「菅内閣はいったいどこの国の政権なんだろう」。思わずそうつぶやいてしまった。17日から予定されている菅首相の沖縄訪問を前にしての首相の発言と、同じ日に発せられた仙谷官房長官の沖縄県の米軍基地負担についての発言に、である
本文を読む岩垂 弘の執筆一覧
大賞に沖縄タイムス・長崎新聞・神奈川新聞合同企画「安保改定50年」 -今年度の平和・協同ジャーナリスト基金賞決まる-
著者: 岩垂 弘反核・平和、協同・連帯、人権問題などに関して優れた作品を発表したジャーナリストを顕彰する活動を続けている平和・協同ジャーナリスト基金(代表委員=慶應大学名誉教授、白井厚、翻訳家・作家、池田香代子、ジャーナリスト、田畑光
本文を読む福竜丸平和協会に「焼津平和賞」 -背景に焼津市民の意識変化か-
著者: 岩垂 弘わが日本は、政治、外交、経済、福祉、教育など基幹的な面で「劣化」や「退化」が進んでいるのではないか。そう思わせる出来事が跡を絶たない。まさに暗い気持ちになることが多すぎるが、「それでも、世の中、少しずつ進んでいる面もあ
本文を読む私たちは自身が鼓舞される言葉をもっているだろうか -あるリサイタルの会場で考えたこと-
著者: 岩垂 弘一夕のリサイタルが、私を50数年前に引き戻した。そして、そこで朗読された一編の詩が、私に「言葉」についての考察を促した。 そのリサイタルは10月14日夜、東京・上野の東京文化会館小ホールで開かれた「坂本朱リサイタル」
本文を読む反戦運動に感ずる日米の差 -民主主義の成熟度か、それとも民族性か-
著者: 岩垂 弘「反戦」にからむ2つの集会を相次いで見聞する機会を得た。「本多立太郎さんを想い語る会」と「『冬の兵士』証言集会」だ。2つの集会を通じて印象づけられたことの一つは、日米の差、すなわち両国における国民意識の差だった。 「本
本文を読むNHK記者の捜索情報漏洩の背景にあるもの -ジャーナリズムと記者像の変質-
著者: 岩垂 弘驚いた。NHK記者が、大相撲の野球賭博問題で警視庁が家宅捜索に乗り出すとの情報を、日本相撲協会の関係者に携帯電話からメールで送っていたという事件にである。この事件には、たまたまNHKに取材のルールや記者としてのモラルを
本文を読む新聞はだれのために存在しているのか -韓国併合100年に関する報道で感じたこと-
著者: 岩垂 弘「新聞はいったいだれのために存在しているのだろう」。このところ、そう思わせられることが少なくない。沖縄・普天間基地の移設問題に関する報道でもそう感じたが、これもその一例だ。 今年は、日本にとって、さまざまな点で節目の
本文を読む対米追従路線が鮮明になった菅改造内閣 -自民党政権時代に逆戻り-
著者: 岩垂 弘9月17日、菅改造内閣が発足した。閣僚の顔ぶれをみてとっさに私の脳裏を走った懸念の一つは、「これで『対米追従路線』が一層強まるな」というものだった。まるで、自民党時代に戻ってしまったかのような印象である。 昨年8月の
本文を読む米国で広がる「在沖米海兵隊不要論」を伝える
著者: 岩垂 弘沖縄在住の、知り合いのジャーナリストから手紙をもらった。「琉球新報の記事を読むよう多くの方々に伝えてほしい」という内容だ。そのジャーナリストによれば、在沖米海兵隊の不要論が米国議会内に出ており、琉球新報の特派員がそれを
本文を読むあの大戦の呼称を統一できないか -敗戦65年を機に改めて思う-
著者: 岩垂 弘8月19日付の朝日新聞朝刊「声」欄に載った投書が、私の関心をひいた。「あの大戦の名称 統一できないか」と題する投稿で、65年前の8月15日に日本の敗戦で終わったあの一連の戦争をどのような名称で呼ぶのが一番適切かと問うた
本文を読むお粗末だった「ビキニ環礁世界遺産」報道 -肝心なことを書かない各紙-
著者: 岩垂 弘マスコミ界には「8月ジャーナリズム」という用語がある。いわば業界用語の一つだが、毎年、8月になると、新聞やテレビなどマスメディアが競って「戦争特集」を組み、戦争の悲惨さ、平和の尊さを訴えることから生まれた用語だ。8月は
本文を読む世界に届いたヒロシマの声 -歴史的な日となるか、2010年の「8・6」-
著者: 岩垂 弘「原爆被爆から65年。核兵器廃絶を訴え続けてきた広島の声は、ようやく世界に届いた」。8月6日の広島原爆の日を中心に広島市で繰り広げられた多くの催しを見て回った印象を一言でいうならば、そういうことになろうか。そして、世界
本文を読む今こそ思い起こそう小林トミさんを 「安保」から50年、なお続く声なき声の会
著者: 岩垂 弘第2次世界大戦後の日本で最大の大衆運動とされる1960年の日米安保条約改定反対闘争から、今年6月で満50年になる。日本を揺るがしたこの闘争の片鱗をもはやほとんど見ることができないが、その後も「安保反対」を掲げてこの50
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