天皇制の執筆一覧

大村秀章知事へのリコール運動は、表現の自由と民主主義への挑戦である。

著者: 澤藤統一郎

(2020年6月10日) 半島の南北関係が不安定に見える。北朝鮮の朝鮮中央通信は、昨日(6月9日)、同日正午から南北間の通信連絡線を完全に遮断すると報じた。朝鮮労働党中央委員会本部と韓国大統領府を結ぶホットライン(直通電

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元号変更から1年。あらためて、「令和」の不使用を再宣言する。

著者: 澤藤統一郎

昨年(2019年)5月1日に天皇が交替して本日がちょうど1年目。天皇の交替にさしたる意味はない。念のために申し添えれば、誰が天皇でも天皇の個性に意味をもたせてはならないとするのが憲法の立場である。国民生活への問題として意

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「昭和の日」に戦争と戦争責任を考える。

著者: 澤藤統一郎

コロナ禍のさなか、世の人の憂いをよそに季節はめぐる。里桜も終わってツツジが咲き、蓮の浮き葉が水面を覆い始めた。少し歩くと汗ばむ陽気。天気も申し分ない本日、「昭和の日」だという。いったい、それは何だ。 1948年制定の「国

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嗚呼、『屈辱の日』に「テンノーヘイカバンザイ」とは。

著者: 澤藤統一郎

68年前の今日1952年4月28日は、敗戦によって占領下にあった日本が「独立」したとされる日。右翼勢力の策動に乗る形で、第2次安倍政権は閣議決定でこの日を「主権回復の日」とした。右翼ナショナリズムにとって、対外的国家主権

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天皇の誕生日には、象徴天皇制の役割をとくと考えよう。

著者: 澤藤統一郎

2月23日、天皇の誕生日であるという。 明治期には三大節というものがあった。四方拝(1月1日)・紀元節(2月11日)・天長節(11月3日)のこと。昭和期には四大節となった。四方拝(1月1日)・紀元節(2月11日)・天長節

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“日の丸の旗はなどで赤い かえらぬ息子の血で赤い”

著者: 澤藤統一郎

メディア総合研究所が発行している「放送レポート」に、スポーツジャーナリスト谷口源太郎氏が、「スポーツとマスコミ」というコラムを連載している。最新号(2020年3月号)が、その第174回。 「オリパラ翼賛を煽動する安倍首相

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天皇(制)とは権力に利用されるための存在である。

著者: 澤藤統一郎

本郷にお住まいのみなさま、ご通行中の皆さま。こちらは、「本郷湯島九条の会」です。毎月第2火曜日の昼休み時間を定例の街頭宣伝活動の日と定めて、憲法改悪阻止と憲法理念の実現を訴えています。私は近所に住まいする弁護士ですが、こ

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「建国記念の日」に天皇制を問う ― 講演レジメ

著者: 澤藤統一郎

2月11日「建国記念の日」が迫ってきた。「国民の祝日に関する法律」は、この日を「建国をしのび、国を愛する心を養う」としている。もっとも、同法には「建国記念の日」を2月11日にするとは書き込まれていない。「政令で定める日」

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あの自民党席からの野次の正体は、天皇制を支えた家父長制の亡霊なのであろう。

著者: 澤藤統一郎

杉田水脈という話題の自民党女性議員。安倍政権にとっても自民党にとっても、たいへん重要な人物で大きな役割を果たしている。いや、議員として何かをなし遂げたというわけでも、優れた政策や見識を示したというわけでもない。単に、安倍

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総理大臣・安倍晋三の仕事始めは、政教分離違反の違憲行為から

著者: 澤藤統一郎

例年、総理大臣・安倍晋三の仕事始めは伊勢神宮参拝からである。今年も例外ではない。ゴルフ休み明けの伊勢神宮。総理大臣が特定の宗教施設に公然と参拝する。東京在住の安倍晋三が町内の神社に初詣するのとはわけが違う。天皇の祖先神を

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2019年は、「日本が世界の真ん中で輝いた年」ではなかった。

著者: 澤藤統一郎

冬至である。年末も近い。今年を振り返っての感想が、あちこちで見える時期になった。 恒例の今年の漢字は、「令」となった。強烈な違和感を覚える。今年1年の世相を最も的確に反映する漢字として、はたして「令」がふさわしいだろうか

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改憲・軍拡・新自由主義路線開拓者中曽根康弘と、追随者安倍晋三。

著者: 澤藤統一郎

中曽根康弘が亡くなった。死者に対する辛辣な批評は慎みに欠けるものというのが通り相場。どうしても矛先鈍るものとならざるを得ない。が、この怯みに乗じられてはならない。 その思いは、昭和天皇(裕仁)の死に際しての、阿諛追従の氾

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天皇への態度こそは、精神のリトマス試験紙である。

著者: 澤藤統一郎

とあるメーリングリストで、こんな投稿に出会った。  自ら文化人とか知識人と自任しているであろうマスコミに登場する人達の実態は天皇制に対する立ち位置で簡単に判別できる。憲法の本質から外れる天皇制を容認するのか否か。これが、

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暴論 ― 「神社は宗教に非ず」「宮城遙拝は臣民たるの義務である」

著者: 澤藤統一郎

「大嘗祭は皇室の伝統行事であって宗教行事ではない。」「神道儀礼は、日本の風習に過ぎず信仰とは無縁である」「神道には、教祖も教典もないから宗教ではない」。などという大真面目な議論が交わされている。これは、大日本帝国憲法時代

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大嘗祭に国費の支出は明白な違憲行為。だが、問題は裁判で争うにはハードルが高いことにある。

著者: 澤藤統一郎

大嘗祭こそが、日本国憲法の政教分離原則が想定する典型的な宗教行事であり、国費を投じて国家行事としてこれを行うことが違憲として禁じられていることは、明々白々と言ってよい。これを許容するなら、憲法の政教分離は空文に帰すること

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憲法の構造として「卵黄と卵白」をイメージしよう。

著者: 澤藤統一郎

日本国憲法の全体像を図形的にどうイメージするか。こういうことを考えてみることは、楽しい作業である。もちろん飽くまでもイメージに過ぎないものだが、憲法の基本構造をどう把握し、憲法各パートの関連をどう理解するか、自分なりの憲

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大嘗祭を国家の行事としてはならない。国費を投じてはならない。

著者: 澤藤統一郎

本日(11月14日)の夕刻から明日未明にかけて「大嘗祭」の中心行事だという「大嘗宮の儀」が催される。実のところ、大嘗宮の奥まった密室で新天皇が何をするのかは窺い知れない。何しろ、「秘儀」とされているのだから。「秘儀」では

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「ニントク君の回想ーボクって何者?」に重ねて。

著者: 澤藤統一郎

ネットを検索していると、時に昔自分が発信した記事に出会うことがある。そして、希にそれが面白いと思うこともある。下記は、そのようなものの一つ。投稿の日付は2016年2月27日、3年10か月ほど以前のもの。 「ニントク君の回

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菊も動員された天皇信仰儀式の小道具

著者: 澤藤統一郎

11月3日。明治天皇(睦仁)の誕生日で、かつては「天長節」とされ、その死後は「明治節」となった。日本国憲法は1946年の明治節を選んで公布され、その半年後の1947年5月3日が憲法施行の記念日となった。その後、憲法公布の

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政教分離とは、天皇を再び神とすることを防ぐための歯止めの装置である。

著者: 澤藤統一郎

11月になった。 「戦争の8月」、「差別の9月」、「新天皇就任儀式の10月」を経て、「大嘗祭の11月」である。また、今年の8月から10月までは、「あいちトリエンナーレ」での、わが国の「表現の不自由」を見せつけられた3か月

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ムカ~シ、天子様と呼ばれる者がおっての。今だに、その末裔がおる。

著者: 澤藤統一郎

ムカシ、ムカ~シのことよ。いつ頃とも分からぬほどの大昔。 天と地とが合体してな、子が生まれた。 そんな不思議なことも、大昔にはあったということだ。 天を父とし地を母をする子のことを、人びとは天子と呼んだ。あるいは、天子様

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