いよいよ那覇を離れる。この日の予定は組んでいなかった。あまり慌てることなく、市内を回ることにした。ゆいレールの駅から少し離れているということで、まず、ホテルから直接「識名園」にむかった。琉球王朝の別邸であったという。もち
本文を読む内野光子の執筆一覧
冬の沖縄、二つの目的をもって~「難しい」と逃げてはならないこと(6)
著者: 内野光子渡嘉敷を半日走り抜けて 灰谷健次郎(1934~2006)さんの住んでいた家、1991年移住されてきたそうで、別荘のようにも利用されていた由。現在のオーナーは、カフェレストランを開いているが、左手の門には「灰谷健次郎」の表
本文を読む冬の沖縄、二つの目的をもって~「難しい」と逃げてはならないこと(5)「アリラン慰霊のモニュメント」をめぐる
著者: 内野光子渡嘉敷の半日の訪問で立ち寄ったり、知ったりできることは、わずかにすぎない。慰霊碑や戦跡の地に立って、ひたすら祈ることしかできなかった。なかでも、「アリラン慰霊のモニュメント」の建立の経緯などを読んだり、聞いたりするたびに
本文を読む冬の沖縄、二つの目的をもって~「難しい」と逃げてはならないこと(4)渡嘉敷村の戦没者、集団自決者の数字が錯綜する、その背景
著者: 内野光子「戦跡碑」と「白玉之塔」 渡嘉敷島において、前記事の「集団自決跡地」の碑とともに、前述のように、当初、この地にあって1960年米軍基地収用のために移転を余儀なくされ、1962年4月19日に建立された戦没者慰霊碑「白玉之塔
本文を読む冬の沖縄、二つの目的をもって~「難しい」と逃げてはならないこと(3)
著者: 内野光子ランナーが去った後の渡嘉敷島で 今回、夫がどうしても訪ねたいと、日程の調整に苦労していたのが渡嘉敷島行きだった。2月4日が渡嘉敷島マラソンで、5日までは、車の予約ができなかったが、ようやく、2月6日に確保でき、夫はほっと
本文を読む冬の沖縄、二つの目的をもって~「難しい」と逃げてはならないこと(2)今帰仁城は桜まつりのさなか
著者: 内野光子平郎門 、1962年、琉球政府により修復された カンヒザクラの並木、2月12日までが桜まつりで、夜はライトアップされる由 やや前後するが、愛楽園再訪の前に、今帰仁城跡を訪ねた。今回の旅で、夫がどうしても訪ねたいと、計画
本文を読む冬の沖縄、二つの目的をもって~「難しい」と逃げてはならないこと(1)
著者: 内野光子出発の前、数日間は、那覇の気象情報が気になっていたが、この季節の気温は、千葉より10度は高い。朝、着ていくものに迷ったが、セーターに薄いコートにマフラーで家を出る。羽田10時30分発ANA469便、修学旅行の高校生も乗っ
本文を読む私の好きな木~ポプラ
著者: 内野光子『ポトナム』の今年のリレーエッセイ「私の好きな木」2月号に寄稿しました 。 ******** 「あなたが会員になっている『ポトナム』って、何のこと?」と尋ねられることも少なくない。「朝鮮語で、ポプラのことら
本文を読む「短歌サロン九条」で「沖縄における天皇の短歌は何を語るのか」について報告しました
著者: 内野光子「短歌サロン九条」は、「憲法九条を守る歌人の会」の有志の方が、隔月に開く勉強会だという。今回1月21日に、表記の題での報告の機会をいただいた。20人ほどの参加者であった。 テーマは、昨年6月「思想史の会」での報告と同じな
本文を読む「歌会始」のテレビ中継を見て
著者: 内野光子きのうは、私のブログへアクセスがいつになくにぎわった。検索のキーワードは「歌会始」だった。私も、1月13日「歌会始」のNHKのテレビ中継を見た。そして、今朝の新聞記事も読んだ。 昨年は、8月8日の天皇の「生前退位」表明を
本文を読む『琉球新報』の「県民意識調査」結果~その天皇観は何を語るのか
著者: 内野光子元旦に、ネット上で今回の「意識調査」のことを知ったが、1月1日の『琉球新報』が届いて、詳しく知ることができた。昨年の拙稿『沖縄における天皇の短歌は何を語るのか』(『社会文学』44号(2016年8月)において、NHK放送文
本文を読む新年のご挨拶申し上げます。
著者: 内野光子いつも、当ブログをお訪ねくださり、ありがとうとうございます。皆様のご支援をいただき、細々ながらなんとか書き続けてまいりました。今後ともよろしくお願いいたします。 国内外の政情を思いますと、不安が募るのですが、いま自分にで
本文を読む紅葉のシーズンは終わったはずだが~久しぶりの京都(3)40年ぶりの法然院へ
著者: 内野光子翌朝は、晴れる予報だったのに、すっきりしない空模様だった。今日は、南禅寺から北へ向かい、法然院を訪ね、小泉苳三の墓参を予定。小泉苳三(1894~1956)は、私が同人になっている短歌結社誌『ポトナム』を1922年に創刊し
本文を読む紅葉のシーズンは終わったはずだが~久しぶりの京都(2)平等院から三月書房へ 宇治上神社から平等院へ
著者: 内野光子「山宣」墓参の後は、「花やしき」の山本氏と別れ、部屋の窓から見えていた朱塗りの喜撰橋を塔の島へと渡る。辺りは護岸工事たけなわで、観光シーズンを外して実施しているとのこと。対岸へは、朝霧橋を渡る。橋の下は、天ケ瀬ダムからの
本文を読む紅葉のシーズンは終わったはずだが~久しぶりの京都(1)宇治の「花やしき」へ
著者: 内野光子結婚して間もないころ、宇治を訪ねた折、山宣のお墓にはお参りしたが、その生家の旅館「花やしき」は何となく敷居が高く、前を通り過ぎただけだった。今回の京都行きでは、ぜひ泊まってみたいというのが、目的の一つだった。ランチは、娘
本文を読む吉川氏との<論争>その後
著者: 内野光子はや12月、今年は、私にとってめったにない経験をさせてもらった。というのも、すでにこのブログでもお知らせしたように、私が会員となっている『ポトナム』(2016年7月号)での歌壇時評に、『うた新聞』紙上で、吉川氏は反論を書
本文を読む婦人矯風会創立130周年記念集会へ、講演とコンサート
著者: 内野光子東京生まれながら、大久保という駅には下りたことがなかった。駅から徒歩1分の新宿区百人町にある「矯風会館」も、初めてである。まさに、130年前の今日、1886年12月6日に、矢島楫子ら56人のキリスト教徒の女性たちが、「禁
本文を読む全国紙では、伝わってこない沖縄のこと~私たちは、まず知ることから始めなければならない
著者: 内野光子『琉球新報』2016年11月29日の記事より、高江に飛ぶオスプレイMV22 一日遅れで『琉球新報』を購読しているが、刻刻入る基地関係のニュースには、購読している他の全国紙4紙では、伝えられないことも多い。辺野古や高江のニ
本文を読む今晩のNHK「ニュース7」ご覧になりましたか~許してはいけない、あまりにも露骨な安倍広報!
著者: 内野光子オバマ大統領が年末休暇でハワイに滞在するタイミングで、安倍首相が、オバマ会談を兼ねて、真珠湾の米軍犠牲者の慰霊に出かける由のニュースが流れた。実は、7時直前に天気予報を見ようとしてテレビをつけたところ、安倍首相のぶら下が
本文を読む「沖縄における天皇の短歌は何を語るのか」(『社会文学』)をご紹介いただきました
著者: 内野光子今頃になって気づいたのですが、 山梨モリエールさんが、ブログ「猫の後ろ姿」に、2回に分けてご紹介くださっていました。ありがとうございました。 鮮明な書影も添付されています。つぎの2本をご覧ください。 ①猫の後ろ姿 173
本文を読む天皇「生前退位」の行方~天皇制の本質については語られない(2) 政府の対応
著者: 内野光子ビデオメッセージ放送の直後、安倍首相は、天皇の国民に向けての発言を重く受けとめ、年齢や公務の負担を考え、どのようなことができるのか、しっかりと考えていかなければいけない、と文書を読み上げた。 菅官房長官は、臨時に記者会見
本文を読む天皇「生前退位」の行方~天皇制の本質については語られない(1) あまりにも突然に
著者: 内野光子今年の7月13日、NHK「ニュース7」のトップで、天皇が宮内庁関係者に「生前退位」の意向を示しているという報道があり、突然のことで驚かされた。翌日の新聞やテレビはその後追い報道で埋め尽くされた。しかし、7月14日の定例記
本文を読むきょう「順天堂大学誘致の現状と真相」がポストに
著者: 内野光子「順天堂大学誘致の現状と真相」と題する『わがまち』臨時号(山万KK企画部編集・発行)がポスティングされていた。いつものタブロイド判の裏表の2頁だった。 いつもと違うのは、臨時号、いわば号外なのだろうけど、日付がない。発行
本文を読むユーカリが丘への順大誘致、白紙へ
著者: 内野光子昨夜遅く、知人からのメールで、10月24日付で、順大誘致のための「都市画案の取り下げ」、区画整理組合設立のための「事前協議の取り下げ」がなされた、との一報が入っていた。京成ユーカリが丘駅北への順大誘致は、一帯の開発業者
本文を読む小春日和の青山通り~「音を紡ぐ女たち―女性作曲家を知り、聴くPart2 」とマルシェ
著者: 内野光子かねてよりご案内いただいていた、表記のコンサートに夫と出かけた。東京ウィメンズプラザフォーラムの一環としてのコンサートで、昨年に続く2回目だった。知られざる作曲家を広める活動をされている小林緑さんの事務所の企画である。
本文を読む国立歴史民俗博物館の常設展「近代」見学記
著者: 内野光子10月23日、日本科学者会議東京支部の方のお誘いで、佐倉のフィールドワークに参加した。といっても、午前中の市内めぐりは失礼して、午後からの国立歴史民俗博物館の見学と第5室「近代」の見学とかつて、歴博で「近代」の展示を担当
本文を読む吉川宏志氏「<いま>を読む(4)~批評が一番やってはいけない行為」(『うた新聞』8月号)への反論、9月号に書きました
著者: 内野光子以下は、上記8月号の吉川宏志氏の文章への私の反論です。その経過は、つぎの当ブログ記事をご参照ください。なお、吉川氏の私へ反論、再反論の文章は転載できませんので、あわせて『うた新聞』の吉川氏の文章をお読みくださればと思いま
本文を読むいま、なぜ、「情報公開」の後退なのか~佐倉市社会福祉協議会がやっていること~予算・決算の広報に見る(2)人件費の内訳、正職員・嘱託職員・非常勤職員別がわからないしくみは、どうにかならないのか
著者: 内野光子佐倉市社会福祉協議会の予算・決算についての下記の記事を書いてから、だいぶ日が経ってしまった。前回は、予算・決算の広報の仕方が例年と異なりグラフ化などされて、情報量自体が大幅に減らされた上に、実に分かりにくくなったことを伝
本文を読む夏の課題図書 戦争と短歌 『沖縄文学全集第三巻・短歌』
著者: 内野光子やや旧聞に属しますが、8月29日の当ブログ記事でも紹介しましたように、8月発売だった『現代短歌』9月号の特集<夏の課題図書 戦争と短歌>に寄稿しました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 夏の
本文を読む[雑誌に見る占領期-福島鑄郎コレクションをひらく」展示会とシンポジウムに出かけました(2)
著者: 内野光子盛りだくさんだったシンポジウム、時間が足りなかったのでは! シンポジウムは以下の通りだったが、どれも魅力的なテーマであったが、時間が足りなかったのでは。 *********** 記念シンポジウム日程:9月18日(日) 午
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