ショーロホフはこの大河小説を仕上げるのに、なんと十五年の歳月を費やしている。弱冠二十歳の折の1925年から書き始め、三年後に第一巻(全四巻仕立て)を発表し、たちまち大反響を巻き起こす。作品の完成度から若い青年の作品とは
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二十世紀文学の名作に触れる(3) ショーロホフの『静かなドン』――ロシア革命の一大叙事詩
著者: 横田 喬旧ソ連の作家ショーロホフ(1905年生まれ~84年没)は65年、長編小説『静かなドン』などが高く評価され、ノーベル文学賞を受けた。旧ソ連では58年のパステルナーク(作品は『ドクトル・ジバゴ』)に次ぎ、70年のソルジェニ
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