澤藤統一郎の執筆一覧

訴訟を手段として憲法を活かすー憲法訴訟(政教分離訴訟)の経験から

著者: 澤藤統一郎

憲法訴訟の実践は、私の職業生活における究極のテーマ。 このほど、「壊憲か、活憲か」(ブックレットロゴス№12)に「訴訟を手段として『憲法を活かす」─岩手靖国訴訟を振り返って」の小論を収めた。 同書は、次の4編から成る。

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ポケモン現象ー官邸に棲息するモンスターをゲットしよう

著者: 澤藤統一郎

できるだけ、散歩をするよう心がけている。 幸い、近所の散歩コースには恵まれている。定番の行く先は上野公園。東大本郷キャンパスを赤門からはいって鉄門から抜ける。右に元キャノン機関があった旧岩崎邸を見ながら無縁坂を下って不忍

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2020年「パンとサーカス」に喜々とする市民になるなかれ。

著者: 澤藤統一郎

ようやく、リオ・オリンピックの狂騒が終わった。ところがメディアは、「さあ、次はいよいよ東京オリンピック」「この感動を東京につなげよう」という。この狂騒が、そっくり東京に来るのかと思うとやりきれない。2020年8月には、本

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むのたけじ逝くー「おれなんか70より80と、ますます頭良くなってきた」

著者: 澤藤統一郎

昨日(8月21日)、むのたけじが亡くなった。享年101。 戦争に加担した自分の責任を厳しく問い、再びの戦争の惨禍を招くことのないよう社会に発信を続けた、憲法の理念を体現するごとき人生。その良心の灯がひとつ消えた。この人の

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「辺野古・違法確認訴訟」ー公正な裁判が行われているのか。

著者: 澤藤統一郎

国が沖縄県を訴えた「辺野古・違法確認訴訟」が昨日(8月19日)第2回口頭弁論で結審した。7月22日提訴で8月5日に第1回口頭弁論。この日、判決までの日程が決まった。そして、決まった日程のとおりわずか2回の期日での結審。9

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憲法の理念に真逆の首相をもつ、ねじれた日本の不幸。

著者: 澤藤統一郎

下記は、一昨日(8月17日)の赤旗7面(文化欄)に載ったエッセイ。タイトルは、「君をハグしていい?」というもの。筆者西川悟平(1974年生)はニューヨーク在住で、「7本指のピアニスト」として知られている人だという。印象に

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「戦争は絶対に駄目」「ダメなものはダメ」ーこれが9条の真髄ではないか。

著者: 澤藤統一郎

昨日(8月15日)の政府主催「全国戦没者追悼式」の最高齢参列者は、フィリピンで夫を亡くした東京都の101歳、中野佳寿さん。この人の言葉が、各紙に紹介されている。「戦争は絶対に駄目」というもの。何と力強い言葉だろう。その通

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靖國神社とは、次の戦争を展望し「新たな英霊」を作る装置なのだ。

著者: 澤藤統一郎

明日8月15日は敗戦の日。戦争国家・大日本帝国が滅亡して、平和国家・日本が新生した日。天皇の日本が死んで、国民の日本が生まれた日。どういうわけか、その日を選んでの靖國神社参拝者が多い。 靖國神社の案内にはこうある。 「明

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天皇崇拝の「信仰」と「マインドコントロール」からの脱却、それが歴史の進化だ。

著者: 澤藤統一郎

天皇が生前退位の希望をつぶやいて以来、「ヘイカおいたわしや」の類の反響に驚いてばかり。つくづく、この国はおかしいと思う。この国には主権者マインドが育っていない。いまだに多くの国民が臣民根性から抜け出せないままなのだ。なる

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次期NHK会長選考に関する要望署名運動へのご協力のお願い

著者: 澤藤統一郎

下記の、各地17の視聴者団体が、今日(8月11日)から連名で、NHK経営委員会長宛先にした、署名運動を始めた。 この署名運動への賛同と拡散への協力要請の通知を受けた。 私も署名をして、多くの方への賛同と拡散への協力を要請

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ナガサキは『北東アジア非核兵器地帯』の創設を呼びかけている

著者: 澤藤統一郎

8月9日、世界が長崎の祈りに耳を傾けるべき日。 「長崎原爆の日」の平和祈念式典での田上富久市長の平和宣言は、例年具体的課題に切り込むことで話題となる。薄っぺらなコピペのアベ挨拶との対比での話題も例年のこと。 具体的で分か

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「本郷・湯島九条の会」は、平和を守るため、ますます元気に街宣を続けます。

著者: 澤藤統一郎

本郷にお住まいの皆さま、三丁目交差点をご通行中の皆さま。こちらは地元の「本郷・湯島九条の会」です。憲法を守ろう、憲法の眼目である平和を守ろう。憲法9条を守り抜いて、絶対に戦争は繰り返してはいけない。アベ自民党政権の危険な

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あらためて国民主権を確認しよう。天皇生前退位の可否は、主権者の意思次第なのだ。

著者: 澤藤統一郎

言うまでもないことだが、国民が主権者。その主権者の意思に基づいて天皇という公務員の職種が設けられている。天皇は、憲法遵守義務を負う公務員の筆頭に挙げられ、他の公務員と同様に国民全体に奉仕の義務を負う。その天皇は、日本国憲

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「日本国憲法は、原爆死没者の遺言」ーアベ首相は、この語りかけに真摯に答えよ。

著者: 澤藤統一郎

8月は、戦争と平和を考える季節。とりわけ上旬は、原爆の犠牲を見つめ直すとき。中旬はあらためて戦争の原因と敗戦の決断が遅れた理由を考え直すとき。そして下旬は、日本再生の理念を再確認するときではないか。加えて、今年の8月には

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中国の人権派弁護士弾圧の報に、治安維持法時代の弁護士受難を思う。

著者: 澤藤統一郎

時事や共同の配信記事によると、中国の「人権派弁護士」に対する弾圧がエスカレートして、有罪判決が相次いでいる。かつての天皇制政府による治安維持法による弾圧にも似た理不尽が今も現実に起こっているのだ。隣国の問題として座視する

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祝。海区調整委員選挙に、浜の一揆訴訟原告から2名が当選。

著者: 澤藤統一郎

昨日(8月3日)、岩手県海区漁業調整委員会委員選挙の投開票。浜の一揆衆から立候補したお二人(菅野修一・藏德平)がみごとに当選した。立派なものだ。たいしたものだ。これで、三陸の浜の空気が少し変わるのではないか。もしかしたら

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ネトウヨ諸君、匿名でも探し出される。インターネットの誹謗中傷に高額賠償判決。

著者: 澤藤統一郎

本日(8月3日)東京地裁民事第24部で、注目すべき判決が出た。新しい法解釈を含むところはまったくないが、インターネット上に氾濫する匿名言論の誹謗中傷記事に歯止めが掛かることを期待させる判決である。 在特会の京都朝鮮学校襲

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甘利明は不起訴相当、秘書2名は不起訴不当。政治家秘書は「トカゲの尻尾」だという検察審査会議決。

著者: 澤藤統一郎

7月29日、東京第四検察審査会から連絡があって足を運び、被疑者甘利明外2名に対するあっせん利得処罰法違反告発事件の審査申立に対する議決書を受領した。 被疑者甘利明は「不起訴相当」となった。この結果、甘利に対する訴追の道は

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サケ漁は三陸漁民みんなの憲法上の権利だ。大型定置網漁業者の利益のための不許可処分は違法だ。

著者: 澤藤統一郎

浜の一揆の次回期日(8月5日)が迫ってきた。当日陳述予定の当方の準備書面を紹介したいのだが、長いし読むのも面倒。おもしろそうなサワリの部分を3個所読み易くしてみた。原告100人が、岩手県知事を被告として起こした、「サケ刺

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明日は、ミニ国民投票だ。平和と憲法を守り原発廃炉の一票を鳥越俊太郎候補に。

著者: 澤藤統一郎

明日(7月31日)が都知事選の投票日。鳥越候補の「最後の訴え」は、新宿南口だった。候補者カーを取り囲む大群衆の熱気の中で、護憲や野党共闘を支持する運動の広がりと確かさを実感する。とはいえ、午後8時を過ぎて、拡声器を使った

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「人権・平和・憲法を守る」志のある者は、鳥越俊太郎候補支持に総結集を

著者: 澤藤統一郎

あと2日。2016都知事選の選挙運動期間は、今日(7月29日)と明日しか残されていない。全力で鳥越候補を押し上げたいと思う。 私は、鳥越という人物を個人的に知っているわけではない。その人格に過度の思い入れはない。その特別

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「非核都市東京」を求める鳥越俊太郎を。 「核武装の選択肢」と「原発稼働」を容認する小池百合子はゴメンだ。

著者: 澤藤統一郎

東京都知事選(7月31日投開票)最終盤である。選挙運動ができるのは、今日(7月28日)を含めても、あと3日を残すだけ。是非とも鳥越俊太郎を押し上げたい。 鳥越候補公約の目玉のひとつが「非核都市東京」の宣言である。非核とは

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障がい児教育への国旗国歌強制から見えてくる教育の本質

著者: 澤藤統一郎

本日(7月27日)午前11時、東京地裁527号法廷で、東京「日の丸・君が代」処分取消請求第4次訴訟の第11回口頭弁論。恒例のとおり、原告のお一人が、熱を込めて陳述をした。いつものことながら原告の陳述は感動的で、裁判官諸氏

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