タアン民族解放軍(TNLA)、ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)、アラカン軍(AA)からなる北部シャン州同胞同盟と、一部の人民防衛軍が参加して推定2万人のレジスタンス戦闘員を動員した「1027作戦」開始から1か月余
本文を読むミャンマーの執筆一覧
ミャンマー、反政府武装勢力一斉攻撃で勝利 ――軍事政権打倒へ新局面開く
著者: 野上俊明雨季が終わり乾季に入ったミャンマーであるが、10月27日、ミャンマーにおける強力な少数民族の武装組織からなる北部同盟(同胞同盟Brotherhood Alliance)は、「1027作戦」を発令して、政府軍の拠点、前哨
本文を読むミャンマー恒例の「タディンジュ(燈明)祭」―10/28,29,30―終わる
著者: 野上俊明10月の満月に合わせ、地上いたるところで燈明を照らし、天から降りてくる釈迦が道に迷わないようにするという。熱帯モンスーンによる雨季は、雨安居(うあんご)といって僧侶たちは外出せず、僧院でひたすら修行に打ち込む季節。しか
本文を読むミャンマー軍事政権、貧すれば鈍する ―海外出稼ぎ者からも強制徴税
著者: 野上俊明6月、米財務省はミャンマーの、国営の貿易決済銀行2行(MFTBとMCIB)に対する制裁を発動し、国営企業が海外口座を通じて国際金融システムにアクセスし、そこから軍事政権への資金を引き出すことを抑えこみ、かつロシアからの
本文を読むミャンマー、よき衝撃の「朝日新聞」報道
著者: 野上俊明近年、リベラル派には評判のあまりよろしくない朝日新聞である。ミャンマー関連の記事にしても、通り一遍の事実報道が主で、これはというような調査報道や思想的な掘り下げはほとんどお目にかからない。筆者がヤンゴンに住まっていると
本文を読むミャンマー、軍事政権の手詰まりと奇策の数々
著者: 野上俊明最近のミャンマー情勢の一番のトピックスは、軍事政権=ミャンマー軍評議会(SAC)が7月31日、ネピードーで国家防衛安全保障理事会を開催し、非常事態の6か月延長を宣言したことであろう。憲法規定上、非常事態終結宣言から半年
本文を読むミャンマー、深刻化の一途、ロヒンギャ人道危機 ――第二のパレスチナにしてはならない
著者: 野上俊明ミャンマーにおいて、重層化した暴力と差別と抑圧と貧困の最下層に位置するロヒンギャ族。2017年の8月、ARSA(アラカン・ロヒンギャ救世軍)による政府軍前哨基地への攻撃に端を発した、ロヒンギャ危機。ロヒンギャへの国軍、
本文を読むミャンマー、ディぺインの大虐殺から20年 ―残虐さは続くも、追いつめられる軍事政権
著者: 野上俊明2021年2月1日の軍部クーデタにより政権が奪取されて以来、本年3月のNLDの発表によれば、アウンサンスーチー氏―現在33年の禁固刑に服している―を筆頭に少なくとも1,235人の党員が拘束され、26人が尋問や拘留中に死亡
本文を読むミャンマー、目立つ中国の戦略的外交攻勢 ―試練に立つ国際社会の対応
著者: 野上俊明まず、先日Youtubeで拾った地下放送のテレビ番組をご紹介する。反体制派メディア「Mizzima」が4/19に放映した、「クーデタからの利益:ミャンマーの少数民族反乱軍は、民主派戦闘員を歓迎する」と題する、タアン民族
本文を読むミャンマー、国軍の虐殺続く ――国連非難決議できず、またしても中国とロシアが障害に
著者: 野上俊明4月11日に行われた軍によるサガイン管区カントバル郡区のパジギー村への空爆の被害は、当初の推定をはるかに上まわり、国民統合政府NUGによると、死者は168名以上に上っているという。そのうちには40人の子供と24人の妊婦
本文を読むミャンマー、ティンジャン(新年の祭り)の大虐殺 ―軍にとって心強いロシアと中国の後ろ楯
著者: 野上俊明一年で最大のお祭りである、新年の水かけ祭りを13日にひかえているミャンマーで、11日、国軍・空軍は、女性や子供たちも混じる村人が多く集まっているところを無差別に空爆し、110名を超える死者が出たとのこと。国内外各紙の報
本文を読むミャンマー、軍事独裁者からの勲章受ける ―日本の政治の現状映し出す
著者: 野上俊明唖然とするような出来事である。大量虐殺の血で汚れ、中露といくつかの国を除く国際社会から、戦争犯罪や人道に対する罪で告発され、轟轟たる非難を浴びるミンアウンライン軍事政権。彼ら自身の策定した憲法によれば、この1月で非常事
本文を読むミャンマー、悪化する戦況に苦悶のクーデタ政権 ――秘密対策会議の記録が漏洩
著者: 野上俊明2008年憲法の規定では、本年2月までにクーデタによる非常事態宣言を終了させて権力を「移行評議会」に移譲し、そのもとで8月までに総選挙を実施する必要がある。軍事政権にとって、選挙を実施するにはまず軍事的に全国をコントロ
本文を読む醜い日本人、どこまでもミャンマー軍事政権擁護 ――フィクサー渡辺氏の異様なふるまい
著者: 野上俊明昨年の2.1クーデタ以後、国際社会からの軍事政権の暴力支配への轟轟たる非難のなか、プーチン・ロシアだけは鉄面皮にもミャンマー軍事政権との関係を深めてきた。その範囲は、ミサイル・軍事車両、重火器・戦闘機といった兵器類の売
本文を読むミャンマー、久保田徹氏との出会い
著者: 野上俊明学習院大学法学部教授の村主道美氏から拙稿「映像作家久保田徹氏釈放後、日本帰国」に対して、メールでご返事いただきました。久保田氏の活動と人となりの一端が現われていると思いますので、先生のご了解をいただきましたので、以下公
本文を読むミャンマー、最新の軍事情報から
著者: 野上俊明軍事政権がこの9月以降拡大させている空爆作戦は、民主派武装勢力のみならず一般市民にも大きな損害を与えている。国際的な武器支援、わけても対空兵器の支援なくして、このまま民主派勢力は戦い続けられるのであろうか。独立系地元メ
本文を読むミャンマー、ロシアとつるんで「ならずもの国家」へ転落
著者: 野上俊明はじめに 去る10月21日、東南アジアの外相筋は、11月のASEAN首脳会議に先立ち、内戦激化のミャンマーについて翌週、ジャカルタで緊急協議を行うと発表した。昨年2月のクーデタ以来、反対派に対する軍の残忍な弾圧で2,3
本文を読むミャンマー、国民統一政府が民主革命=人民防衛戦争の一年を総括 ――軍の航空優勢はあるものの、全土の半分以上を実効支配
著者: 野上俊明戦場視察するドゥワラシラ国民統一政府・大統領代行 イラワジ カヤ―州・カレニ―民族防衛軍(KNDF)の戦士たち イラワジ 地元独立系メディアのイラワジ紙9/7によると、ミ
本文を読むアウンサンスーチーを救え! ――軍事政権、劣悪な処遇で衰弱と死をたくらむ
著者: 野上俊明獄中のイメージ イラワジ 本年6月、NLD政権のトップだったアウンサンスーチー氏は、一般住宅での自宅軟禁から首都ネピドーにある刑務所内の独居房へと移さ
本文を読むミャンマー外交における自民党政治の暗い影 ―巣鴨プリズンが原点の反動右派の流れ
著者: 野上俊明安倍前首相の暗殺事件をめぐって、メディアをつうじて様々な論調が現れた。まず、日本の「民主主義の危機」を象徴する事件として警鐘を鳴らす論調を真っ先に目にした。もちろん一般論としてテロ行為はその意図・目的の如何にかかわらず
本文を読む【報告と呼びかけ】ミャンマー国軍による「死刑執行」に抗議!日本政府の加担をやめさせよう!
著者: 杉原浩司7月26日午後、東京・青山の国連大学前広場で、ミャンマー国軍による民主派 活動家ら4人の「死刑執行」に抗議する在日ミャンマー人呼びかけの集会が行 われました。前日のICRC(赤十字国際委員会)前での抗議行動、前々日の国際
本文を読むミャンマー、死刑執行をのり越えて
著者: 野上俊明7月25日、政権が支配するメディアは、4人の民主化運動家が処刑されたと発表した。これは、ミャンマーで数十年ぶりの官憲による処刑である。犠牲者のひとりが、ヒップホップのパイオニアから国民民主連盟の国会議員になった41歳の
本文を読むミャンマー軍事政権、4人の死刑執行!許すまじ、極悪非道!
著者: 野上俊明先に軍事政権により死刑執行が予告されていた、コ・ジミーとコ・ピョーゼヤトゥ含む民主活動人士4人に死刑を執行したと、政府系新聞が4/25に発表した。 左がコ・ジミー、右がコ・ピョーゼヤトゥ イラワ
本文を読むミャンマー反軍民主化闘争は、知的国際連帯を求めている
著者: 野上俊明<ピック・アップ・トピックス> ▼極度の経済不振から外貨不足に陥った軍事政権・ミャンマー中央銀行は、内外の資本に対し保有する外貨を即日現地通貨チャットに換えさせる強制措置をとってきた。ただし日本などからの要請で、一部の外
本文を読むミャンマー、アウンサンスーチー氏、監獄/独房に収監へ ――軍部打倒の国民的決意はますます固く
著者: 野上俊明過去1988年から2010年までの間、断続的に、合計すると15年にもおよぶ自宅軟禁の刑罰を科されても耐え抜いたアウンサンスーチー氏。そしてこの間30年でNLDとして臨んだ三度の国政選挙では、いずれも圧勝。一昨年2020
本文を読むミャンマー、著名な議員・活動家に死刑執行迫る――国際世論で暴挙にストップを!
著者: 野上俊明昨年2・1クーデタから1年4か月、ミャンマー内戦の戦況は膠着状態にあるといえるが、軍事政権にしてみれば、安定した統治にはほど遠く、焦りから反政府組織の牙城であるサガイン地方では村ごと焼き討ちする残忍な焦土作戦を展開して
本文を読むミャンマー/防衛省受け入れの上級訓練生、帰国後空爆に参加!――残虐行為への加担責任問われる日本政府・防衛省
著者: 野上俊明かねてより内外の人権団体より日本政府へ中止要請のあった、国軍クーデタ以後もミャンマー国軍の幹部や幹部候補生を留学生として受け入れてきた援助事業。しかし多くの人々が危惧していた事態が、ついに起こりました。日本で軍事教育・
本文を読むミャンマー、戦線膠着のなか民主派微速前進
著者: 野上俊明ミャンマー内戦は、タイと国境を接するカレン州、カヤー州などの少数民族の山岳地域でもサガイン管区やマグェ管区などの平原地域でも、戦況が膠着状態に陥っている。しかしそれでも戦闘による兵員損失が国軍側で大きいことが、抵抗勢力
本文を読むミャンマー国民の抵抗精神は堅忍不抜、持久戦の様相へ
著者: 野上俊明世界中の耳目がウクライナ戦争に引き付けられていますが、ミャンマーでも反軍民主派勢力は闘争を果敢に持続させています。都市部の不服従運動、サガイン・マグエ地方の農村部やタイ国境地帯での武装闘争の火は絶えることなく、国軍の攻
本文を読む「ビルマ 危機の本質」を読んで、考える(タンミンウー著、河出書房新社/2021.10)
著者: 野上俊明2020年11月の総選挙でNLDが2015年に続いて大勝利し、第二期スーチー政権のもとで「改革開放」の歩みが本格化していくのだとだれもが思っていた矢先、2021年2月1日に国軍クーデタが起こり、民主化・自由化・近代化の
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