福島第一原発1~4号炉内は、高濃度汚染のため修復作業がいぜん難航している。原子炉格納容器の圧力を下げる排気(ベント)が遅れ、放射能漏れを拡大させてしまった。この点につき、原子炉設計者だった後藤政志氏(芝浦工大非常勤講師)
本文を読む池田龍夫の執筆一覧
大阪市が「関西電力原発の廃止」を株主提案へ
著者: 池田龍夫昨年暮れ就任した橋下徹・大阪市長は、矢継ぎ早に市政改革提案を打ち出している。その一つとして、「関西電力原発を可及的速やかに廃止する」ことなどを盛り込んだ提案を関電株主総会で突きつける方針を打ち出した。 「送電部門の別会社
本文を読む「原子力規制庁」発足、先延ばしに驚く
著者: 池田龍夫原子力の安全規制を目指していた「原子力規制庁」の4月発足が先延ばしされた。野田佳彦政権の不手際から、原子力安全改革法案の年度内成立が絶望的になったからだ。 「原子力規制庁」は、原発を推進してきた経済産業省から原子力安全・
本文を読む「核燃料サイクル」問題の見直しを
著者: 池田龍夫大飯原発の第一次ストレスト結果を受け、野田佳彦政権が再稼動を決めるのではないかと取り沙汰されているが、核燃料サイクル稼動へ向けた動きも気がかりである。 MOX燃料を100%使う原発計画 朝日新聞3月19日付夕刊が「核燃料
本文を読む「沖縄返還」密約文書の開示、再び認めず
著者: 池田龍夫沖縄返還(1972年)の密約文書をめぐり、NPO法人「情報公開クリアリングハウス」三木由希子理事長が、国の不開示決定取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は3月15日、一審東京地裁判決に続き請求を退けた。 三輪和雄
本文を読む「甲状腺がん」予防の検査態勢を急げ
著者: 池田龍夫放射性ヨウ素による甲状腺がんリスクは、ヨウ素の半減期が短いことを理由に、実態究明は一向に進まず、住民の不安感が募っている。甲状腺はノド仏の下にあり、ヨウ素を取り込む性質があって、特に子供への影響が大きいという。ところが、
本文を読む国連・人権委が「普天間問題」で日本政府に質問状
著者: 池田龍夫普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古(名護市)移設問題は、暗礁に乗り上げたまま。日米両政府が2月に合意した「米海兵隊4700人のグアム先行移転」が、「辺野古移設」とセットになっているため、地元・沖縄の了解を得られないからだ。
本文を読む愛川欽也が4月7日に「kinkin .tv」を開局
著者: 池田龍夫CS放送「朝日ニュースター」の看板番組「愛川欽也パックインジャーナル」が3月末で放送打ち切ると2月13日付ウオッチで伝えたが、同番組存続を望む声が高まっていた。このため、愛川氏は「自由な言論の場を引き続き提供したい」と決
本文を読む「秘密保全法案」を急ぐ〝時代状況〟を危惧
著者: 池田龍夫政府が今国会提出を目指す「秘密保全法案」に対して、日弁連など有識者からの問題点が指摘されているものの、メディア側の関心が乏しいのが気懸かりである。有識者会議が昨年8月まとめた報告書によると、秘密保全法案は、防衛・外交・治
本文を読む「普天間飛行場・固定化」を危惧 急浮上の「グアム先行移転」計画
著者: 池田龍夫「米海兵隊のグアム先行移転」計画が急浮上して、その波紋が広がっている。果たして、米軍基地に悩む「沖縄」の負担軽減につながるだろうか。…手詰まり状態の「普天間飛行場の辺野古移設」を打開するため、米国防総省が打ち出したもので
本文を読む「原発の真実と嘘――原発は犯罪である」
著者: 池田龍夫「チェルノブイリ・フクシマ・明日の地球」――明治大学リバティタワーで「原発を考える市民集会」が2月25日、開催された。現代史研究会・ちきゅう座・DAYSJAPAN共催で、第一会場は300人を超す参加者。第二会場を特設して
本文を読む波乱含みの「大飯原発再稼働」問題
著者: 池田龍夫「大飯原発3・4号機の再稼働に待った!」をスローガンに、参議院議員会館講堂で2月20日午後1時から、緊急院内集会が開かれた。環境保護団体「FоE Japan」と「福島老朽原発を考える会」主催で、全国の市民団体や一般参加者
本文を読む「原発の安全指針ズサンだった」と斑目委員長
著者: 池田龍夫福島第一原発事故に関する国会の事故調査委員会(委員長、黒川清・元日本学術会議議長)は2月15日、第4回会合を開き、原子力安全委員会の斑目春樹委員長と経済産業省原子力安全保安院の寺坂信昭・前院長を参考人に招いて意見を聴取し
本文を読む大飯原発ストレステストと再稼働
著者: 池田龍夫経済産業省原子力安全・保安院は2月13日、関西電力大飯原発3、4号機再稼働に向けたストレステスト(耐性評価)の1次評価を「妥当」とする審査書をまとめ、内閣府の安全委委員会に報告した。 原子力安全・保安
本文を読む「愛川欣也パックインジャーナル」放映打ち切りへ
著者: 池田龍夫CS放送「朝日ニュースター」の看板番組「愛川欣也パックインジャーナル」が、3月末を最後に放映が打ち切られる。親会社「テレビ朝日」の経営合理化によるものと伝えられるが、14年間も親しまれてきた番組を惜しむ声が強い。毎週
本文を読む「脱原発」へ向け、意義ある出版記念の集い
著者: 池田龍夫「脱原発」のうねりが全国に広がっているが、2月8日夜、東京千代田区でユニークな出版記念会が開かれた。原発論議が高まる中、いま注目を集めている弁護士2人が〝警世の書〟を相次ぎ出版。各界の同志が集まり、「脱原発の集い」の
本文を読む岩国基地への「一部海兵隊移設」提案も
著者: 池田龍夫「沖縄・海兵隊のグアム先行移転」に関する日米審議官協議が2月7日未明(日本時間)ワシントンで開かれ、普天間飛行場移設に関する動きが慌しくなってきた。7日朝刊各紙の報道によると、「海兵隊4700人のグアム先行移転」とは
本文を読む沖縄・海兵隊がグアム先行移転へ
著者: 池田龍夫玄葉光一郎外相は2月4日夜、2006年に合意した沖縄の普天間飛行場移設を含む在日米軍再編計画につき外務省で記者会見し、手詰まり状態打開の見直し作業に入ったことを明らかにした。6日からワシントンで行われる日米審議官級協
本文を読む「検証~原発事故報道」シンポジウム
著者: 池田龍夫「メディアは何を伝えたか~検証・原発事故報道」と銘打ったシンポジウムが2月1日夜、毎日新聞東京本社で開かれた。「新聞綱領制定25周年」に当たって毎日新聞労組が主催したユニークな企画で、原発報道を検証する画期的な試み。
本文を読む原発災害の苦悩は続く ─ 「廃炉」に向け、積極的姿勢を示せ
著者: 池田龍夫東日本大震災・福島第一原発事故(2011年3月11日)から11カ月、犠牲者1万9312人のうち、3446人(福島217、宮城1861、岩手1358人)の行方はいぜん不明だ。被災地から避難した人は約15万人に上り、「家
本文を読む地震・原発関連「公式議事録」を作らなかった大失態
著者: 池田龍夫東京電力福島第一原発事故対応に関係する政府・東電関係の議事録がほとんど残されていないことが判明、ズサンな文書管理への非難が高まっている。大災害の原因究明のため、重要な公式議事録を作らなかったとは前代未聞で、国際的にも
本文を読む世田谷区が電力〝入札〟に踏み出す
著者: 池田龍夫東京都世田谷区は1月23日、新年度から区役所庁舎や区立小中学校など111施設で使用する電力について、競争入札を実施すると発表した。「脱原発」を掲げて昨年春初当選した保坂展人区長が決断したもので、〝東電離れ〟を加速する
本文を読む「君が代」斉唱・上告審で、新たな判断基準示す
著者: 池田龍夫卒業式・入学式シーズンになると、公立学校での「君が代」斉唱をめぐるトラブルが起きて懲戒騒動を引き起こしてきた。東京都の教職員が式典で日の丸に向かって起立せず、君が代を斉唱しなかった理由で処分された件につき最高裁第一小
本文を読む「大飯原発」ストレステストをめぐる混乱
著者: 池田龍夫定期検査で停止した原発を再稼働するためにはストレステスト(耐性評価)を行い、経済産業省原子力安全・委員会の審査を経た上で、政府が最終判断するのが原則。「3・11原発事故」を教訓に強化されたチェック体制に基づき、初の審
本文を読む原発事故収束の険しさ訴えた「世界会議」の意義
著者: 池田龍夫原子力の問題点を話し合う「脱原発会議 2012 YOKOHAMA」が1月14~15日、横浜市西区「パシフィコ横浜」で開催された。約30カ国から延べ1万2000人が「脱原発」を目指し、テーマ別「セッション」を開いて討論
本文を読む原発事故被害、なお続く「家族離散」
著者: 池田龍夫福島大学災害復興研究所が実施した「双葉郡8町村災害復興調査」がまとまり、関西学院大学シンポジウムで1月8日報告された。福島第1原発事故で最も被害の大きかった地域の調査で、「離散家族」の悲劇的実態を映し出している。調査
本文を読む福島県の「帰還困難」地域住民が2万5000人
著者: 池田龍夫政府は昨年暮れ、福島第一原発事故周辺の警戒区域を放射線量によって、①50㍉シーベルト以上を「帰還困難区域」②20~50㍉シーベルト未満を「居住制限区域」③20㍉シーベルト未満を「避難指示解除準備区域」に3分類した。こ
本文を読む「大阪維新の会」勝利の波紋– 民主主義に挑戦的な言動を危惧
著者: 池田龍夫「大阪ダブル選挙」は2011年11月27日、投開票が行われ、「大阪都構想」を掲げる「大阪維新の会」の代表・橋下徹氏が市長選で、幹事長・松井一郎氏が府知事選で当選した。民主・自民に加え共産党も応援した平松邦夫氏(現職)を
本文を読む福島事故・避難区域を3段階に見直し
著者: 池田龍夫政府は12月26日、原子力災害対策本部の会合を開き、東京電力福島第一原子力発電所の事故で設置した避難区域について、住民の早期帰宅を目指す区域や長期にわたって居住を制限する区域など3つに見直す方針を決定。来年3月末をメド
本文を読む普天間の辺野古移設は困難 新打開策提示し〝沖縄差別〟払拭を
著者: 池田龍夫ラムズフェルド米国防長官(2003年当時)が普天間飛行場を空から視察、「世界一危険な飛行場」と驚いてから8年。――移設交渉のメドは全く立たず、混迷は深まるばかりだ。2011年9月の日米首脳会談でオバマ米大統領から「早期決
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