内野光子の執筆一覧

いまの歌壇はどうなっているのか~1960年前後の短歌・歌人たちを振り返る(3)1959年(続)

著者: 内野光子

短歌研究1959年6月号/7月号/8月号/9月号                   社会問題、天皇制からの切り口へ  1959年の後半も「主題制作」と「長期連作」の企画は続き、「連載短歌」は吉井勇、生方たつゑ、塚本邦雄

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いまの歌壇はどうなっているのか~1960年前後の短歌・歌人を振り返る(2)1959年

著者: 内野光子

当ブログは、2006年1月に開きましたが、今回の記事がちょうど1000件目にあたります。雑多で、つたない発信ですが、楽しいときもあり、苦しいときもありました。お訪ねくださる皆さまに支えられ、続けることができました。予想外

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いまの歌壇はどうなっているのか~1960年前後の短歌・歌人たちを振り返る、1958年

著者: 内野光子

  ネット上で知り合い、メールでのやり取りはありながら、遠隔なので、お目にかかってはいない知人から思いがけず、1959年から60年にかけての『短歌研究』の数冊をいただいた。近年、私は、斎藤史、阿部静枝の著作年表

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自治会と寄付・募金について、やはりおかしくないですか(3)日赤と皇室の関係も改めて考えたい(続)

著者: 内野光子

日本赤十字社には、年間にして、どのくらいの社資が集まっているのだろうか。平成29年度(2017年度)で日赤本社、千葉県支部、佐倉市地区の単位で調べてみると・・・。 いずれも決算が出ている平成29年度の数字である。佐倉市地

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自治会と寄付・募金について、やはりおかしくないですか(2)日赤と皇室との関係も改めて考えたい

著者: 内野光子

昨日5月22日、明治神宮会館で開かれた全国赤十字大会に出席した皇后は「皇后雅子さま初の単独公務」などの見出しで報じられた。皇后は、日本赤十字社の名誉総裁に位置付けられている。日本赤十字社は、その前身「博愛社」を経て、発足

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自治会と寄付・募金について、やはりおかしくないですか(1)社協会費の徴収、「自由」定着への歩み

著者: 内野光子

年度が替わって4月に入ると、私のブログの自治会と各種「募金」に絡む記事へのアクセスが激増?!する。新しく自治会役員になったり、班長になったりして、多分、募金徴収の仕事がわが身に降りかかってきて、疑問を持つ人が多くなるから

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ぶどうの郷の「藤切り祭」とワインの旅(番外編)松本清張展へ

著者: 内野光子

甲州の旅の三日目は、夫の急な所用で、宿を朝5時半に発つことになった。タクシーは6時からということで、宿のご主人の車でぶどうの郷勝沼駅まで送っていただいた。民宿をとり仕切っているのは奥さんで、ご主人は勤めに出ていて、週末は

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改元の狂騒の中で~「寄り添う」という言葉のうらおもてを考える

著者: 内野光子

きょう、4月30日の朝日新聞は、異様な紙面構成だった。これは丸ごと保存しておかねばならない!一面トップと二面とにおいて、新元号に安倍首相が関与したことを示す記事と「退位の日『象徴』と『統合』模索は続く」と題した社説で一見

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5月18日、「斎藤史」について報告することになりました

著者: 内野光子

今年の1月に『斎藤史『朱天』をから『うたのゆくへ』の時代』(一葉社)を出版しました。そんなこともあって、「短歌サロン九条」から「斎藤史」について報告をとの依頼がありました。「短歌サロン九条」は、隔月で、開催されている勉強

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わが町の市長選も終わってみれば、現職を破った新人というが?

著者: 内野光子

4月21日、投票日午後、違反ポスターは、ここにも。 4月15日の当ブログ記事で、現職だった市長と地元業者との関係、麻生太郎との二連違反ポスターについて伝えたが、その候補者は、新人に敗れた。その開票結果は下記の通りだ。 4

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違法ポスターをはずさない、現職市長候補~佐倉市では、また、こんなことが

著者: 内野光子

私たちの佐倉市も、市長選、市議選の選挙が始まった。もう数週間前から気になっていたのだが、現職市長と財務大臣の顔と名前が大きいポスターが、街のあちこちにいっせいに張り出された。大臣の名前の上には「弁士」となっているから、申

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「松本昌次さんを語る会」に参加、その前に「東京都戦没者霊苑」へ

著者: 内野光子

3月30日の「文学散歩・春日・小石川」に続いて、4月6日にも丸ノ内線「後楽園」で下車、2週続けての後楽園である。少し早めに出たので、先日の文学散歩で素通りしてしまった「東京都戦没者霊苑」へ向かった。駅前の礫川公園の端の春

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「文京区春日・小石川=坂戸文学をめぐって」に参加しました(2)伝通院から安藤坂・牛坂・金剛寺坂・今井坂・吹上坂・播磨坂を経て石川啄木終焉の地へ

著者: 内野光子

善光寺坂から伝通院へは新しい道ではなく旧道をのぼる。徳川家康の生母、於大のために建立、千姫の墓所もある。大河ドラマの世界にはあまり関心はないのだが、ここには、古泉千樫、佐藤春夫、柴田錬三郎らの墓地もある。かつては、一帯で

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「文京区春日・小石川=坂と文学をめぐって」に参加しました(1)富坂から堀坂・六角坂、善光寺坂へ  

著者: 内野光子

  新元号発表、代替わりの迫る中ながら、3月30日、日本社会文学会が開催する「文学散歩」に初めて参加した。今回は、「春日・小石川」ということで、何とか参加したいと思っていた。というのは、池袋で育った私は、地元の池袋第五小

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自治会総会の季節がやってくる~自治会の法人化は何をもたらすか

著者: 内野光子

私の住む町内の自治会の総会は、いつもは四月に入っての日曜日なのだが、地方選挙もあってか、まさに年度末の3月31日に開催となった。その回覧板のリストから、お隣さんの欄に線が引かれていた。退会らしい。昨年は、東のお隣さんが退

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改元奉祝のなかで、「天皇依存」の系譜(2)そして、歌人たち

著者: 内野光子

天皇が原発をやめよと言い給う日を思いおり思いて恥じぬ(吉川宏志) 『短歌』2011年10月 『燕麦』2012年所収) 東日本大震災による原発事故の直後に、吉川宏志が発表した作品である。当時、結句の「恥じぬ」の解釈をめぐっ

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改元奉祝のなかで、「天皇依存」の系譜(1)<リベラル>な人々

著者: 内野光子

大辻隆弘の「短歌と天皇制」(2月17日『朝日新聞』)について書くにあたって、自著と手元の本や新聞・雑誌のスクラップなどを読み返してみた。大辻が、「リベラル派」というわけではないが、「リベラル派」の「天皇依存症」について考

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「短歌と天皇制」(2月17日『朝日新聞』の「歌壇時評」)をめぐって(4)

著者: 内野光子

「無反応」だったのか  なお、前々回の記事で触れた子安宣邦の大辻時評にかかるツイートの「平成という時代が天皇制国家日本の強みを再確認しながら終わろうとするようなことをだれが予想しただろうか。今日の「朝日歌壇」の時評で歌人

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「短歌と天皇制」(2月17日『朝日新聞』の「歌壇時評」)をめぐって(3)

著者: 内野光子

 「天皇制アレルギー」って? 大辻のいう「天皇制に対するアレルギー」とは、何を意味しているのか、が分かりにくい。書き出しの一文からは、まず、戦後短歌の出発当初の「天皇制に対する拒否反応」が、「現在は薄らいでいる」という風

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「短歌と天皇制」(2月17日『朝日新聞』の「歌壇時評」)をめぐって(2)

著者: 内野光子

「戦後短歌は皇室との関係を結ぶことに慎重だった」のか   大辻の冒頭の一文を繰り返せば、「太平洋戦争中、短歌は戦意高揚の具であった。天皇に忠誠を表す形で戦争協力歌が量産された。その反省から出発した戦後短歌は、皇室と関係を

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「短歌と天皇制」(2月17 日『朝日新聞』の「歌壇時評」)をめぐって(1)

著者: 内野光子

「その反省から出発した戦後短歌」って、ホント? すでに、1週間以上も経ってしまったのだが、2月17日『朝日新聞』の「歌壇時評」の見出しは「短歌と天皇制」であった。皇室情報がメディアにあふれ出ているこの時期に、埋もれそうな

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