(2020年8月24日) 8月の終わらぬうちに、戦争のことを書き留めておきたい。1943年生まれの私は、むろん直接には戦争を知らない。知っているのは、「戦後」の社会と大人たちから聞かされる戦争の辛さである。どの家族にも召
本文を読む澤藤統一郎の執筆一覧
「政権長きが故に貴からず」ー 無能な政権の長きを以て迷惑と為す
著者: 澤藤統一郎(2020年8月23日・連続更新1701日) 通俗道徳を説く『実語教』の冒頭に、 山高きが故に貴からず 樹有るを以て貴しと為す 人肥えたるが故に貴からず 智有るを以て貴しと為す とある。これに、以下のように続けよう。
本文を読む「リツィート」も「いいね」も法的責任追及の対象となる。ネトウヨ諸君、中傷誹謗は慎まれよ。
著者: 澤藤統一郎(2020年8月22日) 伊藤詩織さんの大逆襲が始まった。私は、その勇気を称え、その行動を強く支持する。 弱い立場の者が被害に遭ったとき、泣き寝入りをしてはならない。泣き寝入りは破廉恥な加害者を図に乗らせることになる。社
本文を読む野党共闘の成立を恐れる産経の筆法に倣って
著者: 澤藤統一郎(2020年8月21日) 本日(8月21日)の産経社説が、「【主張】国民民主の解散 政策や理念は置き去りか」という表題。「政党とはかくも軽い存在だったのか。」「『選挙とカネ』目当てで離合集散を繰り返す野党の動きは目に余る
本文を読む証人買収容疑で秋元司逮捕。安倍晋三の、首相・総裁としての幾重もの責任。
著者: 澤藤統一郎(2020年8月20日) カジノの建設が、アベ政権経済政策の目玉のひとつとなっている。情けない経済政策ではないか。カジノとは賭博以外の何ものでもない。賭博とは、互いに相手の金をむしり合うゲームである。ゲームに加わるのは人
本文を読む「英霊」の望むところとして、首相の靖国参拝を正当化してはならない。
著者: 澤藤統一郎(2020年8月19日) 日本遺族会は、本年8月6日内閣総理大臣安倍晋三宛に、下記「靖国神社への参拝のお願い」なる要請書を提出した。その要請は実現しなかったが、靖国神社問題についての右派の言い分が良く表れている。これにコ
本文を読む靖国神社とはなんであるか。今、靖国とどのように向き合うべきか。
著者: 澤藤統一郎(2020年8月18日) 例年8月15日は、人々がそれぞれに過去の戦争と向き合う日である。戦争の悲惨さや愚劣さを思い起こし、語り継ぎ、語り合うべき日。そして、再びの戦争を繰り返してはならないとの真摯な誓いを新たにすべき日
本文を読むアパホテル記事について、関弁連に対する公開質問状。
著者: 澤藤統一郎公 開 質 問 状 2020年8月17日 関東弁護士会連合会 理事長 伊藤茂昭殿 質問者 別紙に記載の弁護士 計65名 私たちは、関東弁護士会連合会傘下の単位会に所属する弁護士の有志です。 連合会執行部におかれては、弁護
本文を読むメディアの天皇に対する阿諛追従に忌憚のない批判が必要だ。
著者: 澤藤統一郎(2020年8月16日) 本日(8月16日)の毎日新聞朝刊を見て仰天した。毎日は、私の永年の愛読紙である。その毎日が一面トップで昨日の戦没者追悼式の模様を伝えている。大きな横見出しで「75年、平和かみしめ」。ここまでは、
本文を読む戦争における死を、「尊い犠牲」と美化してはならない。
著者: 澤藤統一郎(2020年8月15日) 8月15日。75年前の今日、「戦前」が終わって「戦後」が始まった。時代が劇的に変わった、その節目の日。天皇の時代から国民の時代に。国家の時代から個人の時代に。戦争と軍国主義の時代から平和と国際協
本文を読む安倍政権の国会召集拒否は「国民への説明責任を回避」ー「立憲デモクラシーの会」が見解
著者: 澤藤統一郎(2020年8月14日) 誰の目にも、いま国会審議が必要である。新型コロナ対策が喫緊の重要課題である。審議すべきテーマは多岐に及んでいる。豪雨災害への対応も必要だ。イージスアショア計画の廃棄に伴って敵基地先制攻撃能力論な
本文を読む「風のたより」が伝える、忘れてはならないもの。
著者: 澤藤統一郎(2020年8月13日) 詩人の石川逸子さんからの「風のたより」が不定期に届く。「たより」から聞こえる風のこえは、忘れてはならないものを思い出させる。そして、弱い者、さびしい者たちの心を伝えている。 「たより」は、戦争の
本文を読む平田勝さんの「未完の時代」を読む
著者: 澤藤統一郎(2020年8月12日) 平田勝さんが、自分の出版社から自伝を出した。『未完の時代―1960年代の記録』(花伝社)というタイトル。帯に、「そして、志だけが残った ― 『未完の時代』を生きた同時代人と、この道を歩む人たちへ
本文を読むコントロールの効かない権力の恐怖 ー 中国習近平政権への徹底批判を
著者: 澤藤統一郎(2020年8月11日) いよいよ、習近平政権が香港の民主派に牙を剥いた。一つは、メディアに対する弾圧であり、もう一つは民主的活動家の逮捕である。「香港国家安全維持法」が武器とされている。これは対岸の火事という事態ではな
本文を読む歴史を歪め改憲を指向する「育鵬社版『歴史』『公民』教科書」の採択を許すな
著者: 澤藤統一郎(2020年8月10日) 注目の4年に1度の教科書採択、いま真っ盛りである。注目される理由は、これが日本の民主化度のバロメータであるからだ。残念なことに、このバロメータの指し示すところが最近芳しくない。歴史修正主義や国家
本文を読む長崎被爆の日に見る、地元の真摯さと政権の不誠実。
著者: 澤藤統一郎(2020年8月9日) 8月9日、長崎被爆の日である。犠牲者に対する鎮魂の祈りをともにしたい。そして、この犠牲を繰り返さぬための決意を再確認しなければならない。 長崎市には、「原爆被爆対策部」がある。そこに「平和推進課」
本文を読むアベ政権って、いったい何だ? これだ。
著者: 澤藤統一郎(2020年8月8日) 本日(8月8日)、第59回日本民主法律家協会定時総会が開催された。 コロナ禍のさなか、リアルの出席者はできるだけ押さえて、大半はOn-lineでの参加。これをハイブリッド方式というそうだ。昨年まで
本文を読む「9・1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」 ー ようやく、雨降って地固まるの趣
著者: 澤藤統一郎(2020年8月7日) 今年(2020年)の「9.1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」の準備は、例年にない波乱含みだった。一つは、3年越しの排外ヘイト団体「そよ風」の挑発妨害と、それに呼応した小池都政のイヤガラセ。そして、
本文を読む「核抑止論は虚構に過ぎない」 ー 広島平和式典挨拶から
著者: 澤藤統一郎(2020年8月6日) 1945年8月には、忘れることのできない諸事件が重なった。8月15日は、日本の歴史を分かつ日として、日本人にとって忘れてはならぬ日。これに対して、8月6日は世界の人類全体が戦慄の感情をもって記憶す
本文を読むいまなお、ニホン刑事司法の古層に永らえている《思想司法=モラル司法》の系譜
著者: 澤藤統一郎(2020年8月5日) 関東学院大学に、宮本弘典さんという刑事法の教授がいる。 この方が、紀要「関東学院法学」(第28巻第2号)に、「ニホン刑事司法の古層・再論 1:思想司法の系譜」という論文を掲載されている。貴重なもの
本文を読む「第2回 平和を願う 文京戦争展・漫画展」開催のお知らせ
著者: 澤藤統一郎(2020年8月4日) 期間:2020年8月10日(月)~12日(水) 時間:8月10日 13:00~18:00 8月11日 10:00~18:00 8月12日 10:00~16:00 場所:文京シビックセン
本文を読む週刊ポスト「安倍首相を引きずりおろす」「今こそ落選運動を」特集の意味。
著者: 澤藤統一郎(2020年8月3日) 本日の各紙朝刊に、週刊ポスト(8月14・21日合併特大号)の大広告。イヤでも目に飛び込んでくる冒頭タイトルが、白抜きの「今こそ落選運動2020を始めよう」である。落選させようという対象に驚く。なん
本文を読む安倍内閣は、速やかにコロナ対策臨時国会を招集せよ
著者: 澤藤統一郎(2020年8月2日) 梅雨は明けたか、 コロナはまだかいな。 コロナ明けるまで、 気が気でならぬ。 とにもかくにも 国会開いて審議を尽くせ。 一時はおさまっていたかに見え
本文を読むコロナには「無為・無策・無能・無気力・無責任・無節操」の「六無宰・アベ晋三」
著者: 澤藤統一郎(2020年8月1日) 今日から8月。未明に雨がやみ、梅雨空の雲が切れて東京は夏の陽が射しはじめた。しかし、今年の夏はいつもの輝く夏ではない。コロナ禍の夏、コロナに占領された囚われの夏である。感染はしたくないから、そのた
本文を読む「総点検・安倍政権のコロナ『対策』」を特集する「法と民主主義」7月号購読のお願い
著者: 澤藤統一郎(2020年7月31日) 「法と民主主義」7月号(№550)の特集は「総点検・安倍政権のコロナ『対策』」である。僭越ながら、私が総論に当たる一文を書いている。だからというわけだけでもないが、だからということもあって、ご購
本文を読む政教分離の旗を掲げ続けた人 ー 西川重則さんを悼む
著者: 澤藤統一郎(2020年7月30日) 西川重則さんの逝去を本日(7月30日)知った。7月23日のことという。1927年のお生まれで享年92。死因は老衰と報じられている。敬虔なクリスチャンだったこの方。きっと、穏やかに神に召されたので
本文を読む育鵬社版教科書の不採択に思う ー 都教委は変わりつつあるのだろうか?
著者: 澤藤統一郎(2020年7月29日) 学校教育における教科書が子どもに与える影響力は大きい。とりわけ、歴史観や社会観に関わる教科書は将来の国民の主権者意識を決定しかねない。教科書の記載は、歴史の真実を曲げてはならず、その社会の良識を
本文を読む都教委は、懲戒処分に先立つ事情聴取に弁護士の立ち会いを認めよ
著者: 澤藤統一郎(2020年7月28日) 申 入 書 2020(令和2)年7月22日 東京都教育委員会 教育長 藤 田 裕 司 殿 委員 遠 藤 勝 裕 殿 委員 山 口 香 殿 委員 宮
本文を読むこのようにして政権批判勢力が潰されていく
著者: 澤藤統一郎(2020年7月27日) 昨日(7月26日)の毎日新聞朝刊に、「中国『不動産王』、共産党党籍剥奪 指導部批判問題視か」の記事。その全文が次のとおり。 「中国共産党北京市西城区規律検査委員会は23日、「不動産王」として知ら
本文を読む「法務・検察行政刷新会議」は、官邸の守護神・黒川弘務の政権との癒着の実態を検証せよ
著者: 澤藤統一郎(2020年7月26日) 昨日(7月25日)の朝日が、「検察刷新会議 開く以上 本気の議論を」という社説を掲載した。なかなかのトーンの高さである。 正確な名称は、「法務・検察行政刷新会議」というようだ。森雅子法相の私的諮
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