澤藤統一郎の執筆一覧

大草原のノモンハンと、ピリピリ感中国のご報告。

著者: 澤藤統一郎

一昨日(8月28日)、ノモンハンへの旅から帰日した。充実した6泊7日。まだ、気持は草原の風に吹かれたままである。日常生活の感覚が戻ってこない。 なるほど、内蒙古の草原は確かに広かった。森も、林も、一本の木立ちもない、見は

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ILOとユネスコが、「日の丸・君が代」強制問題に是正勧告

著者: 澤藤統一郎

安全保障理事会と総会ばかりが国連ではない。国連はいくつもの専門機関を擁して、多様な人権課題に精力的に取り組んでいる。労働分野では、ILO(国際労働機関)が世界標準の労働者の権利を確認し、その実現に大きな実績を上げてきた。

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憲法と落語(その6) ― 「一眼国」が問いかける人権と差別

著者: 澤藤統一郎

久しぶりに落語の話題、「一眼国」を取りあげたい。8代目正蔵(彦六)の持ちネタで、その語り口によく似合った噺。お白州物の範疇に入るのだろうが、考え方の虚を衝いて人権と差別を考えさせられる。  昔は両国広小路が随一の賑わいで

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今日は、終日ノモンハンの草原で風に吹かれている。

著者: 澤藤統一郎

1975年発刊の五味川純平「ノモンハン」(文芸春秋社)の帯に、本文の一節を引用して、次の記載がある。 著者は言う―自分の戦争年間の体験を歴史の時間的順序に配列し直してみて気づいたことは、ノモンハンの時点に、その後数年間の

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ソ満国境で兵役に就いていた、私の父のこと。

著者: 澤藤統一郎

本日(8月23日)が、ノモンハンへの旅の2日目。早朝、空路北京から内蒙古のハイラルに飛ぶ。ここが、ノモンハン事件を主導した第23師団司令部があったところ。39年5月の第小規模な1次衝突も、6月からの大規模な戦闘も、師団長

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この悲劇 繰り返しはせぬ ― 朝鮮人犠牲者追悼式典にご参加を

著者: 澤藤統一郎

関東大震災96年 朝鮮人犠牲者追悼式典 日時 2019年9月1日(日) 午前11時~ 都立横網町公園(東京都墨田区横網2丁目3番25号)  交通 JR総武線「両国駅」西口 徒歩7分      都営地下鉄・大江戸線「両国駅

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鴻毛より軽い、天皇の責任感の希薄さ。田島道治「拝謁記」に見る天皇の「肉声」

著者: 澤藤統一郎

「朕は汝ら軍人の大元帥なるぞ」「上官の命令を承ること、実は直ちに朕が命令を承ることと心得よ」「義は山嶽より重く死は鴻毛より軽しと心得よ」。これが、「朕」が兵士に下した軍人勅諭の一節である。230万人もの「兵」が、この勅諭

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デマとヘイトとスラップのDHCに、あらためて不買運動で制裁を。

著者: 澤藤統一郎

DHCのヘイト体質が、韓国で話題になっている。 DHCとは、 D デマと H ヘイトの C カンパニー これに、スラップが加わって三拍子揃った、稀有な右翼企業。 そのDHCの子会社DHCテレビジョン(会長・吉田嘉明)が、

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「表現の不自由展・その後」の再開を求める署名活動のご報告

著者: 澤藤統一郎

私も呼びかけ人の一人となった、「表現の不自由展・その後」の再開を求める緊急署名活動のご報告。 昨日(8月15日)、醍醐聰・浪本勝年・岩月浩二の3氏が、愛知県庁と名古屋市役所を訪ねて、署名簿を提出して申し入れを行った。正確

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権力や権威を批判する「言論の自由」を死守しよう ― 74年目の敗戦記念日に

著者: 澤藤統一郎

  8月15日である。74年前のこの日に戦争が終わった。 日中戦争・太平洋戦争が手痛い敗北によって終わったというだけでなく、明治維新以来幾たびも繰り返された、飽くなき侵略戦争もこの日以後はない。あの日以来74年

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「表現の不自由展・その後」の再開を ― 緊急ネット署名のお願い

著者: 澤藤統一郎

再々度のお願いです。 署名簿は、ネット署名に添えられたメッセージ集を添えて、8月15日(木)午後に愛知県知事に持参提出いたします。その際に、記者会見も予定しています。 署名の趣旨は、下記の2点です。 1.主犯者というべき

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産経社説の妄論を駁す ― 「表現の不自由展・その後」について

著者: 澤藤統一郎

「表現の不自由展・その後」の中止問題について、メディアがどんな見解を出しているか。すこし検索してみて、右派メディア状況の一端を見た。日本のメディアは、いつころからこんなにも劣化してしまったのだろう。 8月7日【産経主張】

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文京写真展「日本兵が撮った日中戦争」の出足好調

著者: 澤藤統一郎

8月8日、東京は暑い。熱い。アツ~イ。8月上旬の東京の暑さは尋常ではない。油断していると命に関わる、と言って誇張ではない。 この暑さのさなかに、来年は東京でオリンピックだという。とても正気の沙汰ではない。いったい誰が、こ

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「日本兵が撮った日中戦争」写真展の後援申請を不承認とした文京区教育委員会の見識を問う

著者: 澤藤統一郎

8月は、戦争を語り伝えるべきとき。あの戦争とは、いったいなんだったのだろう。戦地の生活とは、どんなものだったのか。そして銃後は。戦争とは、日常とどのようにつながり、どのように離れていたのだろうか。その戦争は、どうして起こ

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河村名古屋市長に抗議し、「表現の不自由・企画展」の再開を求める緊急署名にご協力を

著者: 澤藤統一郎

皆さまへ 街宣車を繰り出した威嚇と脅迫、それをバックにした地元市長の露骨な介入、官房長官の補助金を絡めた介入発言で、日本の過去を知らせ、表現の自由を考える企画展が中止に追い込まれるという異常事態が起こりました。8月1日に

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第58回日本民主法律家協会定時総会 ― 新たな憲法情勢をめぐって。

著者: 澤藤統一郎

昨日(8月4日)、一入暑い夏の盛りに、日本民主法律家協会・第58回定時総会が開催された。自ずと主たる議論は、改憲情勢と、改憲情勢に絡んでの参議院選挙総括に集中した。そして、「相磯まつえ法民賞」受賞対象の各地再審事件弁護団

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「表現の不自由展・その後」が実証した、我が国の表現の不自由。

著者: 澤藤統一郎

表現の自由は、民主主義社会の血液である。表現の自由が十分に保障されている社会こそが、活性化した民主主義社会である。表現の自由が枯渇するとき、民主主義も窒息し死に瀕する。民主主義社会においては、表現の自由は最大限尊重されな

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川崎市『ヘイトスピーチ規制条例』パプコメに賛成の立場からの応募を

著者: 澤藤統一郎

8月に入った。暦(大暑)のとおりの猛暑である。本日も早朝6時に家を出ての散歩だったが、汗が吹き出る。世の中も暑苦しい。安倍晋三が政権に居座る日本だけではない。世界中が、である。暑苦しさの根源に差別がある。ヘイトスピーチを

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「竹内景助さんは無実だ!」 ― 三鷹事件再審支援を

著者: 澤藤統一郎

本日(7月31日)午後2時、注目の三鷹事件再審請求に対する東京高裁の決定。まことに残念ながら棄却の結論となった。あらためて実感させられる。再審の壁は、高く厚い。 担当の後藤眞理子裁判長は、東京高裁に赴任する3日前に大阪高

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