丹藤佳紀の執筆一覧

憲法改定で「ナチスの手口」など使わせないようにしよう ―麻生副総理の発言撤回に見る政治家の言葉の軽さ―

著者: 丹藤佳紀

 参院選は自民党圧勝に終わり、自民・公明の与党連合が衆参両院で過半数を占めるに至った。そうした状況に安堵し、気がゆるんでのことだろう、麻生太郎副総理が7月29日講演し、憲法改定に関して「ナチスの手口学んだら」(『読売新聞

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所得格差など懸案解決にどれだけの効果あげるか -中国で固定資産税と家屋購入の制限措置を導入-

著者: 丹藤佳紀

  定例国会に当たる全国人民代表大会の開催(3月5日)を前に、中国の4直轄市のうちの上海と重慶で1月末から「房産税」(固定資産税)が試験的に導入された。また、それと歩調を合わせ、北京・長春・成都など11都市で家屋購入制限

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恐帰族    帰るのよそうかな―変わる旧正月の帰省風景  こんな「言葉」が!(51) 中国で 

著者: 丹藤佳紀

今年は辛卯(かのとう)の年、2月3日が春節(旧正月)元日だった。中国では春節が一年で最大の祝祭で、今年はこの日を含めて1週間が公休となった。新聞やテレビでは、1月末~2月1、2日、列車で帰省する乗客の長蛇の列が例年とほぼ

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「敵は本能寺」あるいは「指桑罵槐」(あてこすり) ―中国内陸部の「反日」デモについて考える―

著者: 丹藤佳紀

10月16日、中国四川省・成都、陝西省・西安そして河南省・鄭州の3都市で大規模な「反日」デモが行われ、合わせて数万人が参加したという。さらに翌17日には四川省・綿陽でデモがあった。2~3万人といわれる参加者の一部が暴徒化

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改めて問われる日本側の基本方針―中国漁船拿捕問題 ―中国側の粗い対抗措置も― 

著者: 丹藤佳紀

9月上旬の尖閣諸島海域での中国漁船と巡視船の衝突にはじまった事件は、漁船船長の逮捕・拘留に日中双方の抗議が続いて外交問題になった。この事態については、わりあい早い14日の段階で当ブログに「“ ネット世論”も意識して異例な

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中国の総人口は? 戸別訪問・聞き取りによる大規模な国勢調査 ―“家庭の事情”の流用を懸念する声も―

著者: 丹藤佳紀 

広大な中国で、10年ごとの大規模な国勢調査(「人口普査」)が11月1日を期して行われることになり、いま、その予備作業が進められている。この調査は、人口国勢調査員が全国ですべての家庭を訪問し、戸籍・身元をはじめとする調査項

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“ ネット世論”も意識して異例な対日抗議 ―中国、漁船衝突問題で強い姿勢打ち出す―

著者: 丹藤佳紀

中国の漁船が尖閣諸島沖で日本の巡視船に衝突し、船長が逮捕された事件は、日中双方が相手側に抗議する事態になった。そして中国側は11日、この中旬に始まる予定だった日中ガス田条約交渉を延期する“対抗措置”を発表、これには日本側

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iPadなど先端機器の華々しいデビューの陰で  ―中国の受注製造工場で労働者10人が連続自殺― 

著者: 丹藤佳紀

 中国南部、香港と広州の間にある深圳(しんせん)といえば中国の改革・開放政策を象徴する経済特別区として有名だ。その深圳にある台湾系企業・富士康(英略称=FOXCONN)で、今年1月末から10-20代の若い労働者が全寮制の

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