私は、文部省発行の中学生教科書「あたらしい憲法のはなし」(1947年発行)を批判的に紹介してきた。しかし、この教科書は、発刊間もなく保守政治から嫌われ、逆コースのなかで姿を消したものである。表面にこそ出てこないが、「平和
本文を読む澤藤統一郎の執筆一覧
原敬とアベ晋三、100年間の進歩はあったか。
著者: 澤藤統一郎昨日(12月27日)は盛岡だった。少し時間に余裕があったので、原敬記念館に足を運んでみた。初めての見学。年末だからであろうか、閑散として見学者は他になかった。 館自身の案内はこうなっている。 「大正時代に平民宰相として
本文を読む金子みすゞは獲られた鯨の子を想い、アベ晋三は鯨をエサに票を獲る。
著者: 澤藤統一郎「金子みすゞ」。何という清澄な響き。その名を耳にすれば、心が洗われる。 「安倍晋三」。何という汚濁にまみれた響き。その名を聞くだに心がきしむ。 みすゞと晋三。およそかけ離れた、対照的な存在。住む世界が根本的に異なるのだ。
本文を読むあたらしい憲法のはなし 『主権在民主義』を読む
著者: 澤藤統一郎「あたらしい憲法のはなし」は、青空文庫で読むことができる。 https://www.aozora.gr.jp/cards/001128/files/43037_15804.html その第1章から15章までの各章は、出来
本文を読むダウと日経平均に大型のクリスマスプレゼント
著者: 澤藤統一郎クリスマスである。私自身はキリストに対する信仰とは縁もゆかりもなく、キリストの誕生を祝う気持は皆無である。釈迦やマホメットや天皇の誕生を祝う気持がないのと変わらない。 ところがこの社会には、クリスマス文化が定着している。
本文を読むプーチンが 安倍に諭した 民主主義
著者: 澤藤統一郎表面上は至極真っ当な発言も、発言者が誰であるかでニュアンスは大きく変わってくる。「あれが真意であるわけはない」「裏があるに違いない」と勘繰りが先に立つのだ。場合によっては、字面とは真逆の真意が忖度されることにもなる。アベ
本文を読む天皇誕生日に昭和天皇の戦争責任を思う
著者: 澤藤統一郎本日は、天皇誕生日。読売の社説が、「天皇陛下85歳 平成最後の誕生日を祝いたい」とある。さて、何ゆえに「祝いたい」のだろうか。本当に目出度いのだろうか。 佛教では、人の逃れ得ぬ不幸を、生・老・病・死の「四苦」と教える。そ
本文を読むこちら特報部に、澤藤大河「『自衛隊マンガ』から見えるもの」
著者: 澤藤統一郎本日(12月22日)の「東京新聞・こちら特報部」。タテの見出しに、「沢藤弁護士に聞く」とある。「沢藤弁護士」とは、私のことではない。澤藤大河のインタビュー記事。ヨコ見出しは、「『自衛隊マンガ』から見えるもの」。そして、「
本文を読む「防衛費の異常な増加に抗議し、教育と社会保障の充実を求める声明」
著者: 澤藤統一郎本日(12月21日)、幾つかの紙面朝刊に、「おや、お久しぶり」。徳岡宏一朗さんのお顔が。日本外国特派員協会での申ヘボン(しん・へぼん)青山学院大教授と並んでの記者会見の写真。 この会見は、 「防衛費の異常な増加に抗議し、
本文を読む「有権者の皆さん目覚めてください。立ち上がってください」
著者: 澤藤統一郎本日の毎日新聞第12面「オピニオン」の頁。「みんなの広場欄」の投書が目にとまった。「有権者の皆さん立ち上がろう」という、まことにストレートで、けれんみのないタイトル。投稿者は、滋賀県東近江市にお住まいの(無職・小西恵美子
本文を読むアベ独白 ― 「沖縄の皆様の心に寄り添う」の真意
著者: 澤藤統一郎「沖縄県民に寄り添う」っていう、私の例のフレーズ。最近とみに評判が悪い。冗談の分からない人々が真に受けちゃって、本気になって批判しているから始末にこまる。「沖縄県民に寄り添う気持があるなら、辺野古の埋立は直ちに中止して、
本文を読む吉田嘉明よ、卑怯・未練・怯懦と言われることを甘受するのか ― 「DHCスラップ訴訟」を許さない・第141弾
著者: 澤藤統一郎当ブログ「憲法日記」は、本日が連続2088回目。そのうちの、141回がDHC・吉田嘉明のスラップ関連記事となっている。これは貴重な記録だ。しかるべき時期に、これを一冊の書物にまとめたいと思っている。まとめてお読みいただけ
本文を読む辺野古埋立は「第4の琉球処分」、12月14日は「沖縄屈辱の日」。
著者: 澤藤統一郎暴走政権の辺野古土砂投入の強行が12月14日。翌15日付の琉球新報社説が、よく意を尽くして説得的であり印象的でもある。これは、県外の多くの人々に読んでもらうべきだろう。全文を引用したい。 https://ryukyush
本文を読む「民意は海に埋められない」 ― 辺野古土砂投入に抗議する。
著者: 澤藤統一郎今日も、辺野古の海が泣いている。大浦湾に土砂が投入されたことの怒りがおさまらない。何もできなことがもどかしいが、せめて声を上げよう。「アベ・無法政権の暴走を糺弾する」と。 昨日(12月15日)、玉城知事は、就任後初めて辺
本文を読む関弁連「こども憲法川柳」入選作紹介
著者: 澤藤統一郎ご存じのとおり、弁護士会は弁護士法にもとづく公法人であり、全弁護士が会員となる強制加入団体である。どの国家機関からも統制を受けることのない自治組織であることを特徴としている。個別の弁護士は、その業務の遂行に関しては弁護士
本文を読む「辺野古の海を壊すな」「平和を壊すな」「民主主義を壊すな」「決してあきらめない」 ― 辺野古土砂投入に抗議する。
著者: 澤藤統一郎本日(12月14日)、アベ政権は辺野古新基地建設のための大浦湾埋立工事を強行して、護岸から海中に土砂の投入を開始した。 土砂投入が始まったのは本日午前11時ごろ。名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの南側で、護岸からダン
本文を読むあたらしい憲法のはなし 『戰爭の放棄』を読む
著者: 澤藤統一郎「あたらしい憲法のはなし」は、青空文庫で読むことができる。 https://www.aozora.gr.jp/cards/001128/files/43037_15804.html これに目を通して驚いた。底本が、日本平
本文を読む先天性心疾患(総肺静脈還流異常症)で亡くなったSちゃんの願い
著者: 澤藤統一郎今、取り組んでいる医療過誤訴訟を紹介したい。 Sちゃんは、生後46日で短い命を落した。そのことに、どうしても納得できないお父さんとお母さんが原告となって、診療を担当した病院に対して、損害賠償請求の訴訟を提起した。提訴の動
本文を読むあたらしい憲法のはなし 『憲法』を読む
著者: 澤藤統一郎11月8日「あたらしい憲法のはなし 『天皇陛下』を読む」 http://article9.jp/wordpress/?p=11417 12月10日「『新しい憲法のはなし』のはなし」 http://article9.jp/
本文を読む「新しい憲法のはなし」のはなし
著者: 澤藤統一郎11月8日当ブログに「あたらしい憲法のはなし 『天皇陛下』を読む」を掲載した。 http://article9.jp/wordpress/?p=11417 私の問題意識は「ときに礼賛の対象とされてきた『あたらしい憲法のは
本文を読むあべさんあぶないアイウエオ
著者: 澤藤統一郎「発音練習・エクササイズ」なるものが我が家の壁に貼ってある。 滑舌をよくする訓練のためのもののようだが、これが実によくできていてたのしい。 ありさんあつまれアエイウエオア かにさんかさこそカケキクケコカ さかだちさかさま
本文を読む「1941年12月8日未明」と、「2018年12月8日未明」と。
著者: 澤藤統一郎12月8日である。1941年の本日早朝、全国民がNHKの臨時ニュースに驚愕した。「大本営陸海軍部、12月8日午前6時発表。帝国陸海軍は本8日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れり」というのだ。 77
本文を読む漁業法大改悪の日に ― 「浜の一揆」訴訟第3回法廷
著者: 澤藤統一郎本日、浜の一揆訴訟第3回法廷。仙台高裁401号室での本日の弁論テーマは、「漁業の民主化」や「漁業調整のあり方」、あるいは「漁協の組合員に対する責務」などという抽象的なものではない。非常に具体的な、「延縄漁」と「刺し網漁」
本文を読む「天皇を再び神としてはならない」とする歯止めの装置が政教分離。だから、「天皇を神とする大嘗祭」への国の関与は違憲なのだ。
著者: 澤藤統一郎今話題の政教分離と大嘗祭の関係について伺います。まずは政教分離からご説明を。 「政・教」の「政」とは「政治権力」のこと、「教」は「宗教」です。どこの世界でも、かつてはこの両者が蜜月の関係にありました。相互に利用し合い
本文を読む天皇の人権と「退位の自由」を考える。
著者: 澤藤統一郎また、吉田博徳さんからお電話をいただいた。また、「オシエテいただきたいことがある」とおっしゃる。で、テーマは天皇の人権についてだという。またまた緊張することになった。 いったい、天皇には人権というものがあるんでしょうか
本文を読む偉大なるかな「写経共闘」の成果
著者: 澤藤統一郎どこにも言語感覚豊かな人がいる。野党の議員から、「写経共闘」という言葉を聞かされた。社共共闘ではなく、「写経」の共闘。これが含蓄深い。 写経といえば、静謐な環境の中で、ひたすら経文を書き写す。それが精神修行でもあり、功徳
本文を読む大いに盛り上がった院内集会「ウソとごまかしの『安倍政治』総検証!」
著者: 澤藤統一郎本日、院内集会「ウソとごまかしの『安倍政治』総検証!」。各スピーチの内容は明快で、聴衆の熱気も高く、大いに盛り上がった。 定員300人の衆議院第1議員会館地下「大会議室」がほぼ満員の盛況に見えたが、通行証配布の実数はちょ
本文を読む大嘗祭への公費支出は憲法上の大きな問題です。聞く耳をもっていただきたい。
著者: 澤藤統一郎11月30日は私の誕生日でした。この日に放映される記者会見の録画撮りが11月22日に行われました。その際には、やや舌足らずと思われるところなどありましたので、これを補って少し整理して、改めて大嘗祭に関する私の考えを明確に
本文を読むゆく秋や 哀れスルガは 身の終わり
著者: 澤藤統一郎師走である。何とも、季節の遷りが速い。 暦の上では、昨日までは秋。その秋の終わりに、スルガ銀行不祥事の処分が発表になった。同銀行は昨日(11月30日)、シェアハウス向けの不正融資問題で117人を処分し、同時に業務改善計画
本文を読むその名もよろし「沖縄を自分の問題として考える会」
著者: 澤藤統一郎昨日(11月29日)、私にとっては近所の文京区民センターで、伊波洋一さん(参議院議員・沖縄の風)の講演会があった。 「沖縄県知事選挙 デニー勝利と私たちの課題」という講演会の参加者は77名と報告された。熱気溢れる集会だっ
本文を読む