岩垂 弘の執筆一覧

旧陸軍被服支廠を耐震化して保存へ 市民らの要望で広島県が方針転換

著者: 岩垂 弘

 「解体」か「保存」かで問題になっていた広島市の被爆建物「旧陸軍被服支廠」が、持ち主の広島県が、これまでの方針を転換し、同被服支廠を耐震化して保存を図ることになった。同県が5月19日に正式に表明したもので、これまで被服支

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「ラッセル・アインシュタイン宣言」を新訳 日本パグウォッシュ会議が66年ぶりに

著者: 岩垂 弘

 今から66年前の1955年7月9日に発表された「ラッセル・アインシュタイン宣言」の新訳が5月3日に日本パグウオッシュ会議から発表された。  この宣言は、ビキニ被災事件をきっかけに生まれた。1954年3月1日に太平洋のビ

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日本山妙法寺、世界平和のためのさらなる精進を誓う 

著者: 岩垂 弘

世界各地で平和運動を展開していることで知られる日本山妙法寺(事務局=東京・渋谷)の藤井日達山主の37回忌法要が4月29日、千葉県鴨川市の同寺清澄山道場で行われた。「恩師行勝院日達聖人第三十七回忌追考報恩大法要」と題された

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憲法破壊にまっしぐらの菅政権 5月3日は75回目の憲法記念日

著者: 岩垂 弘

 5月3日は75回目の憲法記念日。安倍晋三内閣の時代は、毎年、この日が近づくと必ず、安倍首相が改憲への強い決意を表明したものだが、安倍政権を引き継いだ菅義偉首相はこれまでのところ、そのような決意表明はしていない。が、その

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東京オリンピック・パラリンピックは開催すべきでない 世界平和七人委がアピール

著者: 岩垂 弘

 世界平和アピール七人委員会は4月20日「今夏の東京オリンピック・パラリンピックは開催すべきではない」というアピールを発表した。  アピールは、まず、新型コロナウイルス感染症が拡大し続けているのに、政府による科学の軽視・

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「原発再稼働に固執する菅内閣を打倒しよう」 福島原発事故10年、さようなら原発首都圏集会

著者: 岩垂 弘

 東京電力福島第一原発の事故から10年を経た2021年3月27日(土)午後1時30分から、東京の日比谷公園大音楽堂で「3・27福島事故10年 さようなら原発首都圏集会」が開かれた。さようなら原発一千万署名市民の会の主催。

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「生協、お前もか」。幹部が取引先からゴルフ接待 コープこうべ、組合長と常務理事を解職

著者: 岩垂 弘

 「生協、お前もか」。3月7日付の日本経済新聞朝刊社会面に載った2段の記事が目に入った時、私は心の中でそう叫ばずにはいられなかった。そこには、生活協同組合「コープこうべ」(神戸市)の組合長らが、取引先の企業から長期間にわ

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インフラの整備は進んだが暮らしは戻らず 福島原発事故から10年の現地を見る

著者: 岩垂 弘

 「インフラ(防潮堤、鉄道、道路、公営住宅など)の整備は進んだが、人びとの暮らしは戻っていない」。東日本大震災で東京電力福島第1原子力発電所が事故を起こしてから3月11日で10年。その前日の10日に被災地の一つ、福島県富

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各団体がさまざまな方法で脱原発の訴え 福島原発事故から10年

著者: 岩垂 弘

 東日本大震災で東京電力福島第1原子力発電所が爆発事故を起こしてから、3月11日(木)でちょうど10年になる。このため、この日から4月にかけて、「脱原発」を掲げる団体が、さまざまな催しを展開する。  団体の中には、「福島

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原爆被害を訴え続けた関千枝子さんを悼む 歴史に残る『広島第二県女二年西組』

著者: 岩垂 弘

 原爆で斃(たお)れた旧制女学校の級友たちに代わって核兵器の残酷さとその廃絶を訴え続けた被爆者でフリージャーナリストの関千枝子さんが、2月21日、出血性胃潰瘍で亡くなった。88歳だった。原爆炸裂から76年。また1人、かけ

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在日韓国人評論家・鄭敬謨さんを偲ぶ 韓国民主化と南北統一に生涯を賭ける

著者: 岩垂 弘

 「一期一会」。2月17日付の新聞朝刊の訃報欄に目をやってとっさに脳裏に浮かんできたのは、この言葉だった。その訃報欄は、在日韓国人で評論家・統一運動家の鄭敬謨(チョン・ギョンモ)さんが、前日の16日に誤えん性肺炎のため9

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問われているのは日本人の人権意識 森・東京五輪組織委会長の女性蔑視発言が投げかけたもの

著者: 岩垂 弘

 「なんともみっともない展開で、開いた口がふさがらない」。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長=元首相=が2月3日の日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会で女性を蔑視する発言をしたにもかかわらず、い

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ミャンマーのクーデタ―に抗議する 世界平和七人委がアピール

著者: 岩垂 弘

 世界平和アピール七人委員会は2月8日、「ミャンマーのクーデターに抗議し、原状回復・民主化促進を求める」と題する緊急アピールを発表した。  アピールは、七人委として、ミャンマー国軍が2月1日にアウンサンスーチー国家顧問、

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日本政府は核禁条約への対応を転換せよ 世界平和七人委がアピール

著者: 岩垂 弘

 核兵器を全面的に禁止する核兵器禁止条約が1月22日に発効したが、それに先立つ同20日、世界平和アピール七人委員会が「核兵器禁止条約への日本政府の対応の根本的転換を求める」と題するアピールを発表した。  アピールはまず、

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キューバが米国政府を糾弾する声明を発表 米国によるテロ国家再指定に対抗して

著者: 岩垂 弘

 キューバ外務省は1月11日、「キューバをテロ支援国家として不正に指定、これに対する断固たる全面的な糾弾」と題する声明を発表した。  メディアによると、ポンペオ米国務長官は11日、キューバをテロ支援国家に再指定すると発表

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核禁条約不参加の日本政府への批判強まる 条約発効を前にして

著者: 岩垂 弘

 核兵器を全面禁止する核兵器禁止条約が1月22日に発効するが、それを前にして同条約に参加しない日本政府に国内各界から批判が強まっている。戦争で使われた核兵器で甚大な被害を受けた唯一の国の政府がこの条約にそっぽを向くという

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反原連が「金曜官邸前抗議」の休止へ 福島第1原発事故10周年を前に休止を惜しむ声

著者: 岩垂 弘

 東日本大震災に伴って生じた東京電力福島第1発電所事故以来、毎週金曜日に東京・霞ヶ関の首相官邸前で続けられてきた首都圏反原発連合(反原連)による「原発再稼働反対!首相官邸前抗議」(金曜官邸前抗議)が、今年3月末に休止する

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「人間に襲い掛かったウイルス」 新型コロナウイルス禍の2020年を送る

著者: 岩垂 弘

 コロナ禍に始まり、コロナ禍で終わる。2020年の世界と日本は、まさに、しつこい新型コロナウイルスにほんろうされ、混乱の日々だった。しかも、年末になっても新型コロナウイルス感染拡大は世界でも日本でも収まらず、人々は不安と

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労働者が企業の主人公に 労働者協同組合法が国会で成立

著者: 岩垂 弘

 労働者協同組合法が12月4日、参院本会議で可決、成立した。労働者自身が出資、経営し、働く事業体を協同組合の一形態として認めようという法律だ。日本の歴史に初めて登場する新しい労働形態、新しい協同組合の形態で、まさに日本社

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大賞に信濃毎日の日韓関係続きもの 「記憶を拓く 信州 半島 世界」 2020年度の平和・協同ジャーナリスト基金賞

著者: 岩垂 弘

 反核・平和、協同・連帯、人権擁護等を推進するための報道に寄与したジャーナリストらを顕彰する活動を続けている平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF。代表委員、ジャーナリストの田畑光永・鎌田慧の両氏ら)は11月30日 、2

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核兵器禁止条約批准50か国達成を祝う 世界平和アピール七人委がアピール

著者: 岩垂 弘

 世界平和アピール七人委員会は10月25日、「核兵器禁止条約批准50か国達成を祝す」と題するアピールを発表した。  核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)によると、前日の24日、中米・ホンジュラスが、核兵器禁止条約を批准

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「平和の鐘 一振り」が約80カ所に広がる 「長崎原爆の惨禍を忘れまい」の思いを込めて

著者: 岩垂 弘

 「こよなく晴れた青空を 悲しと思うせつなさよ……」。9月28日夜、テレビを観ていたら、藤山一郎が歌う古関裕而作曲の『長崎の鐘』が流れてきた。そうだ、ここで歌われている「長崎の鐘」とは、被爆して崩れた浦上天主堂の瓦礫の中

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学術会議会員の任命拒否は許容できない 平和アピール七人委が緊急の訴え

著者: 岩垂 弘

 菅首相が日本学術会議の推薦した会員候補105人のうち6人の任命を拒否した問題で、世界平和アピール七人委員会は10月7日、「日本学術会議会員の任命拒否は許容できない」と題するアピールを発表した。委員間でこの問題に関する首

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新聞の改憲問題報道に違和感 国会ばかりに目がゆき国民の動きは無視

著者: 岩垂 弘

 その記事を読んで、思わずうなってしまった。「こんな底の浅い記事を書いているから新聞は読まれなくなったんだな」と。その記事とは、朝日新聞9月12日付朝刊3面トップに載った『考 次期政権の課題』という続き物の6回目で、いわ

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早くも「原発推進の菅内閣を打倒しよう」の声 東京で、さようなら原発首都圏集会

著者: 岩垂 弘

 「9・18さようなら原発首都圏集会」が、9月18日(金)午後6時30分から、東京の日比谷公園大音楽堂で開かれた。さようなら原発一千万署名市民の会の主催。さる16日に発足した菅内閣が「安倍政権の取り組みをしっかり継承する

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「看板倒れ」の安倍内閣退陣へ レガシー(政治的遺産)ゼロの長期政権

著者: 岩垂 弘

 安倍晋三首相が8月28日に辞任を表明した。突然の辞任表明は各方面に衝撃を与えたようだが、首相に辞任を決意させた理由はいったい何だったのか。  支持率下落と政策行き詰まりで政権投げ出し  朝日新聞は「最長政権 突然の幕へ

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続々「2020・8・6」広島ルポ 被爆体験の継承に全力を注ごう

著者: 岩垂 弘

 8月6日に「被爆75年」を迎えた広島での取材で強く印象に残ったことを「広島ルポ」でいくつか書いてきたが、もう一つ挙げたい。被爆体験を風化させないために、それを次の世代に伝えようという取り組みが目立ったことだ。  全面的

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続「2020・8・6」広島ルポ 敵基地攻撃能力の保有に反対の声続々

著者: 岩垂 弘

  8月6日に「被爆75年」を迎えた広島での取材で強く印象に残ったことを「広島ルポ」上・下2回で紹介したが、広島で印象に残ったことは、他にも多々あった。その一つは、「8・6」直前に自民党が発表した「敵基地攻撃能力保有」提

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「2020・8・6」広島ルポ (下) 核兵器禁止条約の早期発効を

著者: 岩垂 弘

核兵器廃絶は遠い現実 「8・6広島」の取材を終え、8月7日朝、広島駅で東京行き新幹線に乗り込む前、新聞各紙を買った。乗車してすぐ各紙に目を通したが、その時、私の心をつかんだのは朝日新聞朝刊の一面トップ記事の見出しだった。

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「2020・8・6」広島ルポ (上) コロナ禍に封じ込まれた核兵器廃絶への諸行事

著者: 岩垂 弘

広島は8月6日、「被爆75年」を迎えた。米軍に原爆を投下された直後、「75年は草木も生えない」といわれただけに、今年はいわば「節目の年」であった。それだけに、広島には、核兵器廃絶に向けた盛り上がりが期待されたが、全国的な

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