岩垂 弘の執筆一覧

「日本人は歴史に学べ」 - 作家の半藤一利さん、終戦記念日に語る -

著者: 岩垂 弘

「過ちを繰り返さないために、日本人は歴史に学ばなくてはいけない」。昭和史研究の第一人者とされる作家の半藤一利さん(87歳)が、73回目の終戦記念日の8月15日、東京・池袋の映画館であった、自作の『日本のいちばん長い日』に

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核兵器禁止条約に不参加の日本政府を糾弾 - 被爆72年の「8・6広島」を歩く -

著者: 岩垂 弘

 8月6日は、米軍機が広島市に原爆を投下してから72年。この日を中心に、今年も広島では原爆の犠牲となった人々を悼む慰霊の行事や、核廃絶を求める集会が繰り広げられた。酷暑の炎天下、全国から多くの人々がこれらの行事や集会に集

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稀代の弁護士・池田眞規さんを悼む - 核兵器廃絶と被爆者救援に献身廃絶と被爆者救援に献身 -

著者: 岩垂 弘

 国連の会議で核兵器禁止条約が採択されたというニュースに接したとき、私の脳裏に浮かんできたのは、昨年11月13日に88歳で亡くなった池田眞規・弁護士のことだった。池田さんこそ、全身全霊を込めて平和憲法擁護と核兵器廃絶、被

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核兵器禁止条約採択を心から歓迎する - 世界平和七人委がアピール -

著者: 岩垂 弘

 核兵器禁止条約が7月7日、ニューヨークの国連本部で開かれた条約交渉会議で採択されたが、このことに関し、世界平和アピール七人委員会が同10日、「核兵器禁止条約採択を心から歓迎する」と題するアピールを発表した。   世界平

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「共謀罪」法の強行採決を決して忘れない  - 「声なき声の会」が6・15集会 -

著者: 岩垂 弘

 安倍政権が参院本会議で異例の強行手段により成立させた「共謀罪」法が7月11日から施行されるのを前に、同法が成立した6月15日に東京であったささやかな集まりで話し合われたことを紹介しておきたい。それは、反戦市民グループ「

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安倍政権は民主主義を殺そうとしている - 世界平和七人委が「共謀罪」法案審議で緊急アピール -

著者: 岩垂 弘

 世界平和アピール七人委員会は6月10日、「国会が死にかけている」と題する緊急アピールを発表した。  世界平和アピール七人委は、1955年、世界連邦建設同盟理事長で平凡社社長だった下中弥三郎の提唱により、人道主義と平和主

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新聞の圧倒的多数が「共謀罪」法案に廃案・徹底審議を主張 - 成立賛成派はごく少数 -

著者: 岩垂 弘

 参院で審議中の組織的犯罪処罰法改正案(「共謀罪」法案)について、全国の新聞はどう論じているか。それを知りたくて、国立国会図書館で閲覧できる全国の新聞52紙の社説を調べてみた。そうしたら、「共謀罪」法案を成立させよと主張

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米軍基地の沖縄集中は「本土による差別」 - 日本復帰45年を迎えた沖縄県民のいらだち -

著者: 岩垂 弘

 5月15日は沖縄が日本に復帰して45年にあたる日だった。新聞各紙はこの日を中心に「沖縄の日本復帰45年」をテーマに特集を組んだり、社説を発表したりしたが、中でも最も私の心をとらえたのは、同月12日付の朝日新聞朝刊に載っ

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改憲志向増すもなお9条を堅持 - マスメディアの全国世論調査 -

著者: 岩垂 弘

 5月3日は日本国憲法施行から70年にあたった。この日に向けてマスメディアは憲法に関する全国世論調査を行い、その結果を発表した。それを分析すると、改憲派が増えつつある傾向がみてとれるが、その一方で憲法9条(戦争の放棄、軍

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「改憲、共謀罪創設を許さない」 - 東京で憲法施行70年を記念する大集会 -

著者: 岩垂 弘

 日本国憲法施行70年にあたる5月3日(水=祝日)、東京・江東区有明の東京臨海広域防災公園で、「施行70年 いいね!日本国憲法―平和といのちと人権を!―5・3憲法集会」と題する集会が開かれた。主催者発表で5万5000人が

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今こそ日本国憲法を守り生かそう - 施行70年を記念して統一集会へ -

著者: 岩垂 弘

日本国憲法が施行されたのは1947年5月3日である。それから70年にあたる5月3日(水=祝日)、東京・江東区有明の東京臨海広域防災公園で、大規模な集会が開かれる。「施行70年 いいね!日本国憲法」「平和といのちと人権を!

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アナクロニズムも極まれり 「教育勅語、教材としてならOK」との閣議決定

著者: 岩垂 弘

 「アナクロニズムもついにここまで来たか」。安倍内閣が教育勅語について政府答弁書を閣議決定したとのニュースを読んだ時、私はそんな感慨に襲われた。答弁書が「憲法や教育基本法等に反しないような形で教材として用いることまでは否

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今こそ知ってほしいアラゴンの詩 - 4月から教員や学生となる方へ -

著者: 岩垂 弘

 4月は門出の季節だ。中には、4月から初めて教壇に立つ人や、初めて大学の門をくぐる人もいるだろう。私は、その人たちの新しい門出を祝って、フランスの詩人、ルイ・アラゴン(1897―1982年)の詩の一節を贈りたいと思う。こ

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「森友学園問題」や「共謀罪」にも怒りの声 - 東京で「さようなら原発全国集会」 -

著者: 岩垂 弘

 東京電力福島第1原子力発電所の事故から6年経ったのを機に、「いのちを守れ! フクシマを忘れない さようなら原発全国集会」と題する集会が3月20日午前11時から、東京の代々木公園で開かれた。国会で、国有地が不当に安い価格

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今日のジャーナリズムの姿勢を鋭く問う   『米騒動とジャーナリズム 大正の米騒動から百年』

著者: 岩垂 弘

 大正期の日本を震撼させた米騒動から来年(2018年)で100年になる。その記念すべき年を前に『米騒動とジャーナリズム 大正の米騒動から百年』という本が刊行された。1918年(大正7年)夏に富山県東部沿岸地域に端を発し、

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脱原発団体が連続的な集会へ - 東電福島第1原発事故から6年 -

著者: 岩垂 弘

 国民の約6割は原子力発電所の再稼働に反対する。なのに、世界に衝撃を与えた原発事故はまだ収束せず、そればかりか核燃料サイクルはすでに完全に破たんしたにもかかわらず政府と電力業界は原発の再稼働を急ぐ。これが、この3月11日

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大学・研究機関等の軍事化に反対する - 世界平和アピール七人委が訴え -

著者: 岩垂 弘

 世界平和アピール七人委員会は2月24日、「大学・研究機関等の軍事化の危険性を、国民、科学者・技術者、大学研究機関等、ならびに日本学術会議に訴える」と題するアピールを発表した。   同七人委は、1955年、世界連邦建設同

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日本の核兵器廃絶運動のあり方を批判 - 「ラロック証言」の元米海軍提督が死去 -

著者: 岩垂 弘

 1月11日付の「しんぶん赤旗」に載った訃報が目を引いた。そこには、元米海軍提督で、ミサイル巡洋艦プロビデンスの艦長を務めたジーン・ラロック氏が昨年10月31日に98歳で死去したとあった。「米艦船は日本に核兵器を持ち込ん

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改めてこの船の航跡に注目しよう - 第五福竜丸建造から70年 -

著者: 岩垂 弘

 東京・夢の島の一角に立つ「都立第五福竜丸展示館」を久しぶりに訪れた。毎年、「ビキニ・デー」の3月1日が近づくと、この展示館を訪ねてみようかという気持ちになるが、今年は、ここに展示されている船・第五福竜丸が建造から70年

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日本山妙法寺、平和運動でのさらなる精進を誓う - 藤井日達山主の33回忌法要で -

著者: 岩垂 弘

 日本山妙法寺の藤井日達山主の33回忌法要が1月9日、千葉県鴨川市の同寺清澄山道場であった。「恩師行勝院日達聖人第三十三回忌」と題された法要には、厳しい寒さの中、同寺の僧侶、信徒をはじめ日蓮宗各宗派代表、インド、スリラン

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今こそ大衆運動の再構築を - 改憲に抗う人たちを結集するために -

著者: 岩垂 弘

 新しい年がスタートしたが、安倍政権と自民党は早々と今後の政治方針を打ち出した。明文改憲と「共謀罪」の制定である。「安倍一強」「一強多弱」といわれる政治状況の中で、改憲や「共謀罪」に反対する陣営はどう立ち向かったらいいの

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大賞に毎日新聞夕刊編集部の「夕刊・特集ワイド」  - 2016年度の平和・協同ジャーナリスト基金賞 -

著者: 岩垂 弘

 反核・平和、協同・連帯、人権擁護等を推進するための報道に寄与したジャーナリストらを顕彰する活動を続けている平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF。代表委員、歴史学者・色川大吉、慶應義塾大学名誉教授・白井厚の両氏ら)は1

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巨星墜つ、フィデル・カストロ氏が死去 - 共産陣営では稀に見る清廉さが長期政権を生む -

著者: 岩垂 弘

 キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長が11月25日、死去した。90歳だった。20世紀から21世紀にかけて世界の共産主義・社会主義運動を率いたレーニン、スターリン、毛沢東、ホー・チ・ミン、金日成、チトーらの亡き後

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学ぶことの意義を知る - 映画『まなぶ 通信制中学 60年の空白を越えて』を観る -

著者: 岩垂 弘

 「学ぶってなんと素晴らしいことだろう」。その映画を見終わった時、私の心を満たしたのは、そんな感慨だった。その映画とは、通信制中学校で学ぶ高齢者たちを追ったドキュメンタリー映画『まなぶ 通信制中学 60年の空白を越えて』

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「正義は最後には勝利する」 - 国連総会におけるキューバ外相の演説 -

著者: 岩垂 弘

 国連総会は10月26日、キューバが提案した、1962年から続く米国の対キューバ経済封鎖の解除を求める決議案の採択を行ったが、賛成191、反対ゼロ、棄権2(米国とイスラエル)で採択された。国連総会では、同趣旨の決議案がこ

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「対キューバ経済封鎖解除」反対はゼロに - 国連総会が解除を求める決議案採択 -

著者: 岩垂 弘

 国連総会(193カ国)は10月26日、米国による対キューバ経済封鎖の解除を求める決議案の採択を行ったが、米国が初めてこれに反対せず、棄権した。この結果、決議案は賛成191、反対ゼロ、棄権2(米国とイスラエル)で、25年

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反戦のスタンディングをして逝ったスポーツ記者 - むのたけじさんの影響か -

著者: 岩垂 弘

 10月15日から新聞週間が始まった。これに先立つ同月8日、東京・日比谷の日本プレスセンター内の日本記者クラブで、元朝日新聞記者・川島幹之(かわしま・もとゆき)さんを偲ぶ会があった。「日本報道界の拠点」といわれる同プレス

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脱原発が県民に広く浸透 - 新潟県知事選で再稼働慎重派が勝利 -

著者: 岩垂 弘

 10月16日におこなわれた新潟県知事選で、医師で原発の再稼働に慎重姿勢の無所属候補、米山隆一氏=共産、社民、自由推薦=が、同県長岡市の前市長で無所属候補の森民夫氏=自民、公明推薦=らを破って初当選した。この結果、安倍政

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原発事故から5年半の福島を見る - 遅々たる復興、進む荒廃 -

著者: 岩垂 弘

 東京電力福島第1原子力発電所が東日本大震災で事故を起こしてから5年半たったのを機会に10月5日、原発事故被災地の福島県を訪れた。原発事故被災地・福島の現地見学は2015年2月、同年10月に次いで今回が3回目。被災地のご

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キューバの当面の対米要求は経済封鎖の解除 - キューバ友好の集いで鮮明に -

著者: 岩垂 弘

 駐日キューバ大使館主催の「第4回全国キューバ友好の集い」が9月25日、東京で開かれたが、集いを通じて、昨年7月に米国と54年ぶりに国交を回復したキューバの対米交渉における当面の最大課題が、経済封鎖の解除であることが明ら

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