NHKの7時のニュースに合わせての首相記者会見には、もう、うんざりである。NHKは官邸の広報か、国営放送かと紛うばかりである。会見の内容も相変わらず具体性のないものだし、記者たちの質問もゆるい。そしてそれをスタジオでは
本文を読む内野光子の執筆一覧
2022年3月11日、そして、これから
著者: 内野光子私たちは、この町の名前忘れてはならない。2022年3月『毎日新聞』より 14時46分、私は、病院の会計待ちで、電光板と脇の時計を見ていた。まず、思い起すのは、新宿に向かう山手線で、電車が大きく揺れたと思ったら停車し、
本文を読むあの遠い赤い空~東京大空襲とウクライナと
著者: 内野光子池袋の生家が空襲で焼け出されたのは、1945年3月10日の「東京大空襲」ではなく、4月13日から14日未明にかけての「城北大空襲」であった。私は、母の実家があった千葉県の佐原に母と次兄の三人で疎開をしていた。池袋では、
本文を読む責任のとり方~ドイツと日本と
著者: 内野光子やや旧聞に属するが、1月27日、ドイツ連邦議会主催の「ナチ犠牲者のための追悼式典」が行われたという。なぜ1月27日かというと、ポーランドのクラクフ郊外にある、ナチが作った最大の絶滅収容所、アウシュヴィッツ強制収容所が、1
本文を読む歌人の自律性を考える~歌会始、学術会議任命拒否問題に触れて
著者: 内野光子以下は、『ポトナム』三月号の「歌壇時評」に掲載されたものである。『ポトナム』は、今年4月で創刊100年を迎える。同人の高齢化は否めないが、若い人の健詠、健筆を祈りたい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ことし
本文を読むロシアのウクライナ侵攻への抗議、何ができるのか
著者: 内野光子毎日、ロシア国防省の侵攻映像や各国メディアによるその被害状況やウクライナ市民の声に接するたびに、心が痛み、いったい私は何をすればいいのだろう、と<重い腰>を上げられないでいる。実際、私はいま、整形外科のリハ
本文を読む無内容な答弁が続く、総理、「しっかり」してよ!(2)
著者: 内野光子朝食を終えて、一段落、きょうが最終日らしい衆院予算委員会の中継を10時から一時間ほど見ていた。立憲の大串議員と江田議員の質問だった。よくもまあ、国会答弁用語、岸田首相答弁用語満載の答弁であった。主に物価・原油高対策、コ
本文を読む無内容な答弁が続く、総理、「しっかり」してよ!
著者: 内野光子・さっきから「しっかり」ばかり言っている総理の会見しっかりしろよな(千葉 山本信明)「読者歌壇」(荻原裕幸選)『現代短歌』2022年3月) ご近所の山本さんの短歌である。重厚な作品も多い山本さんだが、「やったな」というよ
本文を読む秋篠宮家の長男の進学先が決まったらしい
著者: 内野光子在学中の中学校と進学先の筑波大学付属高校との間の時限的な提携校進学制度を活用した上、一般入試も受験し、2月16日に合格が確定したとの報道である。ちなみに今年の募集要項をみると、男女ほぼ同数の合計80名、英・国・数・理・
本文を読む「建国記念の日」だった2月11日、祝日を振り返る
著者: 内野光子窓を開けると、前夜からの雪は止み、朝の陽ざしがまぶしかった。2月11日は何の日だっけ、三連休の初日というが。 「建国記念の日」だったのだが、近頃の祝日は、その由来も、だんだん訳がわからなくなって来た。天皇の代替わりの2
本文を読む根付く「不平等」の壁
著者: 内野光子以下は、『ポトナム』に寄稿した歌壇時評である。 一つ前の記事は、貞明皇后の短歌を引いた。今回は、明治天皇美子皇后、昭憲皇太后の短歌の引用で始まる。今は、旧著でも、このブログでも何回か触れているが、平成期の美智子皇后の
本文を読む1929年、貞明皇后は詠んでいた!「世の人にひろくたからをわかつこそまことのとみといふべかるらめ」
著者: 内野光子論文とも言えない、エッセイにしてはいかにも気の利かない原稿ながら、「貞明皇后の短歌」について書き終えた。活字になるのはいつ頃のことか。 貞明皇后(1884~1951年)は、明治天皇には皇太子妃として、大正天皇には皇后
本文を読む天皇制の行方(3)憲法との矛盾、整理してみると
著者: 内野光子今年の「歌会始」 私のしたことが。18日の「歌会始」のNHK中継を見逃してしまった。カレンダーにも、日記帳にも書いておいたのに。その頃、何をやっていたのだろう。加齢現象とするには悔しい。18日のNHK、夜7時のニュース
本文を読むものを言う気も失せる?!近頃の歌壇
著者: 内野光子前の記事で、「書き続けたい」など宣言したものの、もう、近頃の世の中や小さな短歌の世界を見ていて、何を言ってもむなしくなる日が続いたりする。気を取り直して、植物図鑑や年表を取り出して眺めたり、パソコンに向かったりするが、い
本文を読む新春
著者: 内野光子新年のごあいさつ申し上げます。 いたらないブログですが、お立ち寄りいただきありがとうございます。 ことしもどうぞよろしくお願いいたします。というより、まず、もっとまめな更新をしなければというのが、ことしの願いです。 皆様
本文を読む天皇制はどこへゆく(2)
著者: 内野光子12月22日、今後の皇室のあり方を検討してきた政府の有識者会議(清家篤座長)は、最終報告書を岸田首相に提出した。報道に拠れば、二つの案というのも、不明確な物言いで、何が言いたいのかわかりにくい。要するに、結論的には、皇
本文を読むどうしても言い続けたいこと~天皇制はどこへゆく
著者: 内野光子また、狭い短歌の世界の話、歌会始の話であるが、天皇制とも密接にかかわっていることは間違いないのだから。 ことしの歌会始は、新型ウイルス感染拡大のため一月から三月に延期された。さらに、密を避けるため、いわゆる招待者であ
本文を読む『青葉の森へ』第4集ができあがりました
著者: 内野光子2002年から続けている月1回の歌会「短歌ハーモニー」の合同歌集の第4集がきのうできあがりました。旧千葉市女性センター(現千葉市男女参画センター、ハーモニープラザ内)の短歌講座の受講者の有志の方たちで立ち上げられた歌
本文を読むマイナンバーカード、このCMの洪水はなんだ?!(2)
著者: 内野光子11月11日、またもや、マイナンバーカードの新聞全面広告が出た。テレビのCMもネット画面の広告も、一段と増えたような気がする。8月28日、10月15日の本ブログでも書いているが、今回の新聞全面広告は、一回目の黒柳徹子にか
本文を読む葉山から城ケ島へ~香月泰男と北原白秋(3)
著者: 内野光子10月28日、山口蓬春記念館を後にして、三ヶ丘でバスに乗車、葉山、長井をへて三崎口駅まで乗り継いだ。長井を出て、横須賀市民病院を過ぎると、さすがに軍港、横須賀自衛隊基地の関連施設が続き、停留所の三つ分くらいありそうだ。高
本文を読む葉山から城ケ島へ~香月泰男と北原白秋(2)
著者: 内野光子葉山美術館で、ゆっくりできたが、道を挟んでの山口蓬春記念館は、3時半で閉館ということで、間に合いそうにもなく、明日の一番で出向くことにした。それではと、隣の葉山御用邸付属施設跡地のしおさい公園に回ることにした。 葉山美
本文を読む葉山から城ケ島へ~香月泰男と北原白秋
著者: 内野光子コロナに加えて腰痛と足の不調で、すっかり出不精になっていたのだが、10月27日、夫の言い出しっぺで、神奈川県立葉山美術館と城ケ島めぐりをすることになった。美術館のお目当ては「香月泰男展」であった。JR逗子駅を降りると思い
本文を読む退職シニアの「地域デビュー」~長い話はまっぴらです
著者: 内野光子『朝日新聞』の日曜日に「男のひととき」という欄がある。伝統ある女性の「ひととき」の男性版である。最近、「地域デビュー」と題した投稿が目についた(10月24日)。72歳の男性が、一念発起して自治会の役を引き受けて、広報担
本文を読む眞子さんと小室さんの結婚騒動~「さま」と「さん」って、どういうこと ?
著者: 内野光子多くのメディア、良心的な?とされる報道番組や新聞に至るまで、眞子さんと小室さんの結婚報道を見ていると、もう、男女平等、ジェンダーを語る資格があるのだろうかと思ってしまうし、結婚する二人、その家族らへのバッシング報道には
本文を読むマイナンバーカード、このCMの洪水はなんだ?!
著者: 内野光子たんなる予算消化かも?! 8月28日、朝日新聞のマイナンバーカードの全面広告に驚いて、当ブログに下記の記事を書いた。朝日だけではなく同日の毎日新聞にも全面広告があったので、他の全国紙にもあったのかもしれない。 2021
本文を読む水野昌雄さん追悼~初期の評論をめぐって
著者: 内野光子『短詩形文学』10月号は、ことし5月、91歳で亡くなった水野昌雄さんの追悼号で、私も一文を寄稿しました。発行人の下村すみよさんにはわがままも聞いていただきました。やや自分の歩みに引き寄せてしまった感があるのが、気になる
本文を読むNHK提訴、第1回口頭弁論の傍聴へ。森下経営委員長は出廷せよ!
著者: 内野光子9月28日、秋晴れの下、久しぶりの東京、霞が関も久しぶりのことだった。今回のNHK裁判までの経過はなかなか厄介なのだが、朝日デジタルは、その日の夜、つぎのように報じている。 かんぽ報道で会長厳重注意の議事録 開示訴訟で
本文を読む総裁選、そんなに大事ですか?コロナをしっかり抑えてください!
著者: 内野光子もううんざりしている。だれが首相になっても、日本はそんなに変わることはない。ただ、首相と合わせて、官房長官、自民党幹事長の顔を、いやでも、毎日、テレビで、見なければならないのが苦痛である。今回の予想される顔ぶれを見ると
本文を読む『ねむらない樹』(侃侃房)?!に「阿部静枝」について書きました。
著者: 内野光子8月31日は、阿部静枝の命日であった。葬儀は、1974年9月10日、地元の池袋の祥雲寺で執り行われた。歌人、阿部静枝について知る人は、歌人でも少ないかもしれない。よく間違われた歌手「あべしずえ」すら知る人も少なくなった
本文を読むデジタル庁、発足だって?!いったい何をやってくれるのか~ 8000憶はどこへ行く
著者: 内野光子8月28日の「内閣府、総務省、厚生労働省」の「そろそろ、あなたもマイナンバーカード」という新聞全面広告には驚き、怒り心頭なのだが、きょう、9月1日のデジタル庁発足の“前祝”の感覚だったのか。 コロナ対策にしても、アフ
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