野上俊明の執筆一覧

野口悠紀雄氏の日本経済論にかんして  Youtube-11/9のデモクラシー・タイムズ・チャンネルから

著者: 野上俊明

<はじめに>  私が属する研究サークルの仲間に上記の番組をご紹介したところ、いくつか同調や反発のメールを頂戴しました。本心を言えば、自分は経済学はずぶの素人なのでなんともコメントしかねますといって、逃げを打ちたいところで

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海外論説紹介――ウクライナ戦争をどうみるのか(5)

著者: 野上俊明

地球環境の劣化が容赦なく進行し、破滅の臨界点が問題提起されるまでにいたって、脱炭素社会のための未来設計がようやく真剣に論議されつつあるかにみえた。しかしこの2月、ロシア軍によるウクライナ侵略戦争が始まった。通常兵器以外に

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海外論説紹介――ウクライナ戦争をどうみるのか(4)

著者: 野上俊明

 ロシア軍のウクライナへの侵攻に対し、西側諸国がウクライナに対し行っている大規模軍事支援や経済制裁を諒としない人が、リベラルや左翼系に属すると思われる人に少なからずいる。国連憲章や国際法に照らして、主権と領土保全を擁護す

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海外論説紹介――ウクライナ戦争をどうみるのか(3)

著者: 野上俊明

 本日ご紹介するのは、同じドイツの公共放送「ドイッチェ・ヴェレ」の論説であるが、前回とは真逆の主張である。このように対立する意見が堂々と自己を主張する姿に、国民世論の分裂を見るのか、多様な言論の自由を尊重する公共圏の充実

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海外論説紹介――ウクライナ戦争をどうみるのか(2)

著者: 野上俊明

 ウクライナ戦争は、報復合戦が続いている。ロシアによるウクライナ東・南部四州の併合に対して、おそらくはクリミア大橋の爆破がなされたのであろうし、またそれに対する報復として、ウクライナ全土への大規模なミサイル攻撃がなされた

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ミャンマー、国民統一政府が民主革命=人民防衛戦争の一年を総括 ――軍の航空優勢はあるものの、全土の半分以上を実効支配

著者: 野上俊明

戦場視察するドゥワラシラ国民統一政府・大統領代行            イラワジ カヤ―州・カレニ―民族防衛軍(KNDF)の戦士たち              イラワジ  地元独立系メディアのイラワジ紙9/7によると、ミ

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アウンサンスーチーを救え! ――軍事政権、劣悪な処遇で衰弱と死をたくらむ

著者: 野上俊明

  獄中のイメージ                                 イラワジ  本年6月、NLD政権のトップだったアウンサンスーチー氏は、一般住宅での自宅軟禁から首都ネピドーにある刑務所内の独居房へと移さ

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ミャンマー外交における自民党政治の暗い影 ―巣鴨プリズンが原点の反動右派の流れ

著者: 野上俊明

 安倍前首相の暗殺事件をめぐって、メディアをつうじて様々な論調が現れた。まず、日本の「民主主義の危機」を象徴する事件として警鐘を鳴らす論調を真っ先に目にした。もちろん一般論としてテロ行為はその意図・目的の如何にかかわらず

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ミャンマー軍事政権、4人の死刑執行!許すまじ、極悪非道!

著者: 野上俊明

 先に軍事政権により死刑執行が予告されていた、コ・ジミーとコ・ピョーゼヤトゥ含む民主活動人士4人に死刑を執行したと、政府系新聞が4/25に発表した。 左がコ・ジミー、右がコ・ピョーゼヤトゥ             イラワ

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ミャンマー反軍民主化闘争は、知的国際連帯を求めている

著者: 野上俊明

<ピック・アップ・トピックス> ▼極度の経済不振から外貨不足に陥った軍事政権・ミャンマー中央銀行は、内外の資本に対し保有する外貨を即日現地通貨チャットに換えさせる強制措置をとってきた。ただし日本などからの要請で、一部の外

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「民主主義社会では許されない蛮行」では、事態の本質を隠ぺいする怖れ ――日本の主要メディアの惨状を憂う

著者: 野上俊明

 わが学生時代、「ブル新」と人なみに貶してはみたものの、朝日新聞はやはりわが教養になくてはならないものであった。しかしそれから半世紀、今般の安倍元首相暗殺事件の扱いを見て、わが朝日はルビコン川を越えてしまったのではないか

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ミャンマー、アウンサンスーチー氏、監獄/独房に収監へ ――軍部打倒の国民的決意はますます固く

著者: 野上俊明

 過去1988年から2010年までの間、断続的に、合計すると15年にもおよぶ自宅軟禁の刑罰を科されても耐え抜いたアウンサンスーチー氏。そしてこの間30年でNLDとして臨んだ三度の国政選挙では、いずれも圧勝。一昨年2020

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ミャンマー、著名な議員・活動家に死刑執行迫る――国際世論で暴挙にストップを!

著者: 野上俊明

 昨年2・1クーデタから1年4か月、ミャンマー内戦の戦況は膠着状態にあるといえるが、軍事政権にしてみれば、安定した統治にはほど遠く、焦りから反政府組織の牙城であるサガイン地方では村ごと焼き討ちする残忍な焦土作戦を展開して

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「疎外化は実体である」とするヘーゲルの疎外論は「教養」にどう関係するのか/ヘーゲル研究会

著者: 野上俊明

*どなたでも自由に参加できる研究会です。 6月25日(土)1:00~5:00「本郷会館」A会議室(地下鉄「本郷三丁目」から徒歩5分) 講師:滝口清栄(前法政大学教員・ヘーゲル学会会員):著書『ヘーゲル哲学入門』(社会評論

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ミャンマー/防衛省受け入れの上級訓練生、帰国後空爆に参加!――残虐行為への加担責任問われる日本政府・防衛省

著者: 野上俊明

 かねてより内外の人権団体より日本政府へ中止要請のあった、国軍クーデタ以後もミャンマー国軍の幹部や幹部候補生を留学生として受け入れてきた援助事業。しかし多くの人々が危惧していた事態が、ついに起こりました。日本で軍事教育・

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ミャンマー、戦線膠着のなか民主派微速前進

著者: 野上俊明

 ミャンマー内戦は、タイと国境を接するカレン州、カヤー州などの少数民族の山岳地域でもサガイン管区やマグェ管区などの平原地域でも、戦況が膠着状態に陥っている。しかしそれでも戦闘による兵員損失が国軍側で大きいことが、抵抗勢力

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ミャンマー国民の抵抗精神は堅忍不抜、持久戦の様相へ

著者: 野上俊明

 世界中の耳目がウクライナ戦争に引き付けられていますが、ミャンマーでも反軍民主派勢力は闘争を果敢に持続させています。都市部の不服従運動、サガイン・マグエ地方の農村部やタイ国境地帯での武装闘争の火は絶えることなく、国軍の攻

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「ビルマ 危機の本質」を読んで、考える(タンミンウー著、河出書房新社/2021.10)

著者: 野上俊明

 2020年11月の総選挙でNLDが2015年に続いて大勝利し、第二期スーチー政権のもとで「改革開放」の歩みが本格化していくのだとだれもが思っていた矢先、2021年2月1日に国軍クーデタが起こり、民主化・自由化・近代化の

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先崎彰容「人新世の『資本論』に異議あり」に異議あり

著者: 野上俊明

 文藝春秋二月号に掲載の上記表題の論評、一読して最初目についたのは、吉本隆明を引き合いに出しての、歴史的なコンテクスト無視の、自分に都合のいい思想的布置(コンステレーション)への単純化である。氏によれば、戦後民主主義者は

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ミャンマー、トタル/シェブロン撤退で軍事政権に深刻な打撃 ――ミャンマー国民、民主派勢力、国際世論共同の闘いの成果

著者: 野上俊明

 衝撃的に喜ばしいニュースである。1月21日、石油・ガスのメジャーであるトタル(仏)とシェブロン(米)は、軍事政権の人権侵害と法の支配の欠如を理由に、ミャンマーからの事業撤退を宣告した。これはかねてより、当局が税収として

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ミャンマー危機、日本政府ますます軍事政権寄りに

著者: 野上俊明

 インドネシアやマレーシアなどアセアン諸国内での強い懸念を押して、フンセン・カンボジア首相は、ミャンマーへの訪問を強行した。アウンサンスーチー氏らと接触できる見込みのないまま、また5項目合意についてまったくの進展がないま

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ミャンマー 市民革命継続へ、影の政府の強化・発展を

著者: 野上俊明

<速報、スーチー氏へ禁固6年の判決>  ロイターなど各通信社によると、1月10日にアウンサンスーチー氏は、トランシーバーの違法輸入と所有、およびコロナウイルスの規則違反に関する罪で4年の実刑判決を受けた。昨年12月にも扇

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ミャンマー、不屈の民主主義革命完遂へ

著者: 野上俊明

速報――“チーミンダイン虐殺許すまじ“、12/10「沈黙のストライキ」全土で貫徹!“ ~「沈黙は、最大の叫びである」(ある活動家の声DW) ヤンゴン中心街。軍事政権の警告を押して、沈黙のストライキ敢行。人っ子一人いない。

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