まず先の『レーニンへ帰れ』についての記事で訂正があります。付録で掲載されるデボーリン論文は「レーニンと現代」ではなく、『レーニン文稿』第9巻序言(1929)でした。お詫び申し上げます。 さて、「ぜひ読んでほしい」というの
本文を読む中野@貴州の執筆一覧
スターリンの学問に対する犯罪
著者: 中野@貴州中野@貴州です。まことに申し訳ありません。拙訳『レーニンへ帰れ』の出版が遅延しております。 そこでお詫びと言っては何ですが、「ご紹介」の第2弾として、同著の第11章の付録として記載されている「スターリンおよびその後継者の
本文を読む松尾匡『この経済政策が民主主義を救う』のご紹介
著者: 中野@貴州中野@貴州です。お久しぶりです。 この貴州の片田舎に一冊の本が送られてきました。立命館の松尾匡さんの『この経済政策が民主主義を救う』(大月書店 2016年)です。 一読して「これは理論的に面白く実践的にためになる本だ」と
本文を読むgespenstige Gegenstandlichkeit
著者: 中野@貴州『資本論』第1巻冒頭の価値についての説明、「gespenstige Gegenstandlichkeit」の各国語訳を調べてみた。この語句の直訳は「幽霊のような対象性」となるはずだが、各国語訳にはかなり意訳が多い。以下の
本文を読む張一兵『レーニンへ帰れ』のご紹介
著者: 中野@貴州来年3月情況出版社より、『マルクスへ帰れ』に続いて、張一兵氏の「帰れシリーズ」の第2弾、『レーニンへ帰れ』が拙訳で出版の予定です。それで、その一部をこのちきゅう座という開かれた場でご紹介したいと思います。 第一の特徴は、
本文を読むブルマンさんへ
著者: 中野@貴州ブルマンさん。私の言いたいことは以下のように単純なことです。 1「あれっ。お米が余っているな。食べてしまおうかな」 2「いや。みんなお米を欲しがっているから、これで、他のものと交換しよう」 3「どこでもうま
本文を読む資本の物神性」「資本の商品化」「株式資本」について(追加)
著者: 中野@貴州先に述べた「資本の物神性」、「資本の商品化」、「株式資本」の三つの概念の前提となる大事な概念を落としていました。「運動体としての資本」という概念です。資本は、機械や材料、労働力というDingではなく、「社会的関係」しかも
本文を読む矢沢さんのコメントを読んで- 資本の物神性」「資本の商品化」「株式資本」について
著者: 中野@貴州矢沢国光氏の青才高志氏-「株式資本論」に期待することを拝読しました。そこで、少々コメントを。 まず、三つの概念をはっきりさせましょう。「資本の物神性」、「資本の商品化」、「株式資本」の三つです。 第1。「資本の物神性」。
本文を読むひっくり返しちゃだめよ
著者: 中野@貴州ブルマンさんの話とダブりますが、一般的等価形態の導出(第2形態から第3形態への移行)の際、マルクスは、読者に「何じゃ、これ?」と言われてしまうような方法でそれを行なってしまいました。相対的価値形態と等価形態をひっくり返す
本文を読むエンゲルス・スターリン・毛沢東・廣松渉・降旗節雄
著者: 中野@貴州エンゲルス・スターリン・毛沢東・廣松渉・降旗節雄―「何じゃあ。このリストは」と思った方も多いでしょう。「理論的低俗性で知られるスターリンと世界最高水準の理論家たる廣松渉を並べるとは何事か」と憤る方もいらっしゃるでしょう。
本文を読む花崎さんの思い出
著者: 中野@貴州伊達火力発電所反対運動の時のことです。反対運動を担う一角が有珠地区の漁民でした。多くの学生たちが連帯活動の一環として漁師の仕事(養殖ホタテの稚貝を籠に入れて、それを海に安置したりするなど)を手伝いにやって来ました。その中
本文を読む反省
著者: 中野@貴州反省、反省、反省。熟読しないで印象だけ評論するのはたいへん失礼。内田先生、お許しください。今ノートを取りながら何とか「非対称性を含む対称性」という概念を理解しようと努めています。 それと、先日書いたものの(
本文を読むブルマンさん、ありがとうございます
著者: 中野@貴州ブルマンさん。コメントありがとうございます。 マルクス自身は「資本主義の本質的不安定性」に気付いていたと思います。折に触れ、彼はそのことを指摘していますが、残念ながらそれを系統的に展開するすべは持っておらず
本文を読む非対称性
著者: 中野@貴州内田弘先生の『「資本論」のシンメトリー』を拝読しました。 この題名を見たとたん、すぐに頭に浮かんだのは「むしろ反対に非対称性じゃないか」という感想です。学問上の大先輩(学生のころ、『経済学批判要綱の研究』を、ノートをとり
本文を読むとりあえず
著者: 中野@貴州ブルマンさん。とりあえず、「実体主義批判」という点で両者の意見が一致したところで、議論を終わらせたいと思います。よろしいでしょうか。「価値概念」についてはもう少し考えてみます。この点については、拙稿「生成するものとしての
本文を読むやはりそうでしたか
著者: 中野@貴州やはり予想していたとおりのお答えですね。 まず、ブルマンさんのお言葉を訂正させていただきます。私の言葉では、「実体」ではなく、「実体のように見えるもの」です。私の誤読かもしれませんが、あたかも私が「実体主義者」であるかの
本文を読むブルマンさんへ
著者: 中野@貴州確かに、マルクスの「価値実体論」なるものは、「形而上学的思考の極み」と言われてもしょうがないでしょう。かの「蒸留法」は、リカードの「価値とは投下労働である」という断定的記述をペダンチックに言いかえたにすぎません。この「論
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