澤藤統一郎の執筆一覧

「法と民主主義」11月号紹介。憲法学者の解散命令慎重論と、実務家の積極論。

著者: 澤藤統一郎

(2022年11月2日)  「法と民主主義」(略称「法民」)は、日本民主法律家協会(略称「日民協」)の活動の基幹となる月刊法律雑誌です(年10回刊)。毎月、編集委員会を開き、全て会員の手で作っています。憲法、司法、教育、

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統一教会スラップ批判の声明 ー 「報道機関各社は旧統一教会からのスラップ訴訟に萎縮してはならない」

著者: 澤藤統一郎

(2022年11月1日)  本日午後2時、東京地裁庁舎内の司法記者クラブで記者会見し、「統一教会のスラップを批判する弁護士・研究者・ジャーナリスト声明」を発表した。正式のタイトルは、「報道機関各社は旧統一教会からのスラッ

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小池百合子よ、東京都教育委員諸氏よ。本日の東京新聞社説に目を凝らせ。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月31日)  本日、東京新聞が「『君が代』強制 処分避け対話で解決を」という社説を掲載した。人権・民主主義を大切に思う者として何ともありがたい。この問題での訴訟を担当している立場からはなおさらである。東京

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小池百合子人権行政の「歴史修正主義、レイシズム、そして検閲」

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月29日)  東京都総務局に人権部がある。結構なことだ。この人権部が、東京都人権プラザという施設を開設している。運営主体は公益財団法人東京都人権啓発センター。常勤役員1人、常勤職員数18人(うち都派遣7人

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メディアは、スラップに屈することなく、国民の知る権利に奉仕せよ。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月28日)  昨日、統一教会による2度目のスラップ。批判の言論を封じ込めようという2件の名誉毀損損害賠償請求事件の提訴である。  もっとも、スラップの定義は明確には定まっていない。ここでは、「自分に対する

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統一教会の信者獲得方法は、対象者の「信教の自由」を侵害する違法なものである。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月25日)  昨日、宗教研究者有志25氏による「旧統一教会に対する宗務行政の適切な対応を要望する声明」(代表 島薗進東京大学名誉教授・櫻井義秀北海道大学教授)が発表された。穏やかな内容ながら、良識の指し示

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《NHK文書開示請求訴訟》明後日・10月26日14時の法廷傍聴を ー 森下俊三経営委員長の不法行為責任を追及

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月24日)  NHKと安倍晋三任命の森下俊三経営委員長の両名を被告として、NHKの報道姿勢と、最高意思決定機関経営委員会のあり方を根底から問う《NHK文書開示請求訴訟》。その第5回口頭弁論が、明後日に以下

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杉田水脈の「いいね」に、損害賠償を命じる逆転判決。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月21日)  昨日言い渡しの、下記東京高裁民事判決報道が大きな話題となっている。昨日の東京はこの上ない晴天。その天候同様の晴れやかな判決だった。 「杉田水脈議員に一転、賠償命令 『いいね』で伊藤詩織氏への

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宗教法人解散命令の要件には、刑事法令違反だけでなく、民事法令違反も含まれる。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月20日)  今朝の各紙の見出しには、「民法の不法行為も該当」というフレーズが躍っている。〈裁判所による宗教法人解散命令〉及び〈行政の解散命令請求〉の要件について、岸田首相答弁報道におけるものである。  

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統一教会の解散命令に向けて歯車が回り始めた。これを止めてはならない。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月18日)  昨日消費者庁に設置された『霊感商法等の悪質商法への対策検討会』が、7回の審議を終えて報告書を発表した。意外にも、関心の焦点である統一教会の解散命令請求問題に踏み込んだものとなった。  「旧統

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《NHK文書開示請求訴訟》次回10月26日法廷は、森下俊三の不法行為がテーマ。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月17日) NHK森下俊三経営委員長の不法行為責任を問う 《NHK文書開示請求訴訟》10月26日(水)14時・415号法廷。  NHKと森下俊三経営委員長の両名を被告として、NHKの報道姿勢と総理大臣任命

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神は女性に、ヒジャブをかぶれと教えしや。神は、かくも非寛容で残忍なるや。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月16日)  神が人をつくったのではない。人が神を作ったのだ。ところが往々にして、その神が人を支配し、人を不幸に陥れる。場合によっては神が人を殺す。とりわけ、ナショナリズムと結びついた神は狂気を帯びる。ナ

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国葬での弔意強制も、学校での国旗国歌の強制も、国家主義というカルトのなせる業なのだ。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月15日)  赤旗一面の下段に「きょうの潮流」という連載コラムが掲載されている。朝日の「天声人語」や、毎日新聞の「余録」に当たる、赤旗の看板である。  本日の「潮流」が、「日の丸・君が代」強制問題を取りあ

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保守心情の感動と涙を誘った菅の弔辞は代筆だった。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月14日)  またまた、安倍国葬ネタが続く。今度は、安っぽい保守派心情に感動を呼んだ「涙の菅弔辞」の化けの皮である。  香川県の地方紙「四国新聞」に、スシローこと田崎史郎執筆の、コラム「岸田、菅の『話す力

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国民に忠ならんと欲すれば安倍派に孝ならず、安倍派に孝ならんと欲すれば国民に忠ならず。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月11日) 「安倍国葬」は戦争への導火線 「本郷湯島九条の会」石井 彰  定例の「本郷湯島九条の会」の昼街宣をおこないました。参集した8人の方々は「国葬」反対、軍事費倍増するななどのプラスターを持ち街ゆく

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スポーツの日に思い起こす、1964東京オリンピックの頃。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月10日)  天候は忖度しない。爽やかな秋空がひろがる今日ではなく、雨模様のどんよりした、「体育の日」改め「スポーツの日」。この祝日の起源は、1964年の東京オリンピック。当時私は大学2年生でアルバイトに

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小坪慎也行橋市議、ヘイトに重ねたスラップで二審判決も敗訴。

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月9日)  昨日の赤旗に、「ヘイト告発二審も勝訴」「福岡高裁 共産市議『大きな意味』」という記事。この訴訟もスラップ。しかも、ヘイトが絡んだスラップ。スラップを棄却した裁判例に、また一つが付け加えられた。

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昔軍隊、今体育部 ー その野蛮・その人権感覚の欠如

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月8日)  毎日新聞「記者の目」が、いつも読み応え十分である。地方支局の記者が、それぞれの目による取材で、渾身の執筆をしている。ローカルな出来事が普遍的な問題を指摘していることがよく分かる。  一昨日(1

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「法と民主主義」10月号紹介 ー 「改憲発議阻止の展望」と「国葬と統一教会問題」

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月5日)  「法と民主主義」10月号【572号】が、9月30日に発刊になった。特集は2本。特集Ⅰが「2022年参院選と改憲発議阻止の展望」、そして特集Ⅱ「緊急特集・国葬と統一教会問題」である。両特集とも、

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「使い回し」「コピペ」「剽窃」 ー 菅義偉弔辞の評価一転

著者: 澤藤統一郎

(2022年10月4日)  安倍国葬が終わって、臨時国会が始まった。明日からは、3日間の各党代表質問が行われる。この頃には、内閣支持率も回復しているだろうという岸田首相の読みは大外れとなった。あらゆる世論調査に岸田批判が

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