内野光子の執筆一覧

能登半島地震の映像を見るたびに(1)千里浜は、今

著者: 内野光子

 能登半島地震の被害状況を伝える地図が映し出されるたびに、その重大で深刻な被害に、胸が痛む。訪ねたことのある都市や町の名前が出るたびに、半世紀以上も前だというのに、思い出とともに、その地の人々の命にもかかわる不自由な暮ら

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嵐山の女性教育会館が閉鎖?!これまでの実績を思う

著者: 内野光子

 すでに、旧聞に属するが、昨12月中旬の報道によれば、埼玉県、武蔵嵐山にある国立女性教育会館の閉鎖が、取りざたされていた。この会館の管轄である文部科学省と内閣府の担当者から、嵐山町長に「会館維持には5億円の修理費がかかる

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『クロール』は突如、消えてしまったが~児玉暁の遺したもの

著者: 内野光子

 細々と資料の整理はつづけているものの、処分するもの、古書店に引き取ってもらえそうなもの、やっぱり手離せないものと仕分けるのだが、なかなか踏ん切りがつかずに困っている。12月には、少し大掛かりに、短歌関係雑誌を捨てた。そ

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引退されたはずではなかったのですか~「上皇」の卒寿報道に見る

著者: 内野光子

 12月23日は、平成期の明仁天皇の誕生日であった。購読紙の朝日新聞は、「上皇さま90歳に」「平成流 求めた旅」(多田晃子)の見出しで、毎日新聞は、「上皇さま 卒寿」(高島博之)「平和願う心 変わらず」(高島博之・村上尊

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菅沼正子さんの「今も輝くスター55」(8)(9)が届いてます

著者: 内野光子

 今回は、ジェニファー・ジョーンズとジャン・ギャバン。二人とも忘れられない名優でしたね。ともに語れる友人が少なくなってしまい、それに、断片的なシーンは思い出せても、残念ながらストーリーは忘れてしまっている。菅沼さんはさす

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女性皇族は、皇室の広告塔? ~生き残りをはかる天皇制!

著者: 内野光子

近頃の皇室報道  12月に入って、皇室の記事がやたら目につくようになった、一年を振り返るということもあるのか。この4月には、宮内庁に広報室が新設されたことにも拠るのだろう。雅子皇后が12月9日に60歳になり、12月1日に

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鹿児島の五日間~西郷隆盛ばかりではない、近代絵画の名作を訪ねて(4)

著者: 内野光子

仙厳園~島津家別邸  つぎに向かったのは、薩摩藩主島津家の別邸という「仙厳園」だった。19代島津光久によって1658年、築かれた桜島と錦江湾を望む広い庭園と別邸という。 美術館からのタクシーで、運転さんに、あれだけのコレ

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鹿児島の五日間~西郷隆盛ばかりではない、近代絵画の名作を訪ねて(3)

著者: 内野光子

長島美術館~「ぞ展」ってなに?  鹿児島に来てから、リーフレットを見て、初めて知った美術館である。鹿児島にゆかりのある黒田清輝、藤島武二、和田英作、有島生馬、東郷青児、海老原喜之助らの作品と海外のルノアール、ルオー、ユト

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鹿児島の五日間~西郷隆盛ばかりではない、近代絵画の名作を訪ねて(2)  

著者: 内野光子

 かごしま近代文学館  11月2日、昼食後向かったのは、かごしま近代文学館だった。ここでは「没後100年 さまよえる有島武郎展」と「向田邦子のはじまり」という企画展が開催されている。有島武郎と鹿児島?向田邦子と鹿児島?ど

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鹿児島の五日間~西郷隆盛ばかりではない、近代絵画の名作を訪ねて(1)

著者: 内野光子

ここもデジタル  先の知覧行きの記事は、今回の鹿児島旅行の四日目、11月4日のことだった。11月2日、夫が学習会の講師として仕事があるというので、この機会に、私も同行、少しゆっくりしようかと鹿児島市内のホテルに4泊するこ

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横浜へ~三渓園、日本大通りの銀杏、どこの黄葉も見事でした(2) 日本大通りのニュースパーク(新聞博物館、情報文化センター内)へ

著者: 内野光子

日本大通りのニュースパーク(新聞博物館、情報文化センター内)へ  KKRポートヒルに一泊した翌朝は、きのうの風もおさまり、快晴であった。窓からは眼下に港の見える丘公園、ベイブリッジ、キリンのように並んでいた荷揚げの重機な

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横浜へ~三渓園、日本大通りの銀杏、どこの黄葉も見事でした(1)

著者: 内野光子

三渓園~みごとな大イチョウ  11月28日、KKRポートヒル企画の三渓園散策に参加した。KKRの企画のいいところは、目的地への往復は、公共交通で行くことになっているので、バス停まで歩いたり、路線バスの乗客乗り降りやバス停

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紫綬褒章の受章者はどのようにして決まるのか

著者: 内野光子

「またまた、もういい加減にして」の声も聞こえるが、やはり、書きとどめておきたい。  俵万智(六〇)が二〇二三年秋の紫綬褒章を受章した。多くのマス・メディアには、彼女のよろこびの言葉が報じられていた。短歌関係の雑誌は、どう

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「官報に載せるのを忘れてた」って! 文化功労者選考分科会委員

著者: 内野光子

 「官報」に載せるのを忘れてた?って、そんなことがあるのだろうか。 10月22日、「文化勲章は誰が決めるのか」を書いたあと、やはり気になって、今年の委員は誰だったのだろうと、毎年発表のある9月1日前後の「官報」をもう一度

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文化勲章受章者、文化功労者は、いったい誰が決めるのか。

著者: 内野光子

10月20日、政府は、7人の文化勲章受章者と文化功労者を発表した。21日の新聞は、話題性のある受章者のよろこびの声や文化勲章の川淵三郎、文化功労者の北大路欣也らは、写真入りのインタビュー記事が掲載されていた。学術・文化・

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「雨の神宮外苑」(NHKTV2000年制作)について書いた後、知って驚くことばかり(2)~「内閣調査室」のこと

著者: 内野光子

 1952年、内閣官房に「内閣調査室」を立ち上げた時からのメンバー、志垣民郎については、以下の当ブログ過去記事でも紹介した。志垣が、最晩年に出版した『内閣調査室秘録―戦後思想を動かした男』(志垣民郎著 岸俊光編 文春新書

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<関東大震災100年>特集に思う~5首を発表しました。

著者: 内野光子

関東大震災100年ということで、多くのメディアが特集やシリーズものを組んでいた。短歌雑誌の『歌壇』9月号では、≪その時歌人たちはどう詠んだか―関東大震災から百年≫が組まれ、私も「『ポトナム』揺籃期の震災詠」を寄稿した。9

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「雨の神宮外苑」(NHKTV2000年制作)について書いた後、知って驚くことばかり~「わだつみ会」のこと

著者: 内野光子

戦没学生の遺稿集「きけわだつみのこえ」という書名の由来は、みずからも学徒出陣した、京都の歌人藤谷多喜男の次の一首であったという。 ・なげけるか いかれるか はたもだせるか きけはてしなきわだつみのこえ 「学徒出陣」で戦没

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今も輝くスター55(3)「オーソン・ウェールズ」を公開します。

著者: 内野光子

菅沼正子さんから届きました「オーソン・ウェールズ」、以下をご覧ください。 なお、左欄の「すてきなあなたへ」では、シリーズをまとめて読むことができます。 「オーソン・ウェールズ~映画史を語るにもう一人、このスターを忘れては

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歌壇におけるパワハラ、セクハラ問題について、いま一度

著者: 内野光子

 2019年末から翌年に下記の当ブログ記事において、短歌結社雑誌『未来』の選者の一人のパワハラ、セクハラ問題について触れていた。そんなこともあって、短歌史や資料の件で何かとご教示いただいている中西亮太さんとのご縁で、上記

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「マイナンバーカード」のついてミニコミ誌に書きました

著者: 内野光子

 地域のミニコミ誌「さくら・志津憲法9条をまもりたい会」ニュース47号にマイナンバーカードについて書きました。マイナンバー制度については導入当初から、当ブログにも反対の記事を幾度も書いていますので、重なる部分もあるかもし

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図書館を支える人々~非正規と障がい害者の方々の待遇の実態(2)

著者: 内野光子

2)障がい者の報酬はこんなことでよいのか  国立国会図書館の資料のデジタル化は急速に進み、「図書館送信」と「個人送信」の範囲も拡大され、「個人送信」の場合は、自宅で、閲覧できるし、必要個所を印刷もできるようになった。その

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図書館を支える人々~非正規と障がい者の方々の待遇の実態(1)

著者: 内野光子

図書館を支える人々~非正規と障がい者の方々の待遇の実態(1)  図書館勤めが長かったため、さらに、いま、日常的に図書館を利用していることから、図書館関連のニュースが目に留まる。昨年8月、今年の3月に、末尾にあるような記事

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ジャニーズ事務所の記者会見を見て~何が出直しなのか

著者: 内野光子

 最初の一時間は、NHKの中継で見て、あとは民放のワイド番組をハシゴしながら続きを見ていたが、質疑応答も繰り返しのような気がして、夕飯の支度に入ったので、4時間を超えたという最後までは見ていなかった。  見た限りの印象な

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ジャニーズ、ジャニーズと、手さぐりで奮闘してみると~なぜ、メデイアは沈黙していたのか、がわかった(2)

著者: 内野光子

 先の記事で、テレビ各局のコメントは「開き直り」の感が免れなかったが、それを裏付けるように、TBSは、はやばやと8月31日に、続いてフジテレビは9月4日に、ジャニーズ事務所のタレントをこれまで通り起用していくとの意向が示

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