5日、10時すぎ、ベランダで洗濯ものを乾していると、数機の自衛隊機が旋回している。下総海上自衛隊基地の離着陸調整のため旋回しているのかな、と思ってしまった。訓練機は館山沖での訓練のための離着陸は、ほぼ定時であるのをかつ
本文を読む内野光子の執筆一覧
忘れてはいけない、覚えているうちに(8)1950年代の映画日記が
著者: 内野光子「エデンの東」より 古い日記帳に混じって、映画記録の手帳が出てきた。先に1953年の日記によって、観た映画を記録にとどめたが、54年以降は、映画メモとして日記帳の巻末に一覧にしている年や別の手帳に記録していたものが
本文を読む忘れてはいけない、覚えているうちに【7】1953年という年―もしかして「選挙オタク」?
著者: 内野光子「選挙」への異様な関心 1953年、この年の前半には、公私ともにいろいろあったのである。日記には、3月6日にはスターリンの死去で「軍事株」の大幅な値下がり、3月14日吉田茂首相のバカヤロー解散などの記述がある。4月19
本文を読む忘れてはいけない、覚えているうちに(6)1953年という年ー70年前のお正月は
著者: 内野光子そんなに大きくないボール箱を開けてみたら、なんと、日記と思しき手帳が30冊くらいびっしりと入っていた。忘れていたわけではないが、一番古いのが「昭和27年」、これは中学校受験と中学校入学までの4カ月間の記入しかない。しか
本文を読む2022年12月、怒りのの年末(3)有識者とはだれか、なぜ隠す
著者: 内野光子毎日の新聞やテレビを見ていて、怒りのタネは尽きないのだが、ふだんから、どうして?と腑に落ちないことがある。政府の方針策定、閣議決定する前には、政府の諮問委員会、首相の私的諮問委員会、数々の審議会が長期的に設置されたり、
本文を読む櫻本富雄著、二冊のミステリーが刊行されました。
著者: 内野光子左:幻冬舎 2022年6月15日刊。右:鳥影社 2022年12月18日刊。 大先輩の知人、櫻本富雄さんが、今年6月、12月に小説二冊を立て続けに出版されました。櫻本さんとは、2006年、著書『歌と戦争―みんなが軍歌を
本文を読む怒りの年末、次からつぎへと(2)国民に執拗に迫るマイナカード
著者: 内野光子マイナンバーカードについては当ブログでも何度も書いてきた。政府がこれほどまでに執拗に、マイナンバーカードで迫ってくるのはなぜなのか。“丁寧に”説明すればするほど、政府への不信は募るばかりである。 10月13日、河野太
本文を読む怒りの年末、次から次へ(1)やはり、ドーハも
著者: 内野光子腹立だしいことこの上なく、何から言い出しても怒りは収まらない年末である。 メディアが勝手に盛り上げていたサッカーW杯も日本が負けてホッとしたのだが、全く関心のない者には苦痛でもあった。どのニュース番組も、どの局のワイ
本文を読む1960~70年代の<ソビエト映画祭>を振り返る~ロシア映画は、今
著者: 内野光子なぜ、ソ連映画だったのか 10年以上前にも、当ブログで触れているのだが、私が通っていた頃のソビエト映画祭のプログラムやキネ旬の特集などが、「日本におけるソビエト文化の受容」の研究を進めている知人からもどってきた。ロシア
本文を読む二冊の遺稿集に接して(2)長沼節夫著『ジャーナリストを生きる 伊那谷から韓国・中国そして世界へ』
著者: 内野光子長沼節夫(1942-2019)さんの名前を知ったのはいつのことだったのだろう。何がきっかけだったのかが思い出せないでいる。ともかく、今回、遺稿集が出されたと聞いて、求めたのが457頁に及ぶ大冊であった。飯田高校同窓生、
本文を読むポーランド映画祭~見逃した「EO」と「赤い闇」
著者: 内野光子11月22日から始まった、11回目を迎えたというポーランド映画祭、パンフの解説を頼りに、26日「ショパン」「EO(イオ)」、27日「赤い闇と「パンと塩」に出かける予定にしていた。26日の朝は雨、寝不足もあって、11時に
本文を読む二冊の遺稿集に接して(1)和田守著『徳富蘇峰 人と時代』
著者: 内野光子萌書房、2022年10月20日 帯の表には、つぎのように紹介されています。 等身大の蘇峰の生涯を思想的変遷にも重きを置きつつ辿ることから始め,これまであまり論じられることのなかった社会事業家としての側面にもスポットを当て
本文を読む写真集『原発のまち 50年のかお』(一葉社)の勁さとやさしさ
著者: 内野光子カバーの写真は、1976年9月23日、女川原子力発電所絶対阻止三町連合決起集会 編者の阿部美紀子さんは、「度重なる奇跡のような出来事で」、この女川原発阻止闘争の写真集を出版するにいたったという。その奇跡とは。阿部
本文を読む「貞明皇后の短歌」についてのエッセイを寄稿しました
著者: 内野光子「新・フェミニズム批評の会」が創立30年になるということで記念論集『<パンデミック>とフェミニズム』(翰林書房 2022年10月)が出版されました。私が友人の誘いで入会したのは、十数年前なので、今回、創立の経緯な
本文を読む田端文士村散歩へ~初めての田端駅下車
著者: 内野光子土曜10月22日は、秋晴れの予報だったが、すっきりしないものの、出かけることにした。久しぶりの東京、池袋育ちながら、田端には降りた記憶がない。国鉄の操車場のイメージである。北口を出ると、左手に高い陸橋、ほぼ正面に、曲線
本文を読む「マイナ保険証」義務化?ここまでやるの、バカにしないでョ!
著者: 内野光子10月13日、河野デジタル大臣は、首相との面談後の記者会見で、現在の健康保険証を24年秋には廃止し、マイナンバーカードと一体化すると公表した。ついこの間の6月7日閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針 2022
本文を読む「私説『ポトナム』百年史」を寄稿しました。
著者: 内野光子私が永らく会員となっている「ポトナム短歌会」ですが、今年の4月に『ポトナム』創刊100周年記念号を刊行したことは、すでにこのブログでもお伝えしました。上記表題の小文を『うた新聞』(いりの舎)9月号に寄稿しました。『ポト
本文を読む「国葬」に登場した山縣有朋の「短歌」
著者: 内野光子かたりあひて尽しゝ人は先立ちぬ今より後の世をいかにせむ 9月27日に開催された安倍晋三「国葬」における菅義偉の弔辞に登場したのが、山縣有朋の伊藤博文への弔歌であった。「今、この歌くらい、私自身の思いをよく詠んだ一首
本文を読む忘れてはいけない~覚えているうちに(5)60年前の女子の就活
著者: 内野光子私が大学に入ったその年の暮れに、母は56歳で病いで急逝した。その母は、女も資格を持って働き続けなければというのが持論で、大正末期、師範学校を出ながら、出産のため数年で小学校教師を辞めなければならなかったことを嘆いていた
本文を読む元首相の「国葬」には反対です~貞明皇后の葬儀でも、もめていた!
著者: 内野光子小学生が動員された: GHQの統治下にあった1951年5月17日、大正天皇の妻、昭和天皇の母、節子皇太后が66歳で急逝した。追号は貞明皇后とされ、6月22日、「大喪儀」が行われている。護国寺に隣接する豊島岡墓地での葬儀後
本文を読むデジタル庁一年、進まぬマイナンバーカード
著者: 内野光子9月3日、またもや、マイナポイントの「つくらなくちゃ!もらわなくちゃ!」の新聞全面広告が出た。我が家で購読している朝日と東京の二紙にはあったのだが、他紙はどうだったのか。しつこい、と言われてみても、「書かなくちゃ!」
本文を読む図書館が危ない!司書という仕事
著者: 内野光子もう、終活の方が迫っているのだが、たまに外出して、車内で就活スーツの女子学生に出会うと、「頑張ってね」との思いが募る。かれこれ60年前の就活について思い出しては、危ない橋を渡ってきたものだと、思い返す昨今である。 つ
本文を読む『論潮』15号に寄稿しました~GHQの検閲下の短歌雑誌に見る<天皇><天皇制>
著者: 内野光子一昨年、岡村知子さんから『杉原一司歌集』を送っていただいたご縁で、日本近代文学の女性研究者を支援する同人誌『論潮』を知った。八月発行の15号に、お誘いいただき、ゲストとして、かなり長文の拙稿を掲載していただいた。これま
本文を読むマイナポイントのCMに、いったい、いくらかけているのか
著者: 内野光子このところ、「マイナポイント第2弾」のCMが目に余る。5月の本ブログでも触れたが、館ひろしや新庄らの動員に、さらに松坂大輔が加わっての新聞やテレビ、ネット上CMがすごい勢いで流れている。政府は、2万円というポイントをぶ
本文を読む忘れてはいけない、覚えているうちに(4)小泉苳三~公職追放になった、たった一人の歌人<2>
著者: 内野光子そして、冒頭の件にもどって、苳三は、なぜ、公職追放に至ったのか。 その経緯は、『ポトナム』の一般会員には、なかなか伝わってこなかった。未見ながら、平成の初め、1989年、『立命館文学』(511号1989年6月)に、苳
本文を読む忘れてはいけない、覚えているうちに(3) 小泉苳三~公職追放になった、たった一人の歌人<1>
著者: 内野光子今年の4月、私が会員となっているポトナム短歌会の『ポトナム』が創刊百周年を迎え、その記念号が出た。そのついでに、さまざまな思い出をつづったのが、当ブログのつぎの2件であった。 1922~2022年、『ポトナム』創刊10
本文を読む『朝日新聞』川柳欄への批判は何を意味するのか
著者: 内野光子わたしは、長年、短歌を詠み、かかわってきた者ながら、新聞歌壇にはいろいろ物申したいこともあり、この欄でもたびたび書いてきた。最近は、毎日新聞や朝日新聞の川柳欄をのぞくことの方が多くなった。 ・疑惑あった人が国葬そんな国
本文を読む動機は明白になって来た~容疑者に「精神鑑定」は必要か
著者: 内野光子安倍晋三元首相銃撃報道における容疑者と旧統一教会との関係、容疑者が「なぜ安倍をねらったのか」について、大手メディア、とくに、テレビの報道番組のスタンス、メインキャスターやコメンテイターの発言は、そろいもそろって、旧統一
本文を読む忘れてはいけない、覚えているうちに(2)「告知版」というミニコミ誌があった
著者: 内野光子茶封筒から出てきたのは、『告知版』というミニコミ誌304~322号((1997年9月~1999年3月)だった。影書房の庄幸司郎(1931~2000)さんを発行人とする毎号20頁に及ぶミニコミ誌である。 309号(19
本文を読む安倍晋三死去報道の虚実~いつから”偉大な”な政治家になったのか
著者: 内野光子安倍元総理が選挙の応援演説中に撃たれた直後からの報道を視たり、読んだりしていると、その異様さと不気味さに恐怖さえ覚えた。 殺人という犯罪は許されないことは当然だが、容疑者の現場確保の直後から捜査サイドは、動機として「政
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