半澤健市の執筆一覧

「健さん」論はステレオタイプに収斂する ―高倉健追悼―

著者: 半澤健市

以下は、以前に私が小さな同人誌に書いた日本映画『ホタル』(2001年)評である(***線の中に示す)。 **************************************** 『ホタル』―感傷至上主義の「傑作」

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日曜クラブ:山口二郎 『戦後民主主義の危機をどう乗り越えるか』

著者: 半澤健市

ホームのページはこちらから ◆ 2014年11月の日曜クラブ懇談会 ◆ 民主党政権に深くコミットした政治学者山口二郎氏に戦後民主主義の 危機脱出の可能性を語っていただきます。お誘い合わせての上是非 ご来場下さい。 ☆ 日

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「神風特別攻撃隊」ふたたび ―レイテ沖海戦70年目に―

著者: 半澤健市

 百田尚樹の小説『永遠の0(ゼロ)』が480万部も売れ、映画、漫画もヒットした。テレビドラマ化も企画されているという。特攻隊は、なにゆえに、いつから、人気と美化の対象に変わったのか。もちろん、特攻の美化を批判する言説も存

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なぜ週刊誌しか書かなかったのか ―女性初の総理候補のお粗末―

著者: 半澤健市

小渕優子経産大臣と松島みどり法務大臣が辞任した。 小渕に限定して発言する。彼女の場合、発端は『週刊新潮』の報道だった。 なぜ週刊誌なのか。これが核心である。 9月3日の就任以来、いや就任以前にも、このことを誰も知らなかっ

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朝日叩き一色の意味するもの ―問題矮小化を狙う「右翼言説」の危険―

著者: 半澤健市

《異様な言論空間の出現》   週刊誌は朝日新聞批判一色である。 週刊誌だけではない。全メディアといえるほどである。「従軍慰安婦」と東電原発事故「吉田調書」誤報の訂正と謝罪に対する攻撃である。産経、読売系にとどまらぬ朝日叩

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2014年9月の日曜クラブ懇談会 ー『日本政治の現状-転回点はあるか』森田 実 氏-

著者: 半澤健市

評論生活40年を超えた森田実氏は日本の現状への危機感を訴え 続けています。中国のジャーナリストとの対話を続けています。 米国、中国、アジアと日本を縦横に語ってもらいます。 お誘い合わせて是非ご来場下さい。 ☆ 日 時 9

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元東芝エンジニアによる脱原発論 ー書評 小倉志郎著『元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ』(彩流社)ー

著者: 半澤健市

《頭が真っ白になったエンジニア》   2011年3月11日の午後、一人の元エンジニアが都内中央区立月島社会教育会館で平和運動の紙芝居を見ていた。そこへ大きな揺れがきた。東日本大震災の始まりである。当日は横浜の自宅に帰れず

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1945年8月2日・八王子空襲 -小澤俊夫さんの「B29の体当たりをみた」に触発されて-

著者: 半澤健市

 小澤俊夫さんの「B29への体当たりをみた」(「リベラル21」、7月26日:http://lib21.blog96.fc2.com/)に触発されて、私も自分の戦争体験を書く気になった。極私的記述をご海容いただきたい。 《

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アベノミクスと公的年金運用 ―「専門性」に隠れて暴走する危険―

著者: 半澤健市

 厚生労働省の外郭団体である「年金積立金管理運用独立行政法人」(以下、GPIF)は現在、約130兆円の公的年金資産を運用している。サラリーマンの厚生年金と自営業者の国民年金を、納付されてから給付するまでの間、管理運用する

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反戦平和の創価学会はどこへ行ったのか  ―問われる戦争体験の継承―

著者: 半澤健市

《創価学会の見事な反戦平和文集》  「日本兵が沖縄の民間人に命令したことは、子供が泣くと敵に発見され、皆殺しにされるので、子供を自分の手で殺せ、そして絶対に捕虜になるな、捕虜になりそうな時は、自分の命を自分で絶て、という

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6月「日曜クラブ」懇談会ご案内 -NHKに何が起こっているか-

著者: 半澤健市

「日曜クラブ」6月懇談会のご案内 NHKに何が起こっているか。話題の書『NHKが危ない!』の共著者池田恵理子氏にその内実を語ってもらいます。 ☆日 時 2014年6月月28日(土)午後3時―5時 ☆場 所 文化学園大学C

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昭和史研究者による「歴史修正主義」の徹底批判 ―保阪正康の安倍政権論を聴く―

著者: 半澤健市

 「いま、昭和史から学ぶ」という講演を聴いた。講演者はノンフィクション作家保阪正康(ほさか・まさやす)である。ふた昔ほど前、保阪は『文藝春秋』をベースにして『諸君!』、『正論』にもときどき登場していた。本人の立場は不変と

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取材も報道もしない報道機関 ―ここまできたNHK―

著者: 半澤健市

 これがNHKである。私はショックを受けた。 一つの雑誌記事を紹介する。雑誌は『月刊マスコミ市民』の2014年5月号。記事タイトルは「事実を報道しなくなったNHKローカル局―籾井新体制の影響か」。筆者は田嶋義介氏(島根県

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「満額回答」を喜ぶ時代錯誤 ―日米・米韓首脳会談の記者会見を読む―

著者: 半澤健市

 バラク・オバマ米大統領のアジア四カ国歴訪が2014年4月下旬に行われた。 ホワイトハウスのホームページで日米・米韓の首脳共同記者会見の質疑応答を読んだ。 次の三点に絞りメディアの報道を検証し短くコメントしたい。念のため

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こんなに様々な老いがある ―高齢時代への新たな視点― 書評 天野正子著『〈老いがい〉の時代―日本映画に読む』(岩波新書)

著者: 半澤健市

 高齢社会は「老い」が普遍化した社会である。その老いをどう受け入れるか。本書は、「その未知なるものを想像する〈老いがい〉を考える手がかりとして、第二次世界大戦後の日本映画を素材に、老いや老年、介護が伝えるメッセージを読み

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小和田次郎はいま -長老ジャーナリストの「安倍とメディア」論-

著者: 半澤健市

《座談会発言を抜粋すると》  以下■に続く文章は、座談会「安倍政権の暴走と新聞の二極化」における一出席者の発言である。長文だがゆっくりお読み頂きたい。太字は半澤が付け、「/」は中略を示す。 ■日本版NSC(国家安全保障会

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靖国参拝問題の波紋 -戦後は米国のマインドコントロールか-

著者: 半澤健市

 2013年12月に行われた安倍首相の靖国参拝。これに対する国際社会からの批判の広さと深さを認識し、国内での反応を併せて検討したい。 《靖国参拝が起点であった》  桜井よしこなどはかねてから、海外からの批判に答えて、「中

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「カネ・モノ・ヒト」からの脱出へ ―都知事選に構造変化の予兆をみる―

著者: 半澤健市

2014年2月9日(日)に投開票が行われた都知事選は舛添要一がダブルスコアで大勝した。数字を丸めた結果は次の通りである。 ①舛 添 211万票 43% ②宇都宮  98   20 ③細 川  95   20 ④田母神  

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「交響曲ヒロシマ」の運命は -佐村河内氏代作事件を考える-

著者: 半澤健市

2014年2月6日に作曲家新垣隆氏の記者会見をTVで観た。 佐村河内守氏のゴーストライターを18年間つとめてきたことの告白と謝罪の会見である。メディア報道から次の三つのことを考えた。 一つ NHKの取材能力について 二つ

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天皇夫妻発言の「重さ」(2) ―戦後総括どころの話ではないのだ―

著者: 半澤健市

 2014年1月5日の拙稿「天皇夫妻発言の「重さ」」に対して4人の読者から5つのコメントが寄せられた。感謝申しあげる。それに対する私の反応を書く。コメント欄には長すぎるので本文とする。 私は読者コメントが提起した問題を三

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天皇夫妻発言の「重さ」 ―「戦後レジーム」を忘れないために―

著者: 半澤健市

 2013年12月23日の「天皇誕生日」に先立ち18日に天皇の記者会見があった。 私が強い印象を得た天皇の発言は次の三つである。 一つ。八〇年間の最大関心事は「先の戦争」であったこと。戦争は多くの若い夢と未来を奪ったこと

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「強い国」への全面対決は一紙のみ ―2014年の元旦6紙を読む―

著者: 半澤健市

元旦の大手6紙を読んだ感想を書く。 もう5回目になった。能力と時間の制限があり社説中心となった。 《「強い国」論への強い支持》  産経新聞の現状分析は明確かつ一面的である。「国守り抜く決意と能力を」と題して、危機感を煽り

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キャロライン・ケネディは何にうたれたのか ―原爆謝罪なしに戦後は終わらない―

著者: 半澤健市

《長崎を訪れた米大統領の娘》   大統領の兄弟がテロリストに暗殺された米国から、女性大使キャロライン・ケネディが赴任してきた。日本のメディアは、彼女を「知日派」どころか「親日派」とさえ呼んで、歓迎一色である。彼女の母国は

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