澤藤統一郎の執筆一覧

憲法23条は「専門領域の自律性」「公的学術機関による人選の自律」を保障するために置かれた。― 「加藤陽子の近代史の扉」

著者: 澤藤統一郎

(2020年11月22日) 昨日(11月21日)の毎日新聞朝刊に、「加藤陽子の近代史の扉」が掲載されている。月に一度、第3土曜日に連載の「学術コラム」だが、平易な表現で読み易い。 日本学術会議正会員になるはずが菅政権から

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学術会議会員だけではない。最高裁裁判官任命でも内閣の恣意は許されない。

著者: 澤藤統一郎

(2020年11月15日) ネットを漂流していると、人々のつぶやきに絶望的な気分になる。日本人の知性や理性や矜持は、どこへ行ってしまったのだろう。人は、かくもたやすく権力の情報操作に欺され操られてしまう愚かな存在なのか。

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司法も学術会議も、行政権力から独立していなければ存在価値はない。

著者: 澤藤統一郎

(2020年11月14日) 素晴らしい小春日和の土曜日。午後は、引きこもっての「第51回司法制度研究集会」だった。昨年に続いて、今年も自由法曹団/青年法律家協会弁護士学者合同部会/日本民主法律家協会の共催。ズームで参加で

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「国民に寄り添う」などと言う評判のよい王こそが、最も危険な王なのだ。

著者: 澤藤統一郎

(2020年11月13日) タイの首都バンコックが、若者たちの大規模なデモで揺れている。デモの要求は、プラユット軍事政権の退陣、憲法の改正、そして王政改革の三本柱。中でも注目されるのが王政改革の要求であるという。これまで

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「香港立法議員資格剥奪」と、「学術会議会員任命拒否」と。

著者: 澤藤統一郎

(2020年11月12日) 昨夜(11月11日)の時事配信記事のタイトルが、「中国、『忠誠』なき議員を排除 香港民主派は抗議の辞職表明」である。権力がその本性を剥き出しに、権力に抵抗する者の排除を断行したのだ。中華人民共

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嗚呼、中国よ。その大地には民主主義の芽は育たないのか。

著者: 澤藤統一郎

(2020年11月11日) 新華社電は、本日、中国の全国人民代表大会常務委員会会議が、香港立法会の議員資格として「中国や香港政府への忠誠心を求める」ことを決定した、と伝えた。「香港独立を宣伝したり、外国勢力に香港への介入

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日本学術会議「任命拒否」問題を、街頭で訴える。

著者: 澤藤統一郎

(2020年11月10日) 本日は、恒例の「本郷湯島九条の会」月例街頭宣伝活動。紺碧の空と陽ざしに恵まれ、本郷三丁目交差点・かねやす前に、マスク姿の12名が参加しました。手作りのプラスターを手に、ズラッと並ぶと壮観です。

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田中優子法大総長が語る「見せしめによる萎縮効果」

著者: 澤藤統一郎

(2020年11月9日) 菅義偉首相は法政空手部の出身だとか。空手部ではあっても、母校はまぎれもなく法政大学である。その法政の総長が田中優子。知名度抜群、歯切れのよい発言で知られるリベラル派の教養人。 菅首相とは反りの合

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高須克哉さん、みっともない「スラップ訴訟」はお止めなさい。

著者: 澤藤統一郎

(2020年11月8日) 医学・医師・医療・医薬の「医」の本字は、「醫」である。説文解字によれば形声文字で、音符の「殹」は「エイというまじないの擬声語」(大漢語林)、これに薬草を作る酒ないし酒器の「酉」を添えてできた文字

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不本意でも、潔く投票結果は受け入れなければならない。それが民主主義のイロハのイである。

著者: 澤藤統一郎

(2020年11月7日) 権力とはかつては暴力そのものであり、統治とは暴力の作用であった。権力は暴力による支配をカムフラージュする統治の正当性の根拠を欲した。それはなんでもよかった。被統治者が納得してくれる、もっともらし

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「権力は、憲法に定められた『学問の自由』という印籠の下にひれ伏さなくちゃいけない」のだ。

著者: 澤藤統一郎

(2020年11月6日) 我が国の首相は、我が国の言語で会話する能力があるのだろうか。政治家に不可欠なコミュニケーションの能力をもっているのだろうか。予算委員会の質疑を聞いていると、まことに心もとない。質問の意味が理解で

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ウンザリさせられる「トランプ選挙」の中での、ちょっとホッとする話。

著者: 澤藤統一郎

(2020年11月5日) アメリカ大統領選が気になってならない。本日早朝に、朝日デジタルが未確定5州を残して、「バイデン264選挙人を獲得」「ペンシルベニア、ジョージア、ノースカロライナ、ネバダのどれか一つを獲得すれば過

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大阪市廃止の住民投票 ー 「維新側のなりふり構わない姿勢は異様だ」

著者: 澤藤統一郎

(2020年10月31日) 本日の東京新聞「こちら特報部」の記事が、実によくできている。説得力十分。明日(11月1日)の「大阪市廃止の住民投票」の重要な資料だ。惜しむらくは、投票までに、この記事に目を通す大阪市民がどのく

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菅義偉、こんな人物を我が国の首相にしておいてよいものだろうか。

著者: 澤藤統一郎

(2020年10月29日) 本日の衆議院本会議。共産党の志位和夫が代表質問に立った。日本学術会議会員任命拒否問題での切り込みは実にみごとだった。誰が起案するのかは知らないが、分かり易く具体的に問題点を浮かび上がらせた質問

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内閣総理大臣に、学術会議推薦の会員任命を拒否する裁量はない。説明責任を免れる根拠もない。

著者: 澤藤統一郎

(2020年10月28日) 臨時国会は、本日からスガ総理に対する代表質問の始まりである。これを報じる主要各紙の見出しは、首相答弁が学術会議新会員任命拒否の理由を説明していないことに、最大の関心を寄せている。もっとも、何か

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青は藍より出でて藍よりも青く、スガはアベより出でてアベよりも奸佞なり。

著者: 澤藤統一郎

(2020年10月27日) A この8年近く、アベ政権の愚劣さ醜悪さにはほとほとウンザリだった。8月末にようやく幕引きとなって、少しはまともな新政権誕生かと期待したが、結局はアベ承継内閣の成立だという。なんということだ。

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スガ会見の「前例踏襲拒否」こそ、実は三権分立を突き崩す暴挙なのだ。

著者: 澤藤統一郎

(2020年10月23日) スガ政権による日本学術会議新会員任命人事介入問題は、今の社会の政治勢力や言論界を二分する大きなせめぎ合いとなっている。 一方に、ゴリ押しする権力と権力にベッタリへばりつく親権力勢力がある。他方

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