韓国通信NO702 友人読者から「韓国通信」は「看板に偽りあり」と皮肉られた。韓国について考えることは山ほどあるのに、つい、日々起こる国内と世界情勢のほうに目が向いてしまう。 2日、米国のペロシ下院議長が台湾を訪れ大
本文を読む小原 紘の執筆一覧
「国葬」がオモシロイ?
著者: 小原 紘韓国通信NO701 「アベ政治を許さない」を主張してきた者にとって彼の突然の死は残念というほかない。「許せない」相手から謝罪の言葉を聞くチャンスが永久に失われた。生かしておくべき大切な人だった。 国葬をするという。法
本文を読むいつまで続く「未来志向」
著者: 小原 紘韓国通信NO.700 「未来志向」という言葉のイメージは本来プラス思考の表現のはず。 「失敗しても、くよくよしないで、未来志向で頑張ろう!」。前向きな思考と行動を促す 激励の言葉として使われてきた。 いつの間にか日
本文を読むあの時は仕方なかった
著者: 小原 紘韓国通信NO.699 「どうして戦争したの」 「戦争に反対できなかったの」 こんな質問をして大人たちを困らせた記憶。無謀な戦争をして負けた。上野駅の戦災孤児と新宿駅ガード下の白衣の傷痍軍人から敗戦のみじめさが伝わ
本文を読むコロナ禍の二つの出来事とウクライナの教訓
著者: 小原 紘韓国通信NO698 山口県阿武町で起きた4,630万円の誤送金事件と知床の観光船遭難事故が連日マスコミを賑わしている。 コロナで外出を控えてきた市民たちが観光地に繰り出し始めた矢先の海難事故。医療から見放された患
本文を読む金芝河(キム・ジハ)と私
著者: 小原 紘韓国通信NO697 韓国の詩人金芝河(キム・ジハ)が亡くなった。5月8日享年81才。韓国の民主化運動を語るうえで欠かせない人物だが、個人としても忘れられない人物だ。 軍事政権を批判した詩『五賊』を発表し、「反共法」違
本文を読む捏造された自白 晴れない冤罪 ~三鷹事件を知っていますか~
著者: 小原 紘韓国通信NO696 1949年7月15日、東京の中央線三鷹駅で国鉄の電車が突然暴走、巻き添えになった市民9名が死亡、20余名が重軽傷を負った。事故発生を待ち受けたように、翌日、吉田首相(当時)が共産党、国鉄労働組合によ
本文を読む正義の戦争はない
著者: 小原 紘韓国通信NO695 ウクライナに心を痛めない日はない。 世界中がロシアの蛮行に怒っている。日本中に平和を求める声が溢れかえる。 戦争が始まってから2か月、映画館の暗さに目が慣れてきたように周囲が見え始めてきた。今さ
本文を読む韓国は何処へ ~新大統領就任をひかえて~
著者: 小原 紘韓国通信NO694 尹錫悦(ユン・ソギョル)の大統領就任まで一か月たらず。「ローソク革命」を成し遂げた市民たちの熱気と圧倒的支持を背景に登場した文大統領とは対照的にして冷ややかなシラケ就任式が予想される。 歴史的な僅
本文を読む毎月3日に
著者: 小原 紘韓国通信NO693 我孫子駅頭でステッカーを掲げるようになってから6年たつ。 金子兜太さんが書いた「アベ政治を許さない」を持って毎月3日に駅頭に立つ。ただそれだけ。気楽そうに見える1時間だが、終わって家に帰る時には緊
本文を読む地震・戦争・核
著者: 小原 紘韓国通信NO692 16日の深夜、福島、宮城県を震度6強の地震が襲った。千葉もひどい揺れで、11年前の東日本大震災を思い出させるほどだった。深夜、94才で一人暮らしをしている仙台の叔母に電話をしたが、幸い大きな被害がな
本文を読む韓国は何処へ――その2
著者: 小原 紘韓国通信NO691 前回に引き続き、韓国の友人からの手紙を紹介したい。 手紙をくれた金君は、釜山在住。地方公務員として働く、一人の子どもを持つシングルファーザーである。私の韓国の友人のなかでは一番若い。彼は成均館大学
本文を読む韓国は何処へ
著者: 小原 紘韓国通信NO690 ウクライナ情勢が緊迫するなか、アジアでも台湾をめぐる米中対立が不気味さを加えている。にわかに浮上した敵基地攻撃能力は、「敵」からわが国を攻撃する口実を与えかねない。武力ではなく話し合いで戦争を回避す
本文を読む韓国も大変だぁ~
著者: 小原 紘韓国通信NO689 韓国政府が国民にソーシャルディスタンスの延長措置を決めた去る4日、新規感染者は2万7千人を超え、自宅療養者も10万人を超えた。感染者数は今月末には1日、13万人~17万人に達する見込み(中央対策本部
本文を読む私の辺野古物語
著者: 小原 紘韓国通信NO688 那覇の民謡酒場にぶらりと入った時のこと。 「おすすめ料理は?」とたずねたら、「自分で選びなさい」とまるで命令口調なのがおかしくて、店の女主人と予想もしない長話しをすることになった。夜8時過ぎという
本文を読む大使館の前で
著者: 小原 紘韓国通信NO687 元従軍慰安婦たちの水曜デモが1月5日、30周年を迎えた。世界に類のない要求を掲げた運動が市民に支えられて1525回目。 写真は当日の参加者たちの記念撮影(大プラカードには「水曜デモ30」/ハンギ
本文を読む回顧と追悼
著者: 小原 紘韓国通信NO686 「多くの人間にとって本当に必要なものはそう多くはない。少なくとも私は『金さえあれば何でもできて幸せになる』という迷信、『武力さえあれば身が守られる』という妄信から自由である。 何が真実で何が不要な
本文を読む住民投票
著者: 小原 紘韓国通信NO685 東京武蔵野市の住民投票をめぐる騒ぎ。 市の条例案に外国人が含まれていることを一部住民が問題視したためだ。「いいがかり」としか言いようのない抗議をメディアが取り上げさらに波紋を広げた。取り上げる価値
本文を読むバッジの物語
著者: 小原 紘韓国通信NO684 国会議員のバッジからは特権意識と、胡散臭さが漂う。 バッジがないと夜も日も明けない国会議員たちにくらべ、バッジをつける学生やサラリーマンが少なくなった。所属を意識させるバッジは窮屈なせいだろうか。
本文を読むトロイメライ
著者: 小原 紘韓国通信NO683 セロ弾きのゴーシュは町の活動館のセロ弾きだ。遅くまで練習しているゴーシュに三毛猫がシューマンのトロイメライを弾いてくれと頼む。 宮沢賢治はチェロやオルガンに親しみ、西洋音楽にも造詣が深かったようで
本文を読む変なオジサン
著者: 小原 紘韓国通信NO682 小学校からの帰り道、早稲田のグランド坂下にその人は立っていた。丸坊主に大きな顔に大きな目、いつも上半身は裸の半ズボン姿だった。 「ワッハッハー」と大声で笑い、手で胸をパンパンと叩いていた。「笑え笑
本文を読むベンセレーモス(Venceremos)! 勝利は我らに
著者: 小原 紘韓国通信NO681 チリの革命歌「ベンセレーモス」を思い出した。 世界で初の自由選挙によって誕生したアジェンデ社会主義政権(1971~1973)はCIAの露骨な干渉とクーデターによって抹殺された。地球の裏側で起きた前
本文を読む暑さ寒さも彼岸まで
著者: 小原 紘韓国通信 NO680 本格的な秋の到来。10月に入り、9月に報告できなかったことを思い出している。 地域に住む外国人に日本語を教えるボランティアを始めてから10年以上になる。そこで、慣用句「暑さ寒さも彼岸まで」から彼
本文を読む総裁選より総選挙!!
著者: 小原 紘韓国通信NO679 連日の自民党総裁選の話題にうんざり。『週刊金曜日』NO1345/9.17号「総裁選より総選挙!!」という特集記事に共鳴、今回号の見出しにした。 緊急事態宣言のさなか、国政をほったらかして総裁選にう
本文を読む25%の政権~それは悪夢だ
著者: 小原 紘韓国通信NO678 前回選挙で自民党は投票総数の47.8%で74.4%の議席を獲得した。 戦後二番目に低い投票率(53.68%)と野党の競合に助けられ、わずか25%の絶対得票率で安定多数を手中にした。 違法ではない
本文を読む「滅茶苦茶でごじゃりまするがな」
著者: 小原 紘韓国通信NO676 往年の喜劇人花菱アチャコを思い出す。困ると、とぼけ顔で「滅茶苦茶でごじゃりまするがな」と笑わせた。何がそんなに可笑しかったのか思い出せないが、小学生だった僕はよく笑った。 腹が立ち、胸塞がる毎日。
本文を読むそなぎ(にわか雨) <下>
著者: 小原 紘そなぎ(にわか雨) <下> 原作 황 순훤(ファン・スノン) 訳 小原 紘 見上げると、いつのまにか、墨のように黒い雲が空にひろがっていた。にわかにあたりが暗く、風がざわざわと草木をふるわせはじめた。また
本文を読む『そなぎ』と私
著者: 小原 紘韓国通信NO675 コロナに感染しても原則自宅療養と首相に言われてしまった。自宅療養者と死者は急増、自殺者も後を絶たない。まぎれもなく政府の棄民宣言だ。 広島原爆投下から76年の式典で首相は用意された挨拶文を読み飛ば
本文を読む希有・前代未聞のオリンピックが始まった
著者: 小原 紘韓国通信NO674 感染症パンデミックと政治不信ただ中のオリンピック。開会式は現実と思えない異次元の世界。空しさとやるせなさが漂い正視に忍びないものだった。狂気の沙汰としか言いようがない。選手たちに悲劇を演じさせる主催
本文を読むオリンピックは中止せよ!
著者: 小原 紘韓国通信NO673 金儲けと政治利用を目的としたオリンピックはいさぎよくやめるべきだ。 政府はあくまで開催に固執するが、緊急事態宣言の下、無観客で行われるオリンピックは惨憺たるものになるに違いない。首相にはもはや潰れ
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