連報道室の考えだ」と、リー記者は語る。両者の思惑が一致した結果、リー記者の追放となったようだ。
 プレス嫌いは♠米大統領の専売特許じゃない。権力者は一様に、逆らうプレスを排除しようとする。モロッコ占領当局は簡易裁判で、拘束していた二人の西サハラ人ジャーナリストに対する6カ月の拘留期間を18カ月に延長した。18カ月経ったらその3倍に、、と、半永久的に拘留を延ばしていくのが、モロッコ占領当局の常套手段だ。モハンマド・サレム・マヤラとモハンマド・アル・ガリの二人は、モロッコ占領地・西サハラの首都で行われた平和デモを取材していて、逮捕された。モロッコ占領当局は外国人を含む報道関係者や平和団体による占領地へのアクセスを禁止している。二人のモハンマドが流す占領地情報は、非常に貴重なのだ。

モロッコ占領地・西サハラで平和活動をするジャーナリスト、二人のモハンマドはモロッコ当局に拘束されたままだ

同名ですが、二人のモハンマドに血の繋がりはありません。 三人目のモハンマド六世は同名ですがモロッコ国王で、西サハラ人とは全く関係ありません。 同じアラブ人で、同じイスラム教徒なんですけど、、  

Youtubeにアップした「人民投票」(Referendum)のご案内です。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU

Youtubeに4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いいたします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa]  英語版URL:   https://youtu.be/au5p6mxvheo

WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之     2018年9月8日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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