エジプトはアラブの盟主であり、政治、文化、流行の発信基地である。そのエジプト「革命」がアラブ世界に波及することは当然である。アルジェリア、リビア、イエメン、バーレーンなどで民衆蜂起が起きている。リビアでは40年も続くカ
本文を読む浅川 修史の執筆一覧
基軸通貨国の特権乱用による世界的なエネルギー、農産物価格上昇が日本に波及するとき
著者: 浅川 修史世界的にエネルギー、穀物、金属価格が上昇している。その原因として中国、ロシア、ブラジルなど新興国での需要増加が指摘されるが、根っこの原因は米国の金融政策=QE2によるドルの減価(あるいは将来の予想)である。 砂糖、コ
本文を読むアラブ世界の構造について ② 独裁と民主のハイブリッド体制の行方
著者: 浅川 修史1 エジプト「革命」の遠因を探る ソ連に見切り、1978年の大転換 エジプト、シリア、リビア、イラクなどアラブ民族主義・社会主義運動は東西冷戦構造下東側に組み込まれていた。これらの国の武器のほとんどソ連製であり、ソ
本文を読むアラブ世界の構造について ① 世俗派とイスラーム復興
著者: 浅川 修史1 1967年にはナセルを支持した民衆、現在となにが違うのか 1967年の第3次中東戦争でエジプトはイスラエルに惨敗する。ナセル・エジプト大統領は責任をとって辞任を表明した。「ナセル辞めるな」。大規模な民衆デモがナ
本文を読むイスラーム原理主義の元祖 ムスリム同胞団の実態と実力
著者: 浅川 修史混迷するエジプト「革命」。1981年以来,政権の座にいるムバラク大統領の退陣も近いと予想されている。ムバラク大統領が後継者と希望するスレイマン副大統領がすんなり政権を継承できる情勢でもない。「ツイッター大統領」と呼ばれ
本文を読むアラビア世界の中心、エジプト「革命」の意味
著者: 浅川 修史米国はエジプトのムバラク政権を見捨てたようだ。各種の報道によると、オバマ米大統領は1月29日から30日にかけて、トルコなど周辺3カ国と連合王国(UK)の首脳と電話会談を行い、「エジプト国民が求める政府への秩序ある移行」
本文を読む革命の組織論 歴史と宗教に学ぶ ④続・誰がユダヤ人か。ナチスの規定
著者: 浅川 修史誰がユダヤ人か。ユダヤ教の規定の次に歴史的な影響を与えたのはナチス(国民社会主義ドイツ労働者党)のユダヤ人規定だ。フランス革命でユダヤ人が解放されるまでのヨーロッパでは、ユダヤ教徒すなわちユダヤ人だった。だが、ユダヤ人に
本文を読む革命の組織論 歴史と宗教に学ぶ ③ 誰がユダヤ人か。ユダヤ教の規定
著者: 浅川 修史誰がユダヤ人になるのか。筆者は現在のところ3つの規定があると考える。基本はユダヤ教の規定である。「ユダヤ人(ユダヤ教徒)の母親から生まれたもの。あるいはユダヤ教に改宗したもの」。1950年に制定されたイスラエル帰還法は
本文を読む革命の組織論 歴史と宗教に学ぶ ② 3つの1神教の区別と連関
著者: 浅川 修史1 神の名前と属性 ユダヤ教、イスラム教の分権的組織論に入る前に、ユダヤ教を起源とする3つの1神教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)の区別と連関について述べる。ユダヤ教のラビ(教師)はたとえ話を用いて説明することが得
本文を読む革命の組織論 歴史と宗教に学ぶ ① 国際共産主義運動とカトリック教会
著者: 浅川 修史革命運動や社会運動を推進する際にどのような組織形態を採用するかは永遠のテーマである。どのような組織をつくるかは、置かれた社会環境、政治状況、創設者の好みによって左右される。が、一般的には少数の職業革命家による軍隊に似た固
本文を読む官僚機構が不滅の理由
著者: 浅川 修史「官僚支配は右手に政治家、左手にマスコミを使うことで成り立っている」。 昔のことになるが、こんな指摘を大蔵省(現在財務省)の高官から聞いた。この元高官はその後大学教授になり、今でもテレビなどでコメントしている。 同時期、
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