社説で野田内閣を「ドジョウ内閣」と呼んでいるのは東京新聞である。野田佳彦首相が民主党代表選で自らを地味なドジョウにたとえたことに始まる。詩人相田みつをさんの「どじょうがさ金魚のまねすることねんだよなあ」にちなんだもので、
本文を読む安原和雄の執筆一覧
強まる「首都直下型大地震」の懸念 -地下鉄依存症から自らを解放する時-
著者: 安原和雄今なお東日本大震災・原発惨事への対応策が最大の焦点であることはいうまでもない。しかしあえて考えてみたい。首都直下型大地震発生の懸念が強まっており、それへの備えは大丈夫といえるのか、と。万一の場合、首都壊滅さらに犠牲者も数
本文を読むなぜ原発ゼロを主張しないのか -終戦記念日の新聞社説に物申す-
著者: 安原和雄今年(2011年)の終戦記念日は昨年までとは性格を異にしている。いうまでもなく「3.11」(東日本大震災と原発惨事)という、戦後史上未経験の新事態の発生が背景にある。あるメディアは社説で提案している。「戦後は終わった。震
本文を読む核廃絶・脱原発実現はいつの日か -広島・長崎の平和宣言を読み解く-
著者: 安原和雄広島、長崎の「原爆の日」は今年もめぐってきて、悲しみを新たにした。その悲しみは例年になく大きく広がった。その元凶は「3.11」の東日本大震災と福島原発惨事である。核兵器と原子力発電は核エネルギーとしてつながっている。だか
本文を読む3.11後の望ましい「平成の変革」 -神田明神で開かれた神儒仏講演会-
著者: 安原和雄「3.11」(東日本大震災、原発惨事)は、日本の近現代史上、何を意味しているのか。 大づかみに言えば、<明治維新>、<敗戦後の戦後改革>に次ぐ第三の <「3.11」後の平成の変革>を促して止まない。 「平成の変革」とは
本文を読む保守派のユニークな「脱原発」論 -日本こそが世界に先駆けて全廃を-
著者: 安原和雄脱原発論が急速に広がりつつあるが、保守派の脱原発論は稀少価値といえるのではないか。その人物が旧皇族出身となると、興味が湧いてくる。しかも「3.11」後に脱原発派に宗旨替えしたのではなく、若い高校生の頃からだというから、
本文を読むいまあの坂本龍馬が生きていたら -船中八策から脱原発の国づくりへ-
著者: 安原和雄菅首相が「脱原発」を記者会見で明言した。具体的な行動計画は不明だが、政治家としての見識を示した発言であり、高く評価したい。ところが首相周辺には、明言を曖昧なトーンに修正するかのような動きもみえるが、些末な政局にこだわって
本文を読むわたしの脱「テレビ視聴」宣言 -後期高齢者として目と脚を大切に-
著者: 安原和雄前回まで6回の記事は脱原発であった。今回は趣向を変えて、わたし自身の脱「テレビ」宣言としたい。告白すればすでに後期高齢者2年生であり、目と脚にかつての健全さは期待できなくなりつつある。だからここで日常の自分の暮らし方、
本文を読む原発に頼らない安心できる社会へ -城南信用金庫の脱原発宣言は訴える-
著者: 安原和雄城南信用金庫の脱原発宣言が話題を呼んでいる。「原発に頼らない安心できる社会」の実現を訴えているからだ。市民、住民としては当然の訴えだが、金融機関としては珍しい。 しかも現職理事長が「信用金庫には中小企業や個人客を大切にし
本文を読むあえて「非現実的な夢想家」を志す -脱原発と日本変革の新時代へ向かって-
著者: 安原和雄カタルーニャ国際賞を受賞した作家、村上春樹さんの受賞スピーチのキーワードは「非現実的な夢想家」である。この表現は誤解を受けやすいが、その真意は「現実的な理想家」を意味していると受け止めたい。「国策」と「現実主義」の名のも
本文を読む変えよう!脱軍隊、反基地、脱原発へ -同じ苦しみのオキナワとフクシマ-
著者: 安原和雄戦後一貫して米軍と米基地で苦しみ続けるオキナワと「3.11」東日本大震災、原発惨事で突如苦しみの中に投げ込まれたフクシマ。このオキナワとフクシマが出会って、集会を開き、その苦しみを共有し合った。しかも「大切なのは、お金で
本文を読む来年5月には原子力発電ゼロも -「6.11」脱原発デモの成果か-
著者: 安原和雄「6.11」脱原発デモ(100万人アクション)は日本列島各地に限らず、世界各国にも広がった。デモ参加者から多数のメールが届いており、その一つに<イタリアの記者に「警官に列を作られてするデモでは日本は何も変わらないよ」とい
本文を読む日本列島に広がる脱原発の動き -「6.11」100万人アクションへ-
著者: 安原和雄脱原発を求める動きが日本列島の各地で広がりつつある。注目されるその一つは、福島原発惨事から3か月目の6月11日、全国の都道府県で実施される「6.11脱原発100万人アクション」である。これは日本の環境政党「緑の党」を目
本文を読む今こそ「脱原発」へ正しい判断を -女子中学生の新聞投書は訴える-
著者: 安原和雄「大人は脱原発で正しい判断を」と訴える女子中学生の新聞投書に注目したい。若者たちから大人につきつけられた不信任の声であり、なぜ大人たちは「脱原発」への正しい判断ができないのか、という焦燥感に駆られた心の叫びとも言えるので
本文を読む人の役に立つ「利他」こそ、幸せ -知的障害者に学び、生かす企業経営-
著者: 安原和雄人間が生きていくうえで最も大切なことは何か。それはとてもシンプルなこと。人の役に立つこと、すなわち「利他(りた)のこころ」で生きれば、必ず幸せになれる。 ― こういう経営理念を掲げる企業が話題を呼んでいる。社員の約7割を
本文を読む都心から自宅まで歩いて帰る -首都直下型大地震の日に備えて-
著者: 安原和雄私はすでに後期高齢者2年生である。住まいは東京都のはずれであるが、都心にはしばしば出掛ける。たまたま都心に居て、予想されている首都直下型大地震に遭った場合、どうするか。「いのちあっての物種」だが、大破壊と大混乱、交通機
本文を読む「簡素な暮らしと経済」を合い言葉に -大惨事後の新聞投書にみる意識変化-
著者: 安原和雄あの「3.11」大震災と原発惨事から2か月が経った。大惨事後の新聞投書から見えてくるものは何か。脱原発・自然エネルギー重視をひたすら望む声であり、同時に安全神話に安住して原発惨事を招いた政官財を厳しく批判して止まない姿
本文を読むテロ根絶のためにこそ平和憲法を -2011年憲法記念日の社説を読んで-
著者: 安原和雄本年2011年の憲法記念日の新聞社説はこれまでと違って憲法論議一色ではない。国際テロ組織アルカイダの指導者、ビンラディン容疑者が米軍によって殺害されたニュースが飛び込んできたためである。従来通りの憲法論議派とテロ論議派
本文を読む社会福祉国家・デンマークをモデルに -『世界一幸福な国の人づくり』に着目-
著者: 安原和雄北欧の小国、デンマークが熱い視線を浴びている。明治・大正期の宗教家、内村鑑三は、著書『デンマルク国の話』(岩波文庫)で「侮(あなど)るべからざる国」と指摘し、今、その社会福祉国家としてのあり方が「世界一幸福な国」として
本文を読む連載・やさしい仏教経済学-(41・完)変革は「四苦八苦」を克服できるのか
著者: 安原和雄連載・やさしい仏教経済学(41・完) 仏教経済学(思想)は政治・経済・社会さらに人間自身の生き方の変革をめざしている。なぜなら現世は地獄さながらの様相を呈しているからである。そういう現世の変革を意図しない社会科学とりわ
本文を読む連載・やさしい仏教経済学-(40)世界に誇れる「愛国心」を育むとき/(39)日米同盟の呪縛から自由になる日
著者: 安原和雄連載・やさしい仏教経済学(40) 仏教経済学(思想)は愛国心をどう考えるのか、と聞かれれば、「愛国心は大切」と答えたい。ただし新しい愛国心は、かつて無謀な戦争に協力して国を亡ぼし、今また保守勢力が折に触れ、復活を策して
本文を読む「平成の再生」モデルを提唱する -大惨事の廃墟から立ち上がるとき-
著者: 安原和雄天災(地震と大津波)と人災(原発大事故と放射能汚染)による複合的大惨事とその廃墟から立ち上がり、閉塞状況を打破するにはどうしたらよいだろうか。目先の対応策ももちろん重要であるが、もう少し長期的視野から日本の行く末を考え直
本文を読む連載・やさしい仏教経済学-(38)宮沢賢治の詩情と地球救援隊構想/(37)平和思想の先覚者、安藤昌益に学ぶ
著者: 安原和雄連載・やさしい仏教経済学(38) 東日本大震災(2011年3月11日発生)は天災(地震・大津波)と人災(原子力発電事故・大量放射性物質の飛散)による戦後未曾有の複合的な大惨事をもたらしている。大規模な救援・復興活動のなか
本文を読む連載・やさしい仏教経済学-(36)ディーセントワーク実現をめざして/(35)破壊型くるま社会から脱出する道
著者: 安原和雄連載・やさしい仏教経済学(36) 労働の望ましいあり方としてディーセントワーク(Decent Work)が話題になっている。日本語訳では「働きがいのある人間らしい仕事」を意味している。これは国連国際労働機関(IL
本文を読む連載・やさしい仏教経済学-(34)健康な人をめざす高齢社会の設計/(33)地産地消型自然エネルギーへ転換を
著者: 安原和雄連載・やさしい仏教経済学(34) 健康とは何だろうか。一口には答えを出しにくい難問である。この世に生を享(う)けたからには健やかな人生を全うしたいと誰しも願うにちがいない。しかし思いのままにはならないのが現世の切なさ
本文を読む連載・やさしい仏教経済学-(32)食料安全保障とTPPと自給率向上/(31)企業の社会的責任とお布施型経営
著者: 安原和雄連載・やさしい仏教経済学(32) 日本はいのちを育てる農業をおろそかにし、いのちを削る工業をたくましく成長させてきた。外国産の食べものが安いのであれば、輸入すればいいという新自由主義的発想も背景にある。その結果、食料自
本文を読む連載・やさしい仏教経済学-(30)財政・税制の質的変革をめざして/(29)いのち・簡素尊重の循環型社会を
著者: 安原和雄連載・やさしい仏教経済学(30) 「平成の開国」、「最小不幸社会の実現」、「不条理をただす政治」 ― この三つは、菅直人首相が施政方針演説(1月24日)で明らかにした国づくりの理念である。さらに首相は「この国に暮らす幸せ
本文を読む連載・やさしい仏教経済学-(28)「豊かさ」から「幸せ」の時代へ/(27)経済成長至上主義よ、さようなら
著者: 安原和雄「豊かさ」から「幸せ」の時代へ -連載・やさしい仏教経済学(28)- 時代の雰囲気は「豊かさ」から「幸せ」へと変わりつつある。例えば最近のメディアには「幸せ」に関する記事が多くなっている。豊かさと幸せとは質的にどう異なる
本文を読む2011年元旦「社説」を読んで -沖縄の悲願に背を向ける主要大手紙-
著者: 安原和雄昨年に続いて本年も沖縄の米軍基地問題は最大のテーマであり続けるだろう。沖縄県民の声は明確である。県知事をはじめ反基地の姿勢で一貫しているといえるのではないか。問題はメディアの対応である。沖縄紙と主要大手紙の2011年元旦
本文を読む連載・やさしい仏教経済学-(26)持続的発展を平和憲法に盛り込む/(25)人間は「カネの奴隷」ではない
著者: 安原和雄持続的発展を平和憲法に盛り込む -連載・やさしい仏教経済学(26)- これまで仏教経済学の八つのキーワード<いのち尊重、非暴力(=平和)、知足、共生、簡素、利他、多様性、持続性>のほか競争、貨幣を取り上げてきた。今
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