野上俊明の執筆一覧

ミャンマー全土に反クーデタ行動広がる  ゼネスト的状況へ、しかし弾圧迫る!

著者: 野上俊明

ヤンゴン中心街  イラワジ紙  クーデタへの抗議行動は全土に広がり、88動乱と似たような様相を呈してきました。英紙ガ―ディアンによれば、地元紙フロンティア紙のウェブサイトで、国内最大級のKBZ銀行の多くの支店も、多くの従

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ミャンマー、軍政復活反対デモ大規模に!

著者: 野上俊明

 (2月6,7日のミャンマー、日本におけるクーデタ抗議への動きをメディアの報道から、以下簡単にピックアップしました) 国軍は2月1日にクーデターで権力を掌握し、文民政府を打倒してスーチー国家顧問やウィンミン大統領を拘束。

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ヤンゴン在住のC子さんへの手紙 

著者: 野上俊明

C子さんは東京外語大のビルマ語科を卒業するとすぐに発展途上国の某農業支援NGOに就職。その後その組織のミャンマー駐在員となり、軍政下のミャンマーに深くかかわるようになります。やがてミャンマー人男性と結婚し、いまは二人のお

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ビルマにおける旧日本軍―その敗北と病理

著者: 野上俊明

はじめに  先般コロナ禍で末期症状を呈していた安倍政権をみるにつけ、その指導力のまったき欠如や無能ぶり、責任回避の無様な姿に戦後丸山眞男が見事に剔抉した「軍国支配者の精神形態」の再来をみる思いがしたのは私だけではないでし

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アメリカのリベラルから見た安倍政権の評価

著者: 野上俊明

 安倍首相の辞任表明後、安倍政権7年8か月の評価がいっせいに出始めました。われわれリベラルや左翼の評価が厳しいのは当然ながら、ただ気になるのは朝日新聞の世論調査で安倍治政を評価するとしたのが、71%もの高さを示したことで

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ヘーゲル研究会余禄―動物権animal rightから自然権nature rightまで

著者: 野上俊明

 先ごろのヘーゲル研究会に、長く闘病生活を送られたU先生も快癒して久しぶりに出席。ヘーゲルの専門研究者不在で、ほぼわれわれデイレッタントだけで進められてきたこの2年間だったので、なにかほっとした感がありました。「法哲学」

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アウンサン・スーチー国際司法裁判所へ、普遍的諸価値からの公然たる離反

著者: 野上俊明

 ロヒンギャ70万人のエクソダスを生み出したミャンマー・ラカイン州危機からまる2年、半世紀ぶりに成立した文民政府への幻滅とともに、以後アウンサン・スーチーやミャンマーという国は、われわれ国際社会の視野から遠ざかった感があ

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S.クラカウアー「サラリーマン―ワイマール共和国の黄昏」(1930年)を読んで

著者: 野上俊明

 まず本書表題ともなっている「サラリーマン」Die Angestellte(直訳すれば、被雇用者)についてであるが、本文では残念ながらサラリーマンとはいかなる社会的存在か、適確な社会学的ないし経済学的定義が見いだされず、

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ヘーゲル法哲学要綱(1821年)を読む  (ヘーゲル研究会レジュメ)

著者: 野上俊明

はじめに 私の問題意識と探求点:ヘーゲルの「理性による支配」とウェーバーの「合理化」の対比。ヘーゲルの理性に寄せる全幅の信頼に対し、ウェーバーの合理化概念は、ニーチェのニヒリズムをくぐり抜けているだけに、西欧文明の不可避

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スーチー氏の新しい盟友オルバン首相、ルカーチの記憶抹殺へ

著者: 野上俊明

 この五月、突如ハンガリーを訪問し、驚いたことに歴史修正主義者であり、レイシストとして悪名高いハンガリーのヴィクトル・オルバン首相と会談したスーチー氏、あろうことかその締めくくりとしてイスラム教徒の不法な移民増大に対して

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議論のつづきー社会に埋め込まれた暴力

著者: 野上俊明

 先の拙稿で一面でのミャンマー人のやさしさと併存する社会に深く埋め込まれた暴力を指摘しました。ただ正直、部外者にとってはどういうことかあまり実感が湧かないかもしれません。ところが不幸なことに、その実例となる事案がミャンマ

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ファシズムからネオリベラリズムへ(3)研究会レジュメ

著者: 野上俊明

<はじめにー5・6月の外電から> 地域紛争の頻発や軍事的緊張、グローバルな自然環境の悪化、社会的格差と貧困化、人口動態の歪み、医療・教育・福祉の後退や欠乏、ポピュリズム政治の抬頭等に対する大衆的反撃の動きが。    6/

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第26回「日本会議」研究会  ファシズムからネオリベラリズムへ(2)

著者: 野上俊明

Ⅰ.はじめにー菅孝行氏講演に関連して 菅氏のいう三島由紀夫=象徴天皇制の欺瞞を暴いたといった評価について。三島は政治的には復古主義的なウルトラナショナリズムの立場であり、その天皇絶対主義の立場からする象徴天皇制批判に思想

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ドイツの新聞から、新元号制定の記事を読む

著者: 野上俊明

 忙しさにかまけて広くは見ておりませんが、日本の主要紙の新元号の発表に関する社説にざっと目を通すかぎりでは、そのあまりに政権に迎合的な姿勢に驚きを禁じ得ません。そのことへの厳密な論証や批判は「ちきゅう座」に集う諸兄にお任

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