フランスの作家アンドレ・ジッドは、旧ソ連邦とローマ教皇庁から等しく忌避された珍しい文学者だ。その代表作『狭き門』の題名は、新約聖書(マタイ伝)にある「力を尽くして、狭き門より入れ。滅びに至る門は大きく、その路は広く、之
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二十世紀世界文学の名作に触れる(48) ジッドの『狭き門』――大胆不敵な愛と心理洞察
著者: 横田 喬フランスの作家アンドレ・ジッド(1869~1951)は1947年、ノーベル文学賞を受けた。授賞理由は「人間の問題や状況を、真の大胆不敵な愛と鋭い心理洞察力で表現した、包括的で芸術的に重要な著作に対して」。その代表的な著
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